菊池たけし 先生/F.E.A.R. が贈る「無印」シリーズ第9巻。辿り着いた地「アヴァロン」
にて問われる 「戦う意味」 に対して “ピアニィ” たちが導き出した結果に注目です。
(イラスト:佐々木あかね 先生)
【 http://www.kadokawa.co.jp/lnovel/bk_detail.php?pcd=201203000373 】
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
矢野 : 戦う意味・・・・・・?
大竹 : 戦いに理由とかいるんでしょうか。
一同 : ・・・・・・・・・・・・。
GM : 修羅か。キミは。
大竹 : いやいやいやっ、そういう意味でなく!(笑)
世界を平和に導くために戦うことに、疑念は抱いたりしないかなーと。
GM : さあ、どうかな・・・・・・? うっひっひ。
大竹 : っ!?
_____________________________________
修羅がいます(笑)、というのはさておき。絶対的な平和への想いに何ら疑問を抱くことの
なかった “ピアニィ” に対しGMが抉るように疑念を投げかけます。そして “アル” も
一気に動きます。それらに対して出した答えもまた彼女らしいと言えるのではないかと。
他にも読者からの投稿ハガキをもとに次々と明かされる “ナヴァール” の後付け設定や
『アリアンロッド・リプレイ』 からの関係者がNPCとして “ベネット” と問答する場面
などを見ていると、何やら感慨深い思いに囚われる気がいたしました。
「神喚者」となって1メインプロセスで4桁のダメージをも叩き出すことが可能となった
彼女たちは、文字通り別世界から「アルディオン」を救う道を、それぞれの「夢」を胸に
選びました。願わくば「フェリタニア」へ戻れる日を、ということで次巻を待ちます。
2012年06月30日
2012年06月29日
『ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミン』
『神と奴隷の誕生構文』 でデビューした 宇野朴人 先生が贈る新シリーズ。戦争嫌いで
怠け者で女好きの少年が波瀾万丈なドラマの主人公となる仮想戦記、読ませて頂きました。
(イラスト/さんば挿 先生)
【 http://dengekibunko.dengeki.com/new/bunko1206.php#new16 】
あー、コレは面白いわ。続刊出たら購入確定だわ。「間男」とまで言われてしまった少年
“イクタ” がいざという時に持てる知識を総動員して相手をやりこめる様子は爽快でも
ありますし、常識に囚われることへの戒めを提示しているかのようにも感じられます。
更には “トルウェイ” の弱点克服まで視野に入れた作戦を展開するなど深慮遠謀ぶりに
ますます驚かされる次第で。旧知の仲である “ヤトリ” はもちろん、“シャミーユ” が
その才を買うのも無理は無いと言えるでしょう。
数多の経緯を経て “シャミーユ”、「カトヴァーナ帝国」 第三皇女である幼き彼女が彼に
授けた下命がこれまた興味深い。教義から見ればとても天国へ辿り着けないとされる
未来を望む2人が黄泉路への旅と例える道のり、しっかりと見届けたいと思う次第です。
怠け者で女好きの少年が波瀾万丈なドラマの主人公となる仮想戦記、読ませて頂きました。
(イラスト/さんば挿 先生)
【 http://dengekibunko.dengeki.com/new/bunko1206.php#new16 】
あー、コレは面白いわ。続刊出たら購入確定だわ。「間男」とまで言われてしまった少年
“イクタ” がいざという時に持てる知識を総動員して相手をやりこめる様子は爽快でも
ありますし、常識に囚われることへの戒めを提示しているかのようにも感じられます。
更には “トルウェイ” の弱点克服まで視野に入れた作戦を展開するなど深慮遠謀ぶりに
ますます驚かされる次第で。旧知の仲である “ヤトリ” はもちろん、“シャミーユ” が
その才を買うのも無理は無いと言えるでしょう。
数多の経緯を経て “シャミーユ”、「カトヴァーナ帝国」 第三皇女である幼き彼女が彼に
授けた下命がこれまた興味深い。教義から見ればとても天国へ辿り着けないとされる
未来を望む2人が黄泉路への旅と例える道のり、しっかりと見届けたいと思う次第です。
2012年06月28日
『ドラゴンライズ 3 王宮と竜の嘘』
水市恵 先生の異世界ファンタジーバトル第3巻。“カーネス” を奪った “シェリー” を
追いかける 「ギルド・クライズ」 の3人が、更なる 「嘘」 に直面することとなります。
(イラスト/029 先生)
【 http://gagaga-lululu.jp/gagaga/newrelease/index.html#03 】
“シェリー” 無双が続きますねー。もう、留まるところを知らないって感じですねー。
ガーディス家の秘密とかお二方の強さとか出てきたんですけどねー。当て馬にもならない
ってのは切ってない札がたくさんありすぎますねー。
と、ウザいのでここで口調を戻して。戦略として道を分けた “ノラ” と “アイ” が
拳闘士 “マッケルガー” や弓術士 “ハナティア” の助力を得て “シェルグーヴ” ほか
新たな敵勢力との戦いに挑んだりと 「ギルド・クライズ」 のメンバーも頑張ってます。
ただ、その頑張りも虚しく “ノラ” が意識することもなかった 「王都での諍い」 が元で
引き起こされた一連の騒動も着々と最悪の結末に向かって突き進んでいきます。“フレイク”
たちは “シェリー” 止めることが出来るのか。クライマックスに注目したいと思います。
追いかける 「ギルド・クライズ」 の3人が、更なる 「嘘」 に直面することとなります。
(イラスト/029 先生)
【 http://gagaga-lululu.jp/gagaga/newrelease/index.html#03 】
“シェリー” 無双が続きますねー。もう、留まるところを知らないって感じですねー。
ガーディス家の秘密とかお二方の強さとか出てきたんですけどねー。当て馬にもならない
ってのは切ってない札がたくさんありすぎますねー。
と、ウザいのでここで口調を戻して。戦略として道を分けた “ノラ” と “アイ” が
拳闘士 “マッケルガー” や弓術士 “ハナティア” の助力を得て “シェルグーヴ” ほか
新たな敵勢力との戦いに挑んだりと 「ギルド・クライズ」 のメンバーも頑張ってます。
ただ、その頑張りも虚しく “ノラ” が意識することもなかった 「王都での諍い」 が元で
引き起こされた一連の騒動も着々と最悪の結末に向かって突き進んでいきます。“フレイク”
たちは “シェリー” 止めることが出来るのか。クライマックスに注目したいと思います。
2012年06月27日
『千の魔剣と盾の乙女7』
コミック化決定の報に沸く 川口士 先生の魔剣ファンタジー第7巻。図らずも自分の故郷
「シュリガッハ」へと向かうことになった“ロック”に新たな出会いと冒険が訪れます。
(絵 : アシオ 先生)
【 http://data.ichijinsha.co.jp/book/booksearch/booksearch_detail.php?i=75804334 】
なるほど、“フィル” が反省したのはそういうことでしたか。アシオ 先生の仕込みが
いろいろな意味で磐石でもう何も言うことはありません。どんどんいきましょう(笑)。
・・・純真なリアクションを返してくれる彼女も彼女らしい、ということでGJです。
さて、戦力の底上げを図る期間中(?)ということで表紙デザインにも見られるように
今回は “エリシア” がその対象です。ピンチをチャンスに、そして “ロック” への
想いもより強いものへと昇華させた彼女の活躍に期待が掛かるというもの。
対して、今回登場した “ロック” の幼なじみ “ノエル” の登場にもどこか達観した
様子を見せる “フィル” が “ロック” と共にあることを賭してまでも決意した願いが
どういった形に結びつくのか。“リャナンシー” の思わせぶりな雰囲気も気になる所です。
「シュリガッハ」へと向かうことになった“ロック”に新たな出会いと冒険が訪れます。
(絵 : アシオ 先生)
【 http://data.ichijinsha.co.jp/book/booksearch/booksearch_detail.php?i=75804334 】
なるほど、“フィル” が反省したのはそういうことでしたか。アシオ 先生の仕込みが
いろいろな意味で磐石でもう何も言うことはありません。どんどんいきましょう(笑)。
・・・純真なリアクションを返してくれる彼女も彼女らしい、ということでGJです。
さて、戦力の底上げを図る期間中(?)ということで表紙デザインにも見られるように
今回は “エリシア” がその対象です。ピンチをチャンスに、そして “ロック” への
想いもより強いものへと昇華させた彼女の活躍に期待が掛かるというもの。
対して、今回登場した “ロック” の幼なじみ “ノエル” の登場にもどこか達観した
様子を見せる “フィル” が “ロック” と共にあることを賭してまでも決意した願いが
どういった形に結びつくのか。“リャナンシー” の思わせぶりな雰囲気も気になる所です。
2012年06月26日
『魔境の女王陛下 薬師寺涼子の怪奇事件簿』
言わずと知れた 田中芳樹 先生の大人気シリーズ、待望の新作ということで殺人鬼を追って
シベリア出張した “涼子” たちが世界を揺るがす陰謀へ立ち向かうことになります。
(イラスト:垣野内成美 先生)
【 http://www.bookclub.kodansha.co.jp/kodansha-novels/1206/tanakayoshiki/ 】
ということで今回は、原発の廃棄物処理問題にロシアが有するシベリア極東地区の問題を
絡めた、これまた風刺の効いた内容になっております。退治する相手が怪異というよりは
だいぶ科学的な存在だったのがなかなか珍しかったかな、と思うところもあります。
国家権力その他諸々に真っ向から対峙し打ちのめしていく “涼子” の言動の爽快さは
相変わらずですが、今回は “泉田” 警部補がその役の一端を担うシーンもありました。
ああいうのを現実世界のお偉い先生方にもやってもらいたいものですが、と嘆息したり。
今回登場した “ペト” さんの得体の知れなさも印象深いものがあったな、と思ったり。
あと、“マリアンヌ” と “リュシエンヌ” に対する “タマラ” の思わせぶりな話が
何とも気になる限りで。次はいつになるでしょうね、と首を長くして待つ日々に戻ります。
シベリア出張した “涼子” たちが世界を揺るがす陰謀へ立ち向かうことになります。
(イラスト:垣野内成美 先生)
【 http://www.bookclub.kodansha.co.jp/kodansha-novels/1206/tanakayoshiki/ 】
ということで今回は、原発の廃棄物処理問題にロシアが有するシベリア極東地区の問題を
絡めた、これまた風刺の効いた内容になっております。退治する相手が怪異というよりは
だいぶ科学的な存在だったのがなかなか珍しかったかな、と思うところもあります。
国家権力その他諸々に真っ向から対峙し打ちのめしていく “涼子” の言動の爽快さは
相変わらずですが、今回は “泉田” 警部補がその役の一端を担うシーンもありました。
ああいうのを現実世界のお偉い先生方にもやってもらいたいものですが、と嘆息したり。
今回登場した “ペト” さんの得体の知れなさも印象深いものがあったな、と思ったり。
あと、“マリアンヌ” と “リュシエンヌ” に対する “タマラ” の思わせぶりな話が
何とも気になる限りで。次はいつになるでしょうね、と首を長くして待つ日々に戻ります。