2012年05月16日

『僕と彼女のゲーム戦争3』

「電撃マオウ」 にて 大熊ゆうご 先生によるコミック連載が開始となる 師走トオル 先生の
シリーズ第3巻はチーム戦でJGBCに挑む現代遊戯部の活躍、新部員の登場を描きます。
(イラスト/八宝備仁 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/new/bunko1205.php#new6


“赤山” 先生も大変ですな(苦笑)。チーム戦で躍進を見せる現代遊戯部に対抗すべく
現れた他校のチームが出てきたことで新たな手に汗握るバトルが繰り広げられております。
図説の入り方がTRPGリプレイっぽくて未プレイの身でも分かりやすかったです。

バトルと言えばもう一つ、“岸嶺” のことが気になり始めている “杉鹿” の前に現れた
彼の幼なじみ “鷹三津” の登場で俄然、恋愛模様も一触即発といったところ。口絵を見る
限りでも羨ましさで殺意が抱けそうなほどです。八宝備仁 先生のイラスト、流石ですわ。

その二人に焦点が当たってしまったので部長である “天道” が一歩引いたような立ち位置
となっているのがちょっと不憫な気もしなくはないですが、ここから更に割り込みが掛かる
ようならまさに 「岸嶺、爆発しろ」 状態なのでゲームに恋に、と続きが楽しみな所です。

posted by 秋野ソラ at 00:08 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2012年05月15日

『メグとセロンVII 婚約者は突然に』

『アリソン』 『リリアとトレイズ』 に続く 時雨沢恵一 先生のシリーズもいよいよ最終巻。
大変なことになる “メグ” と “セロン” の2人が辿り着く1つの終着点を見届けました。
(イラスト/黒星紅白 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/new/bunko1205.php#new2


いやー、大惨事でしたねコレは。“新人君” の手紙が送られてきたタイミングもその内容、
“リリア” のアドバイス内容、新聞部が受けた依頼の内容、どれも絶妙のタイミングで2人
に絡んできたとしか言いようがありません。まさに不運でしたね、“セロン” にとって。

そこに “セロン” の煮え切らない態度が重なって “メグ” は随分とやきもきする形と
なりましたが最後は上手くやってくれました。「婚約者」はダブル・ミーニングになった
ワケですね。章題も含みのあるものが多くて上手くつけてきたな、と感じました。

黒星 先生のイラストがまた的を得た素晴らしいものばかりで言うことなし。「メグセロ」は
無事めでたく幕を閉じることと相成りましたが 「もうワンチャンあるで」 ということで
これまた期待が高まります。決意表明が実を結ぶその時がくることを楽しみにしておきます。

posted by 秋野ソラ at 00:03 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2012年05月14日

『楽聖少女』

杉井光 先生 & 岸田メル 先生の 『神様のメモ帳』 コンビで贈る新シリーズ。魔術と音楽が
入り乱れる絢爛ゴシックファンタジー、ということで期待度MAXで早速読ませて頂きました。
(イラスト/岸田メル 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/new/bunko1205.php#new4


『さよならピアノソナタ encore pieces』 が発売された2009年10月の内には企画を挙げて
まさに 「満を持して贈る」 とはこのことか、と言わんばかりの作品をものの見事に上梓。
有無を言わさずオススメの作品と申し上げて良いでしょう。とにかく読め! 的な感じで。

安心のスターシステムでキャラクター同士のやりとりは一癖ありつつも面白く、世界観と
音楽との密接な関係には感心させられることしきりで、史実にあるものと在り得ないものが
混ざり合う今に戸惑う主人公 “ユキ” が導き出した結論と結果にも驚かされること然り。

“フレディ” が思いのほかいい役回りを演じていたのも私としてはポイント高めなところ。
“ゲーテ” や “メフィ” の願いが、“ルドヴィカ” や “ユキ” の決意が、そして謎多き世界の
有象無象がこの物語の展開にどう作用していくのか、期待は膨らんでいくばかりです。

posted by 秋野ソラ at 00:32 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2012年05月13日

『クーデレな彼女とキスがしたい2』

水口敬文 先生が贈るラブコメディの続編。恋人同士となった “和希” と “雪穂”。しかし
彼女の真意は図りにくく、そんな中で他の女の子に迫られてと混迷する恋模様を描きます。
(絵 : たろプン 先生)

http://data.ichijinsha.co.jp/book/booksearch/booksearch_detail.php?i=75804315


“楓花” も “藍那” も “八千代” も、いろいろと吹っ切れてしまって変人揃いだったり
するワケですが。そんな彼女たちが “和希” へとあの手この手でアタックを掛けるのとは
どうも温度差があると言わざるを得ない “雪穂” の言動の数々。

けれどひょんなことから彼女の家に招かれることになった “和希” が知った彼女の事情。
その過程を踏まえることでこれまで空回りしていた2人の歯車が少しずつ噛み合うように
なり、やがて彼氏彼女らしい距離感を築いていく。

この間に見せる「好き」という感情に、そしてその表し方に気付いていく “雪穂” の言動が
とても可愛らしくて 「これがクーデレの魅力か」 と頷くことしきりです。ひとまずここで
話としては区切りがついたと見ていいのかな。心密かに楽しませてもらった作品でした。

posted by 秋野ソラ at 00:21 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2012年05月12日

『覚えてないけど、キミが好き』

『ギャルゴ!!!!!』 『神明解ろーどぐらす』 『泳ぎません。』 と 「MF文庫J」 にて作品を
上梓する 比嘉智康 先生が記憶喪失ラブコメディを引っさげて「一迅社文庫」に登場です。
(絵 : 希望つばめ 先生)

http://data.ichijinsha.co.jp/book/booksearch/booksearch_detail.php?i=75804314


妹である “ひなた” と朝のスキンシップ、5秒間のハグを欠かすことのない “吉足”。
一見しなくても怪しい行動をとる、いや、とらざるを得ない兄の秘めた思惑が物語の鍵の
1つを担います。・・・最大級の身の危険に至るのかと思いましたけどね、あの場面では。

そんな彼、“吉足” が抱える問題である 「身近な人との記憶を無くした」 という過去。
物語のもう1つの鍵であるその過去を知る “ゆらら” の登場、そして元恋人宣言によって
戸惑いながらも進行していく恋愛模様がやがては三角関係へと繋がっていきます。

そんな様子を描く中においてもコメディな要素を忘れずに織り込んでいく姿勢は 比嘉 先生
ならでは、と言うべきところでしょうか。明らかになっていない部分もあるように思うので
そこはもう1冊くらい出れば分かるのかしら、ということで希望しておくことに致します。

posted by 秋野ソラ at 00:08 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル