2012年03月11日

『しゅらばら! 4』

ドラマCDも発売中な 岸杯也 先生のドタバタ系ラブコメディ第4巻。“謎の美少女X” の
登場に “真愛” と “鷹奈” がヒートアップ! 修羅場を “一大” はどう切り抜けるか。
(イラスト:プリンプリン 先生)

http://www.mediafactory.co.jp/bunkoj/book_detail/821


まぁ、“謎の美少女X” の正体は早々に分かる上に分かりやすいワケですが、それにしても
大暴走まっしぐらの結果ですな。役を演じる “早乙女” の発するセリフとその情景が
スライドイン/アウトする演出が平時と戦時の切り分けにも似て良かったと思います。

“一大” の唇を奪われた!? と 「ニセ恋人」 という立ち居振舞いを逸脱した行動に出る
“真愛” と “鷹奈” の焦り具合が彼女たちの想いの本気さを裏打ちする形になって
なかなか面白い修羅場模様を展開してきております。

今回の一件において “早乙女” が “一大” との距離を縮めるには難があることが改めて
浮き彫りになったワケですが、その隙を縫って一歩抜け駆けを果たした 「彼女」 を次巻で
他の2人がどう牽制しあってくるのか興味深いところであります。水着回でもありますし。

posted by 秋野ソラ at 13:09 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2012年03月10日

『初体験にオススメな彼女 3』

あさのハジメ 先生が送る学園執事ラブコメ第3巻。ちょっと雰囲気の違う表紙絵が示す
“あるみ” の内情が “鉄之介” の心を弥が上にもかき乱していきます。
(イラスト:高苗京鈴 先生)

http://www.mediafactory.co.jp/bunkoj/book_detail/818


口絵も挿絵も相変わらずかっ飛ばしてるなぁ〜。成人向け作品との境って何だろう? と
思うと同時にいいぞもっとやれ! と読む度に感じる私が居るわけですが(苦笑)。
作者と編集者と読者の期待に応え続ける 高苗 先生の努力には頭が上がりません。

突如ヒキコモリになった “あるみ” に対して天岩戸の逸話が如く頭を悩ませる中で呟いた
“鉄之介” の朴念仁ぶりを晒す一言は流石に 「ないわ〜」 と思いましたけど。そういえば
文意通り解釈できる彼女の姿は挿絵指定無しか。・・・アイデンティティが崩れるからか。

可愛らしい内面をさらけ出すことになった “あるみ” の姿に重なった面影、“鉄之介” の
既視感がいったい何を指し示すのも気になるところですが、少々出番の少ない “カレン” や
事あるごとに大変な目に遭う “姫乃” がどういう立ち位置に収まるかも見ものです。

posted by 秋野ソラ at 00:15 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2012年03月09日

『お兄ちゃんだけど愛さえあれば関係ないよねっ 5』

鈴木大輔 先生の大人気ラブコメ第5巻。学生寮の管理人として赴任した “鷹ノ宮ありさ”。
妹ポジションが奪われそう、と危機感を抱く “秋子” の抵抗は必至な展開ですが・・・。
(イラスト:閏月戈 先生)

http://www.mediafactory.co.jp/bunkoj/book_detail/819


「婚約者」だとバレてからの “秋子” “銀兵衛” “アナスタシア” それぞれの反応が
予定調和で一安心な展開から “ありさ” を管理人として認めてもらうまでの流れ、そして
今度は “秋人” から各ヒロインの生態に迫るアプローチの切替え、と楽しませてくれます。

それにしても 12 歳でここまで出来て、しかもあそこまで愛らしいお願いとかやっちゃう
なんてチートすぎるなぁ。“秋子” ですら太刀打ちできずに悶絶するのも分かるという
ものです。それでも “秋人” の視野には入っていないのだから彼の異常ぶりが際立ちます。

とは言いつつも “嵐” とのエピソードの中で見せたように男らしさも持っているのだから
あなどれないのが “秋人” という人そのものでもあるワケですが・・・・・・今巻の落とし所は
そうきますか。鷹ノ宮での生活実態が気になる新たな騒動の種がどう芽吹くか注目です。

posted by 秋野ソラ at 00:24 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2012年03月08日

『蒼穹のカルマ 8』

新シリーズ 『デート・ア・ライブ』 の攻勢に一時鳴りを潜めていた 橘公司 先生の本作。
最新巻にして最終巻となる第8巻は “在紗” の授業参観に “駆真” が全てを賭けます。
(イラスト:森沢晴行 先生)

http://www.kadokawa.co.jp/lnovel/bk_detail.php?pcd=201010000220


“在紗” の授業参観に全員集合! と意気込んだところに相次ぐ欠席を生む障害が続発。
問題点を一つ一つ整理し、これまでに得た力と関係で順々に解決していこうとする冷静さ、
その影にある “在紗” 本意さは最後まで “駆真” らしさを感じさせてくれます。

一方 “在紗” は守られるだけの存在ではないことを見せながらも、あくまで “駆真” を
応援し、期待するその姿勢は表紙にも、そして挿絵にも表れています。ここは 森沢 先生の
良い仕事ぶりを褒めるしかありません。最後に “リサ” にも救いがあって良かったです。

「このラノ」 でその存在を知ってからではありますが、こうして最後まで見届けることが
出来て良かったと心から思える作品でした。橘 先生には無事の完結をお祝い申し上げると
共に、アニメ化進行中の『デート・ア・ライブ』 の大ヒットを祈念する次第であります。

posted by 秋野ソラ at 00:11 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2012年03月07日

『はぐれ勇者の鬼畜美学 VIII』

今夏のTVアニメ放映開始予定に向けて準備が進む、上栖綴人 先生のファンタジー作品
第8巻は “京也” の野望を阻止すべく “暁月” たちが戦いの場へと赴きます。
(イラスト/卵の黄身 先生)

http://hobbyjapan.co.jp/hjbunko/lineup1203.php#novel120306


前巻の予告通り、ガチンコ対決が目白押し。特に “暁月” と “海堂” がついにぶつかる
ということで珍しく “暁月” が大苦戦する場面を見たような気がします。といいますか
“海堂” の圧倒的な強さを見て、じゃあ “京也” はどれだけ強いんだ、などと思ったり。

更には罠に嵌められた “美兎” と “暁月” や “リスティ” らが対峙することになる
など、その先の戦略としても “京也” のほうが先手を取っている流れで、「朱の黄昏」 も
含めてその辺りをどう引っ繰り返してくれるのか次巻以降に注目したいところです。

もちろんバトルだけではなく、コトに至らないにしても泣いている女性を慰めるために
体を張るのは相変わらずの “暁月”。・・・コレ、TVでどこまで表現できるんだろう、と
無駄な心配をしつつもその男気を今回も羨んだりするのです。

posted by 秋野ソラ at 00:44 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル