玩具堂 先生が綴る 「迷わない子ひつじの会」 の物語も5巻目。今巻は舞台を文化祭で
盛り上がる学校へと移し、お悩み相談にも相変わらず応じていく生徒会の面々を描きます。
(イラスト:籠目 先生)
【 http://www.kadokawa.co.jp/lnovel/bk_detail.php?pcd=201112000566 】
なんと言いますか、いきなりオールスター勢揃いというか過去に登場した人たちが総出で
駆り出されているような感じで 「そういえばそんな人いたなぁ〜」 とか思い返しながら
読んでいましたので読了までにちょっぴり時間が掛かった雰囲気が。
“佐々原” 覚醒! とのことですが、彼女らしくこれまたヘンな方向に吹っ切れたようで。
こちらもポイント制導入、期間は気紛れということで、それこそ「どんな島に辿り着くか」
調査結果の内容が気になる展開となってきました。
“仙波” のツンダラぶりに加えて “芳花” の落ち着いた毒の入れ具合がこれまた何とも
好ましいところで、これだけでもごちそうさまって言える気がします。そして会長の秘めた
胸の内がいよいよ訳ありなところを見せつつ今度は雪山ですか。さて、どうなることやら。
2012年05月11日
2012年05月10日
『クロス×レガリア 嵐の王、来たる』
三田誠 先生が贈る新シリーズ、早くも第2巻が登場。「白翁」を継ぐことを決めた“馳郎”
を襲う白鳳六家が一家、空(うつほ)の次代当主。試された“馳郎”がとる秘策とは。
(イラスト:ゆーげん 先生)
【 http://www.kadokawa.co.jp/lnovel/bk_detail.php?pcd=201109000163 】
あぁもう“リコ”が可愛いですね。管財人としての立場、義妹としての立ち位置、そして
少女としての気持ちがない交ぜになっている様子が今後どう作用していくのか
注目したいところです。〈おに〉という意味合いも気になる要素ですし。
可愛いと言えば “ナタ” もですね。“馳郎” のことを信頼しているのが伝わってくる言動の
数々が琴線に触れてきます。助手として以上に心は近付いていくにも関わらず、彼に
対する覚悟にはいじらしさを感じずにはいられません。こちらの今後も注目どころです。
今回は “北斗” の「人となり」に振り回されたという気がしなくもないです。だから
“リコ” は “北斗” にああいう態度が取れたのだな、と思い返して気がついたり。
気苦労が絶えない雰囲気を見せる “蓮花” の出番を楽しみに次巻の刊行を待ちます。
を襲う白鳳六家が一家、空(うつほ)の次代当主。試された“馳郎”がとる秘策とは。
(イラスト:ゆーげん 先生)
【 http://www.kadokawa.co.jp/lnovel/bk_detail.php?pcd=201109000163 】
あぁもう“リコ”が可愛いですね。管財人としての立場、義妹としての立ち位置、そして
少女としての気持ちがない交ぜになっている様子が今後どう作用していくのか
注目したいところです。〈おに〉という意味合いも気になる要素ですし。
可愛いと言えば “ナタ” もですね。“馳郎” のことを信頼しているのが伝わってくる言動の
数々が琴線に触れてきます。助手として以上に心は近付いていくにも関わらず、彼に
対する覚悟にはいじらしさを感じずにはいられません。こちらの今後も注目どころです。
今回は “北斗” の「人となり」に振り回されたという気がしなくもないです。だから
“リコ” は “北斗” にああいう態度が取れたのだな、と思い返して気がついたり。
気苦労が絶えない雰囲気を見せる “蓮花” の出番を楽しみに次巻の刊行を待ちます。
2012年05月09日
『魔弾の王と戦姫〈ヴァナディース〉4』
コミカライズを担当する 柳井伸彦 先生のコミックス第1巻と同タイミングで登場となる
川口士 先生の原作第4巻。“ティグル” と “エレン” がそれぞれの敵と対峙します。
(イラスト:よし☆ヲ 先生)
【 http://www.mediafactory.co.jp/bunkoj/book_detail/843 】
圧倒的に不利な状況の下、ムジオネル軍との 「オルメア会戦」 に臨んだ “ティグル”。
彼を、彼の国を救ったのは持って生まれた人徳か、あるいは美女をたらしこむ才能か。
“エレン” と “リュドミラ” の姿勢がその一端を明示してますけど、まぁ、両方か。
そういった意味も含めて戦場で拾った “レギン” という少女の登場には新たな火種の
可能性も予想していましたが、これまた 「ブリューヌ王国」 に関わる重要なカードを
期せずして手に入れることになりましたな。今後の方針も定まって先行きが楽しみな所。
“サーシャ” を脅かす “エリザヴェータ”、“エレン” が対峙した彼女が持つ力の秘密。
あるいは “ティグル” と “リュドミラ” が戦った正体不明の敵。新たな勢力の登場に
よって “ティグル” たちの運命がどう左右されるのか、注目しておきたいと思います。
川口士 先生の原作第4巻。“ティグル” と “エレン” がそれぞれの敵と対峙します。
(イラスト:よし☆ヲ 先生)
【 http://www.mediafactory.co.jp/bunkoj/book_detail/843 】
圧倒的に不利な状況の下、ムジオネル軍との 「オルメア会戦」 に臨んだ “ティグル”。
彼を、彼の国を救ったのは持って生まれた人徳か、あるいは美女をたらしこむ才能か。
“エレン” と “リュドミラ” の姿勢がその一端を明示してますけど、まぁ、両方か。
そういった意味も含めて戦場で拾った “レギン” という少女の登場には新たな火種の
可能性も予想していましたが、これまた 「ブリューヌ王国」 に関わる重要なカードを
期せずして手に入れることになりましたな。今後の方針も定まって先行きが楽しみな所。
“サーシャ” を脅かす “エリザヴェータ”、“エレン” が対峙した彼女が持つ力の秘密。
あるいは “ティグル” と “リュドミラ” が戦った正体不明の敵。新たな勢力の登場に
よって “ティグル” たちの運命がどう左右されるのか、注目しておきたいと思います。
2012年05月08日
『ノーゲーム・ノーライフ1 ゲーマー兄妹がファンタジー世界を征服するそうです』
漫画家、イラストレーターでもある 榎宮祐 先生が作家としてデビューを飾るタイトル。
全てがゲームで決まる異世界に召喚されたゲーマー兄妹の物語を読ませて頂きました。
(イラスト:榎宮祐 先生)
【 http://www.mediafactory.co.jp/bunkoj/book_detail/848 】
物語を絵で見せるか、文章で見せるか。それぞれ技法、技巧は異なるでしょうし両立する
のは難しいと思っておりましたが・・・・正直、驚かされました。これは面白い作品です。
作家としても十分にやっていける、そんな可能性を示すに足る内容かと思います。
どんなゲームにおいても負け知らずな兄妹、長所と短所を補い合うでこぼこコンビの二人。
異世界に呼ばれ、異世界の今を知り、異世界においてもひけらかす大言壮語が如き目標。
国を、種族を、そして世界を賭けた「ゲーム」の結果を経て、それは現実味を帯びていく。
なるべく一行一文で進めていく文法、そしてキャラ同士の掛け合いに見える小気味良さが
読み易さを感じさせ、正攻法・絡め手合わせた智略戦や異世界ならではのゲームが魅せる
面白さもあって、早くも次巻の刊行が楽しみなシリーズと言わざるを得ないでしょう。
全てがゲームで決まる異世界に召喚されたゲーマー兄妹の物語を読ませて頂きました。
(イラスト:榎宮祐 先生)
【 http://www.mediafactory.co.jp/bunkoj/book_detail/848 】
物語を絵で見せるか、文章で見せるか。それぞれ技法、技巧は異なるでしょうし両立する
のは難しいと思っておりましたが・・・・正直、驚かされました。これは面白い作品です。
作家としても十分にやっていける、そんな可能性を示すに足る内容かと思います。
どんなゲームにおいても負け知らずな兄妹、長所と短所を補い合うでこぼこコンビの二人。
異世界に呼ばれ、異世界の今を知り、異世界においてもひけらかす大言壮語が如き目標。
国を、種族を、そして世界を賭けた「ゲーム」の結果を経て、それは現実味を帯びていく。
なるべく一行一文で進めていく文法、そしてキャラ同士の掛け合いに見える小気味良さが
読み易さを感じさせ、正攻法・絡め手合わせた智略戦や異世界ならではのゲームが魅せる
面白さもあって、早くも次巻の刊行が楽しみなシリーズと言わざるを得ないでしょう。
2012年05月07日
『"朧月夜" ヒカルが地球にいたころ・・・・・・(4)』
野村美月 先生が贈る 「ヒカル」 シリーズ第4巻。こと女性関係について隅に置けない
雰囲気を見せ始めた “是光” の前に “ヒカル” の愛人と名乗る美少女が現れます。
(イラスト:竹岡美穂 先生)
【 http://www.enterbrain.co.jp/fb/pc/08shinkan/08shinkan.html#_01 】
今回怪しいのは誰か、というのはすぐに目星がついていましたけど最後のあの引き具合は
予想していませんでした。・・・というか、まだ引っ張る感じなんですかね。激情家なのだと
するとまた厄介な相手が出てきたものだと思うところですが。
それはそれとして、問題なのは “月夜子” の願い、今となっては叶えられないものに
対してどう落としどころをつけるのか、といったところですが・・・ふむ、やってくれますね
“是光” 少年は。“ヒカル” の言うとおりどこまで成長するのか空恐ろしいものです。
誤解の産物も多々ありましたけど、そんな彼への想いで胸いっぱいの “帆夏” が不憫で
仕方ない。でも最後の最後でちょっとは報われた感じですので望みはあると見ていいのか。
ただ、次巻は “是光” がナンパに挑戦するらしいので一体全体どうなることやら(苦笑)。
雰囲気を見せ始めた “是光” の前に “ヒカル” の愛人と名乗る美少女が現れます。
(イラスト:竹岡美穂 先生)
【 http://www.enterbrain.co.jp/fb/pc/08shinkan/08shinkan.html#_01 】
今回怪しいのは誰か、というのはすぐに目星がついていましたけど最後のあの引き具合は
予想していませんでした。・・・というか、まだ引っ張る感じなんですかね。激情家なのだと
するとまた厄介な相手が出てきたものだと思うところですが。
それはそれとして、問題なのは “月夜子” の願い、今となっては叶えられないものに
対してどう落としどころをつけるのか、といったところですが・・・ふむ、やってくれますね
“是光” 少年は。“ヒカル” の言うとおりどこまで成長するのか空恐ろしいものです。
誤解の産物も多々ありましたけど、そんな彼への想いで胸いっぱいの “帆夏” が不憫で
仕方ない。でも最後の最後でちょっとは報われた感じですので望みはあると見ていいのか。
ただ、次巻は “是光” がナンパに挑戦するらしいので一体全体どうなることやら(苦笑)。