2012年05月06日

『六花の勇者 2』

発売と共にその内容から広く話題を呼んだ1巻刊行からおよそ8ヶ月、山形石雄 先生の
シリーズ第2巻は、新たな七人目の勇者 “ロロニア” 登場後に巻き起こる混乱を描きます。
(イラスト/宮城 先生)

http://dash.shueisha.co.jp/_rokka/#b02


プロローグからいきなり期待を裏切らない印象づけ。勇者たちが疑念を抱き牽制し合う中に
「凶魔」の統領の一人 “テグネウ” からの謀略の疑いも相まって、何が正しくて何が誤り
なのか読み手にも悟れない緊迫感は1巻に劣らない、それ以上のものがあったと思います。

そのプロローグの結果に至った動機づけもさることながら、その先に続く結末もアッ! と
驚かざるを得ない描写の連続でページをめくる手も思わず止まらなくなるというもの。
まさに秀逸と言うべき話運び。“アドレット” もよくあの結論に辿り着けたものです。

「七人目」 の謎に加え、今度は 「凶魔」 側の事情も絡んできそうな雰囲気で、世界を救う
勇者たちの旅はますます混迷の度を深めるのは必至。早くも第3巻の刊行が待たれるところ
ですが・・・・また半年以上は先になるかも、ですかね。根気よく待つことに致します。

posted by 秋野ソラ at 00:04 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル