2012年03月23日

『死想図書館のリヴル・ブランシェ X』

折口良乃 先生が綴る「死想図書館」を巡る物語もいよいよ最終巻。“イツキ”と“未耶”
そして 「アカシック年代記」 の直接対決を経て辿り着くそれぞれの結末に注目です。
(イラスト/KeG 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/new/bunko1203.php#new11


護るべき彼女から殺意を向けられ、パートナーとして選ばれた 「アカシック年代記」 の
未来視、さらに 「死想図書館」 もろとも潰そうとする “イシュタル” に “イツキ” が
自分の観察眼、そして協力者の力を最大限に活かして立ち向かう展開が見どころです。

・・・というか 「主賓客(イーター)」 最強説が浮上するような展開ですが。さらに言うと
神話を武器にした壮大な痴話喧嘩を繰り広げられたという感じですけど。今巻の騒動にまで
発展した経緯や想いは 「アカシック年代記」 や “未耶” から語ってもらってスッキリです。

「筆記官(ライター)」 としての役目を終えた “イツキ” を前に身を引いた “リヴル” の
隷属ぶり、そしてエピローグで見せた身の振り方が何ともいじらしい。夫婦喧嘩どころか
“イツキ” を取り合う争奪戦は続きそうで、終わり方も彼ららしいと言えるのではないかと。


最後まで魅せて、楽しませてもらった作品でした。折口 先生、執筆お疲れ様でした。

posted by 秋野ソラ at 01:39 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル