2012年05月21日

『アリアンロッド・サガ・リプレイ・イェーガー 赤き死の花』

鈴吹太郎 先生/F.E.A.R. が贈るコードネーム「J」の物語。クールでハードでシビアな
リプレイが 『アリアンロッド・サガ』 シリーズの歴史に残る隙間を埋めていきます。
(イラスト:石田ヒロユキ 先生)

http://www.kadokawa.co.jp/lnovel/bk_detail.php?pcd=201203000017


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  ファング : すごいな。スラスラとセリフが出てきてる。
  エメリー : そんな、田中さんほどじゃないですよぉ。
  チャイ : 口が回るのは妄言だけじゃなかったっちゃね(笑)。
  エメリー : ひどい!?(一同爆笑)
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・・・イタタっ、第2の痛天使がここに顕現しましたよ(苦笑)。緑谷明澄 先生、恐るべし。
大竹みゆ さんが演じる “チャイ” と共にクールでハードでシビアなシナリオを払拭して
くれましたよ・・・って、メインテーマを拭っちゃだめぇ〜(笑)。

その分はカッコいいモノローグでシリアスな場面を演出する 田中信二 先生の “ファング”
と藤井忍 先生の “ルナ” が補ってくれた感があります。冤罪を晴らすべく日の当たらない
場所で奮闘する物語はドラマティックで、既存の歴史を繋げる絶妙さをも魅せてくれました。

“ルナ” は “オーレリー” や “ギィ” とも繋がりがあるので今後NPCでの活躍も期待できる
かも、ですね。あとがきでも触れられているとおり、既存シリーズとは違ったアプローチで
叙事詩を形作っていく点は興味深く感じました。機会があれば更に続く話も見たい所です。

posted by 秋野ソラ at 00:08 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2012年05月20日

『くいっくすたーと 3』

安達洋介 先生が「ゲーマーズ・フィールド」誌などで連載を続けている、TRPG部に所属
する女子高生たちのゲーマーぶりを描く 「くいすた」 第3巻。オビに 井上純一 先生の
推薦文を引っ提げつつ、満を持しての登場となります。

http://www.fear.co.jp/information/gfc_qs3_info.htm


カードはちゃんと混ぜておかないとああいった大惨事になりかねないので注意しましょう
という感じで一つ(苦笑)。ダイス目のいい平行世界・・・・行ってみたいですね、自分も。
“先輩” はOGになっても出現頻度が高いですな。後輩思い、と言っていいのか謎ですが。

相変わらず全力全開な “モモ”、儚いロールプレイが微笑ましい “サチ”、嬉々として
「ビーストバインドトリニティ」をプレイする“フミ”、お茶目なロールプレイを見せた “メイコ”、
下衆っぷりが板についてしまった “サクラコ” と今巻も見どころがいっぱいです。

#・・・まぁ、“先生” はリプレイでも神になったしなぁ(笑)。そして明かされた黒歴史(苦笑)。

「ドラゴンブック25周年記念 スペシャルブック」 のコミックも収録されていてイイ感じ。
「ドラゴンブックサポートショップ」 以外の店にも置いてあるのを見ると何となく嬉しく
感じてしまうのは自分だけでしょうか、などと言いながら次巻も首を長くして待ってます。

posted by 秋野ソラ at 00:08 | Comment(0) | TrackBack(0) | コミックス

2012年05月19日

『ミニスカ宇宙海賊8 紫紺の戦魔女』

TVアニメ 『モーレツ宇宙海賊』 が好評放映中となっている 笹本祐一 先生の原作シリーズ
第8巻は髑髏星での騒動から海明星の秘密に迫るまでの “茉莉香 たち一行を描きます。
(イラスト:松本規之 先生)

http://asahi-novels.com/detail/index.php?IDX=195
http://asahi-novels.com/special/201204.php
http://www.starchild.co.jp/special/mo-retsu/


“グリューエル” の肝の据わりっぷり、慧眼の数々が相変わらず抜きん出ています。その
才腕にまたもひがみが入る “茉莉香” ですが、それも各々の立場や背負うものあってこそ
ということで納得できてしまうのはキャラが立っている証左なのかも知れません。

そして思いも寄らぬところから再び対峙することになった “ジャッキー”。彼の船も相当
やっかいな装備でしたが、彼自身にもとんでもない仕掛けありということで一層やりにくい
相手であることが判明。今後、ことあるごとにライバル的立ち位置で登場するのかも。

あとがきにアニメ制作の過程を見守る先生の思いが述べられていましたが・・・・ 『ARIEL』
アニメ化から20年も経ってるのか。昔、ビデオで借りて見た覚えがありますけど、時代は
変わっていくんだな、ということを別な視点から知覚するような感じを味わいました。

posted by 秋野ソラ at 01:06 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2012年05月18日

『ハイスクールD×D 12 補習授業のヒーローズ』

TVアニメ化を果たし、BD・DVDの発売も順次始まっている 石踏一榮 先生 の原作シリーズ
第12巻。前巻の衝撃的な引きから動揺が隠せないグレモリー眷属達のその後を描きます。
(イラスト:みやま零 先生)

http://www.kadokawa.co.jp/lnovel/bk_detail.php?pcd=201111000167


今回は “木場” がだいぶ頑張りました。普段は冷静な彼も “イッセー” が居ない間は
随分と熱血ぶりを見せてくれましたし、“リアス” たちが失意の内にある中でもなんとか
彼女たちを支えようと孤軍奮闘するところは一つの見どころであったかと思います。

“バアル” からの思いも寄らぬ叱咤激励から生まれた一つの可能性が読み進めるごとに
少しずつ膨らみ始め、実を結ぶ瞬間を目の当たりにするのは展開としてやはり熱いものが
ありますね。それにしても “グレートレッド” にまであんなこと言わせるとは(苦笑)。

あとは “ギャスパー” もとんでもない切り札を持っていることが分かったこと、次は
魔法使いの契約が絡んできそう、という点が今後のポイントでしょうか。パワーインフレを
起こしてるところも気にはなりますけど、次巻は短編集ということでひとまず小休止です。

posted by 秋野ソラ at 00:18 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2012年05月17日

『スカイ・ワールド』

MMORPGをテーマにした 瀬尾つかさ 先生の新作。現実世界へ戻る術が見つけられない
ゲーム世界の中でそれぞれの目的、想いをもって生きていく少年少女の姿を描きます。
(イラスト:武藤此史 先生)

http://www.kadokawa.co.jp/lnovel/bk_detail.php?pcd=201201000344


「蒼穹の果てを見る気は、ない?」── 突如現れた少女 “アリス” に誘われて自ら
オンラインRPG「スカイワールド」の世界に飛び込んだ “ジュン”。クエストマニアとして
単独で成長を続ける彼が出会った二人の少女のクエストを手伝う所から物語は始まります。

その内の1人、“かすみ” の目的と “ジュン” のそれとが一致するところから3人が
チームとして結束を強め、クエストをクリアするまでの過程も人間模様を交えつつ紆余曲折
あって楽しめる上に、そこから更に一ひねり入れてくるあたりは凝った趣向になってます。

表紙と奥付を見比べると、巻数が入っていると判断していいのかどうか迷ってしまう所に
編集部の期待感、不安感が入り混じっている状況を邪推してしまう自分がいたりするワケ
ですが、面白かったのでぜひ次巻以降も刊行してほしいと願う次第であります。

posted by 秋野ソラ at 01:22 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル