2012年03月31日

『アリアンロッド・サガ・リプレイ・デスマーチ(6) 明日をつかむ大作戦!』

田中信二 先生/F.E.A.R. の 「デスマーチ」 シリーズ第6巻は “ピアニィ” たちが不在
となる 「フェリタニア合衆国」 の窮地を救うべく奮闘する “アキナ” たちを描きます。
(イラスト:猫猫猫 先生)

http://www.kadokawa.co.jp/lnovel/bk_detail.php?pcd=201111000169


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  ドラン : しかし、ピアニィが不在の間にそんな重大なことを決めちゃっていいなりか?
  マルセル : 勝手にこちらに任せたのは向こう。このくらいのことはさせてもらう。
  GM : いいと思いますよ。その整合性は『無印』で菊池さんが取るわけですし。
  ドラン : ちょっ!? 言われてみれば!
  GM : ということで、がんばってください(笑)。
  ドラン : くっ・・・・・・『デスマーチ』から無茶振りがくるとは!(一同笑)
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何を決めてしまったのかは本編でご確認いただくとして、思いも寄らぬ無茶振りをされた
菊池たけし 先生もやられっぱなしではないところを見せてくるあたりが 田中 先生の
二つ名 「かわたな」 の意味を改めて体現するかのようで、ご苦労様なことでございます。

アルディオン大陸がひとまずの纏まりを見せたかと思いきや再び分断し、フェリタニアに
大挙してくる。しかも肝心の “ピアニィ” たちが居ない、という二重苦、三重苦に対し
文字通り “アキナ” が体を張って最前線で敵を食い止める展開が話の見どころです。

「デスマーチ」シリーズでも適用されることになった大規模戦闘ルールにおいてもその
姿勢を貫くことになりましたし、総司令官様ですのに(苦笑)。かくて “アンソン” との
駆け引きにおいて決定的な選択肢を突きつけた彼らの辿り着く先が気になるところです。

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2012年03月30日

『ソード・ワールド2.0リプレイ from USA(5) 鉄姫降臨‐アイアンレディ‐』

ベーテ・有理・黒崎 先生による「SW2.0」リプレイシリーズ第5巻。 “アンセルム” と
“クリフ” が組む契機となった外伝三部作とゲストキャラを迎えたリプレイを収録します。
(イラスト:H2SO4 先生 コミック:双葉ますみ 先生)

http://www.kadokawa.co.jp/lnovel/series_20.html


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  プラチナ : ただいまー!
  クリフ : おかえりなさい。
       因みに、僕はもうほうれん草とレバーのソテーは食べ飽きました。
  プラチナ : 美味しそうになってるです! アンセルム君、ありがとう!
  アンセルム : どういたしまして(笑)。あ、ちなみにオレは盛った砂に
         ズシュッ、ズシュッとファルシオンを突き刺している。
  GM : お。寝刃合わせだね! 刀身に微細な刃毀れを作ることで引っかかりを強め、
      切れ味を向上させるという。
  アンセルム : その通りだが・・・・・・おまえよくそんな言葉知ってんな。
  GM : HAHAHA! ステーツではジョーシキネ!(親指を立てる)
  一同 : ねえよ!!(爆笑)
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ベーテ 先生が日本文化に対していろいろと物知りであることに驚かされます。というか
『北斗の拳』 とかでも平気でついてこられるとついつい ベーテ 先生がアメリカ人である
ということを忘れそうになります(苦笑)。

さて、まずは外伝三部作。4巻で登場した “プラチナ” に翻弄される(主に)“クリフ”
そして “アンセルム” たちの脱出行をテンション高めで進行するということでノリも良く
楽しく読ませてもらいました。そしてここから1巻に繋がったのですねぇ。

そしてお祭り企画的に収録された第十二話 「Psychosanalabyrinth」 は外伝で味わった
“クリフ” の負の感情を払拭するかのごときボーナス・ステージでもあり、ゲストキャラに
とってある種の辱めを受けるセッションでもあり、思わず苦笑いを誘います。


次の第6巻では本編に戻ると共に新しい展開も予感させており、引き続き楽しみな所です。

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2012年03月29日

『ダブルクロス The 3rd Edition リプレイ・ナイツ(2) フレイムインザダーク』

矢野俊策 先生/F.E.A.R. の 「DX 3rd Edition」 リプレイ、「ナイツ」 シリーズ第2巻。
「ナイトフォール」、そして “瑠璃” と “ラハブ” の絆を改めて問うハードな内容です。
(イラスト:エナミカツミ 先生)

http://www.kadokawa.co.jp/lnovel/bk_detail.php?pcd=201110000120


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  ハウント : ラハブ、お前は騎士団についていくつもりなのだな?
  ラハブ : ええワタシは己を知るために彼女たちと行きます。
  志津香 : おやめください!
       あなたがFHにつけば、我々も手段を考えざるを得ません!
  ラハブ : それは人間の・・・・・・いや、UGNの理屈でしょう。
       ワタシを縛るものではない。
  志津香 : ぐ・・・・・・!
  瑠璃 : 志津香さん、もういい。この魔人はここで倒す。
  ラハブ : はははははっ! 吹いてくれますね! ルリ!
  瑠璃 : 名前を呼ぶな、魔人風情が!
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ページ数としては決して多くないにもかかわらず、とても濃密なお話であったと思います。
“ラハブ” がボス化してしまった場合のデータまで用意し、まさに不退転の覚悟でGMが
挑んだ 「仲違い」 のシチュエーション、それに応えたPL諸氏の賜物と言えるでしょう。

「ロイス」を断たれたことで気がつく互いの気持ち、明らかとなる真実と向き合って再び
絆を取り戻すまでの過程も見どころですが、そんな二人を支える “志津香” の想いや、
“イザベラ” との因縁と真っ向から対峙する “ハウント” の言動にも注目です。

“瑠璃” をどこまでも孤立無援の深き闇に叩き落そうとする “スナッチャー” の執念が
この後どんな展開を呼び込むことになるのか。いよいよ迎える「デイズ」シリーズの面々
とのPvPが実現することと合わせて大いに期待しておこうと思います。

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2012年03月28日

『アリアンロッド・サガ・コミックアンソロジー』

とある書店の一角にひっそりと平積みされていた 佐々木あかね のカラーイラストが表紙の
アンソロジーコミック。迷うことなく手にとって早速読ませていただきました。
(原作:菊池たけし 先生/F.E.A.R.)

http://www.fear.co.jp/information/ars_coan_info.htm


裏表紙で 「ダメージは0じゃ☆」 とポーズをキメる “四季童子” のイラストも目を惹く
本作に関わる作家さんたちは「F.E.A.R.」公式ページにもあるとおり以下の方々です。


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  [カバーイラスト]
   ・ 佐々木あかね
   ・ 四季童子

  [イラスト]
   ・ ヤトアキラ
   ・ いろは楓

  [コミック]
   ・ 佐々木あかね
   ・ 井上純弌
   ・ ととねみぎ
   ・ 佐々木亮
   ・ 猫猫 猫
   ・ 渋沢佳奈
   ・ 皆見ちさと
   ・ 翔みなら
                (敬称略)
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“セシル” & “コーディ” と 「無印」 メンバーとの微笑ましいやりとりが魅力の
佐々木あかね 先生の 『アリアンロッド・サガ コンチェルト・みっくす』。

女子力を上げる “アキナ” の横で “マルセル” の可愛さと裏目ぶりに磨きの掛かる
猫猫猫 先生の 『アリアンロッド・サガ・デスマーチ 大丈夫だ 私にまかせておけ』。

『中国嫁日記』 で一躍時の人となっている 井上純弌 先生が 菊池たけし 先生の
生き様の一端を描く 『菊池たけし日記』。


「無印」 メンバーのプレイヤーたち、いわゆる 「中の人」 のことを知っていると
思わず笑みがこぼれる、佐々木亮 先生の 『ピアニィと魔法の鏡』。

「ゲッタウェイ」 シリーズの “リージュ” が仲間から色々なことを学んでいく過程を
コミカルに描く、ととねみぎ 先生の 『ひなどりリージュの課外授業』。

“ヒルダ” が敬愛する父親への想いと、彼女を思いやる仲間の心優しい気持ちが重なる
渋沢佳奈 先生の 『はちみつを一匙』。


“エルザ” に新規開店する店の手伝いに駆り出された “ツヴァイ” のちょっとした
戦士の休息、そして青春の一幕を描く 皆見ちさと 先生の『ある日の狼たち』。

ファンブックで過酷なダンジョンに挑んだ “ピアニィ” たちの苦労を想起させられて
苦笑いが浮かぶ、翔みなら 先生の 『統一帝への道』。

“ナーシア” が “アンソン” に対してキツくあたるのも思う所があるが故(苦笑)?
二人の微妙な距離感を描く、皆見ちさと 先生の 『それもこれも、愛ゆえに』。


「ゲーマーズフィールド」 誌にて連載中のコミックから出張して “ピアニィ” たちへの
インタビュー風景を描く、ツジヤスノリ先生の『突撃レポート! TRPG生徒会』

「デスマーチ」メンバーの魅力をページ数をかけてコミカルに魅せる、皆見ちさと先生の
『アリアンロッド・サガ・リプレイ・デスマーチ 4コマコミック ですまっ!』。

逃避行中とは思えない 「ゲッタウェイ」メンバーの魅力を掘り下げる、渋沢佳奈 先生の
『アリアンロッド・サガ・リプレイ・ゲッタウェイ 4コマコミック 逃亡★しちゃうぞ』

新たに組織された 「バルムンク」 が “ピアニィ” 殺害を目的としてノルウィッチ城
攻略に挑む苦労を描く、翔みなら 先生の 『再生バルムンクの逆襲』。



サービス精神あふれる ヤトアキラ 先生のイラスト、仮装する 「エチュード」 メンバーを
描いた いろは楓 先生のイラストと共に各コミックも存分に堪能させてもらいました。
また機会があればぜひ企画してほしいと思います。>アンソロジー


#「くいすた」3巻が4月発売予定か。こっちも要チェックだな。

posted by 秋野ソラ at 00:27 | Comment(0) | TrackBack(0) | コミックス

2012年03月27日

『義経変生譚(2) Replay:天下繚乱RPG』

各地に伝わる義経の逸話を辿り自身の完全復活を果たさんとする “義経” とその一行の
東進行を描く 三輪清宗 先生のリプレイシリーズ第2巻はパーティ分裂の危機を綴ります。
(原作:小太刀右京 先生 イラスト:すがのたすく 先生)

http://www.jive-ltd.co.jp/catalog/4861768781.html


  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  具視 :「ひとつお前に言っておくことがある。昨日の夕べ、俺の部屋にお前の妻だと
       自称する女が訪ねてきた」
  九郎 :「・・・・・・どれ?」(一同爆笑)
  葛ノ葉 : 最低だーっ!(笑)
  具視 :「予測の域を出ん答えだな。久我の方、と名乗っていた。俺の先祖だそうだ」
  九郎 :(スマートフォンで検索しながら)「なるほど、あいつか・・・・・・」
  具視 :「wikipediaで調べんと、お前は自分の女房も判断つかんのか」(一同爆笑)
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“九郎” が示さんとする 「愛」 は色々な意味で広く、深いなぁと感じさせるエピソード。
そんな愛にあてられて “葛ノ葉” というか、演じる すがの 先生も当初貫こうとしていた
プレイスタイルにぶれを見せてしまうほど。そのへんの様子が感じられる所も面白いです。

四国・屋島を発ち、一ノ谷そして京都へと足を向ける “義経” の運命共同体 “葛ノ葉” の
心を揺さぶる 「白面の君」 の分身と名乗る存在が仕掛けてくる策をどうはねのけていくかが
鍵を握ります。そこに “ロンロン” も絡んでくる事実が発覚して衝撃を呼んだりします。

さらに言えば “葛ノ葉” という存在、“義経” という存在自体にもとんでもない事実が
隠されていたことが分かり、物語はより大きく動いていきます。PL諸氏の機知も相まって
GMも驚くほど速いシナリオ進行を見せた話が次にどう繋がっていくのか楽しみなところです。

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2012年03月26日

『GJ部(9)』

新木伸 先生が綴ってきた四コマ小説も2周年目を迎えたところで遂に最終巻を迎える形に。
卒業する3年生たちの姿を見送る “キョロ”、見送られる “真央” たちの胸中や如何に。
(イラスト/あるや 先生)

http://gagaga-lululu.jp/gagaga/newrelease/index.html#01


雰囲気の違う “キョロ” の話から始まり、世界統一王者 “ビリー” 来日や宿敵である
“赤井烈斗” との決闘での「オレマン」発動、そしてバレンタインデーの協定解除と彼に
とってポイントとなる話が多かったと思います。・・・“霞”のブラコン話もそうかも。

そして満を持してのGJ部卒業式。「GJ部高等部卒業証明書」にしたためた “キョロ” の
GJ部的訓示にはGJ部魂、そしてGJ部部長を引き継いだ彼なりに考えた 「GJ部らしさ」 が
込められていたと “真央” も認めているようですし、ひとまずは安心しました。

別れの涙、そして「禁止」事項を超えた先に待っているのは、早速4月に刊行予定となる
『GJ部中等部』ということで、今度は妹たち側から見たGJ部の様子であるとか、彼女たち
自身の生活習慣、そして秘密なんかも明らかになるのではないかと期待しております。


#“しおんさん” はやっぱり可愛すぎる。

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2012年03月25日

『はなぢ店長(てんちょ)じゃ、だめですか? 1』

美少女&変態揃いの店員が集まるHマンガ専門店「マーベラス」に現れた、そのテの本が
苦手な店長代理と、そのテの本が大好きな少年のHなラブコメを 新木伸 先生が描きます。
(イラスト:火曜 先生)

http://www.enterbrain.co.jp/fb/pc/08shinkan/08shinkan.html#_07


なるほど、『GJ部』 で培った短編小説を繋げて物語を綴っていく形式を 「ファミ通文庫」
に引っさげて新シリーズを立ち上げたワケですな。読みやすさについては折り紙つきですが
扱うネタはいろいろと際どい感じで読み手を選びそうな雰囲気です。

誰しも一度は胸に抱くであろう、世間の目からすればちょっと後ろ暗い趣味や嗜好の数々。
そんな想いを懐かしむことが出来る人、あるいは今この時も抱き続けている人であれば、
ニヤニヤしながら共感を覚えるのはそう難しくない話かと思います。

理解されないことの難しさ。「はなぢ店長」こと “綾乃” もその場面に直面し、随分と
悩みました。そんな局面を救ってくれたのは理解ある周囲の面々、ということでなかなか
考えさせられる所もあり、そんな点からも楽しませてもらいました。次巻も楽しみです。

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2012年03月24日

『ドレスな僕がやんごとなき方々の家庭教師様な件』

はる桜菜 先生によるコミック1巻とほぼ同時刊行となった 野村美月 先生の新シリーズ。
「FB Online」連載分に書き下ろしを加えたファンタジー家庭教師コメディの登場です。
(イラスト:karory 先生)

http://www.enterbrain.co.jp/fb/pc/08shinkan/08shinkan.html#_05


古来より 『とりかへばや物語』 など、男女が立場を入れ替えるお話は数多くあります。
本作では天才と称される双子の姉 “グリンダ” の失踪に伴う代役として立てられたごく
普通の少年 “シャール” が身代わりとなってあたふたする様子でまず興味を惹きます。

同盟国「エーレン」、その王家で家庭教師の任に就くことになってからいろいろと気付く
国の事情、王家の状況、そして早くも偽者とバレた第一王女 “聖羅” の胸の内、願い。
それぞれに真摯に向き合って答えを出していく “シャール” の頑張る姿にも注目です。

小説の挿絵を担当されるのが初めてという karory 先生の美麗なイラストも相まって終始
楽しく読むことが出来ました。話の滑り出しとしても上々ではないかと。一癖ある王家の
人たちに対して次々と窮地に立たされる様子が目に浮かぶようで次巻の刊行が楽しみです。

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2012年03月23日

『死想図書館のリヴル・ブランシェ X』

折口良乃 先生が綴る「死想図書館」を巡る物語もいよいよ最終巻。“イツキ”と“未耶”
そして 「アカシック年代記」 の直接対決を経て辿り着くそれぞれの結末に注目です。
(イラスト/KeG 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/new/bunko1203.php#new11


護るべき彼女から殺意を向けられ、パートナーとして選ばれた 「アカシック年代記」 の
未来視、さらに 「死想図書館」 もろとも潰そうとする “イシュタル” に “イツキ” が
自分の観察眼、そして協力者の力を最大限に活かして立ち向かう展開が見どころです。

・・・というか 「主賓客(イーター)」 最強説が浮上するような展開ですが。さらに言うと
神話を武器にした壮大な痴話喧嘩を繰り広げられたという感じですけど。今巻の騒動にまで
発展した経緯や想いは 「アカシック年代記」 や “未耶” から語ってもらってスッキリです。

「筆記官(ライター)」 としての役目を終えた “イツキ” を前に身を引いた “リヴル” の
隷属ぶり、そしてエピローグで見せた身の振り方が何ともいじらしい。夫婦喧嘩どころか
“イツキ” を取り合う争奪戦は続きそうで、終わり方も彼ららしいと言えるのではないかと。


最後まで魅せて、楽しませてもらった作品でした。折口 先生、執筆お疲れ様でした。

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2012年03月22日

『アイドライジング!(4)』

「電撃文庫MAGAZINE」「電撃萌王」の二誌にて掌編小説の連載を開始させ、人気の高さを
示す 広沢サカキ 先生の新世紀アイドルストーリー第4巻。“モモ”が新人賞を狙います。
(イラスト/CUTEG 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/new/bunko1203.php#new9


隙あらば、とターゲットへのアプローチを欠かさない “タキ” も “タキ” ですが、
事あるごとに “サイ” や “オリン” と接触を図ろうとする “モモ” も “モモ”。
セクハラをかますオッサンと同じ行動パターンには心ならずも応援せざるを得ません。

思わぬ新人賞争いの行方を前に “エリー” から修行する機会を得る “モモ”。対する
“レンゲ” が彼女と相性の悪い相手ということで決め手も欠き、心揺れ動く場面も見せ
ましたが、偶然にも “エリー” の本心に触れ決意を新たにした “モモ” は強かった。

それにしてもページ数のワリに異様なほどサクサク読めてしまうのには自分でも驚き。
目指す道がはっきりとしているから、なのかも知れません。アイドルとしての “モモ” を
ステップアップさせる “ユウガク” の意図がどんなものか、次巻で見せてもらいましょう。

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2012年03月21日

『俺ミーツリトルデビル! 3 ひと夏のフェニックス』

峰守ひろかず 先生が送る半熟悪魔と妄想少年による甘美系ラブコメ第3巻。母 “夕星”
に宛てられた手紙をきっかけに、妄想あふれる夏の海へと二人が足を伸ばします。
(イラスト/犬洞あん 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/new/bunko1203.php#new8


“夕星”をたずねて三千里・・・・どころじゃない距離を行き来している“巧馬”や“芽亜”
ですが、どうも終盤の展開が速いな、と思ったら最終巻でしたか。『ほうかご百物語』
みたいに長く続くものかと想像していたので惜しい気がしてしまったのが読了後の思い。

フェニックスの少女 “エルハーム” との出会いから “芽亜” との関係を改めて見つめ
直すことになった “巧馬” の素直じゃないっぷりは “芽亜” とどっこいどっこい。
そんなところからも二人がお似合いの関係であることを如実に感じとることができます。

“芽亜” たちを助けたい、という想いだけでサラマンダーになってしまった “巧馬” を
元に戻すための符号も駆け足ながら用意されていて、物語の構成要素をパズルのように
上手く嵌め込むかのような話運びも読みやすさに繋がっていて良かったと思います。


ということで 峰守 先生、執筆お疲れ様でした。次回作にも期待しております。

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2012年03月20日

『彼女(アイドル)はつっこまれるのが好き! 6』

サイトーマサト 先生が送るハイテンション・つっコメディ第6巻は “まどか” に対する
敵愾心丸出しの新人アイドル登場で現場もプライベートも油断ならない雰囲気です。
(イラスト/魚 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/new/bunko1203.php#new7


サイトー 先生が言葉で際どい所を攻めてくるのは相変わらずですが 魚 先生も負けじと
イラストで攻めてくるのが素晴らしい。その姿勢、好きですよ。“まどか”と“良人”、
二人のボケとツッコミの小気味良さも絶好調で楽しませてもらっています。

前巻で嵐の予感を見せた “陽菜乃” が登場するも、意外に憎めないキャラクターであり
背景を抱えているということで予想していたほどギスギスすることもなく、むしろ新人の
窮地に手を差し伸べるくらいの余裕を見せるくらいでどこか安心するものがありました。

突然、ラジオのパーソナリティとして巻き込まれたところから自分なりに将来の選択肢
としてのエンターテインメント業界というものを改めて見つめるきっかけになった夏休み
最後の日に飛び込んできた驚天動地の大事件。話がどう動くのか注目したいところです。

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2012年03月19日

『花×華(5)』

「電撃萌王」 にて すらだまみ 先生によるコミック連載がスタートする、岩田洋季 先生の
だぶはなラブコメ第5巻。“夕” との繋がりを意識する二人の想いは膨らむばかりです。
(イラスト/涼香 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/new/bunko1203.php#new6


もう 「リア充爆発しろっ!」 って言うしかないよなぁ、この展開は(苦笑)。しかも最後には
とんでもない発言が飛び出したりするし、最近の若い方は柔軟な発想をお持ちの様で。
あと、大人の立場から言っておきますが「お酒は二十歳になってから」ということで一応。

美桜祭での上映会を終えてから新入部員を、そしてコンクールで審査員特別賞を獲得した
映像研が新体制で挑む新作。その中で今度は役者としても “花” と “華”、二人の女優と
接する機会を持った “夕” は、二人の内面に触れる新たなきっかけを得たとも言えます。

撮影を進めていく中で “花” の頭に浮かび上がる “葉奈子” のあの言葉が、“華” と
演じる “夕” の姿と相まって重くのしかかり、迷いから自分らしさも失いかけますが、
そんな窮地を救うのもやはり彼しかいない、ということでやっぱり爆発しろっ!(笑)

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2012年03月18日

『彼女を言い負かすのはたぶん無理 3』

ディベートをテーマに描く うれま庄司 先生のラブコメ第3巻。停学処分の “アイラ”
以外にも “詩織” との距離も縮めつつある “祐也” に部廃止の危機が迫ります。
(イラスト:しらび 先生)

http://www.php.co.jp/comics/smash/


・・・まぁ、オビもオビなんですけど、ある意味チャレンジャブルとでも言いますか(苦笑)。
個人的にはオマージュしていく中で業界全体の盛り上がりであるとか、横連携が得られる
のであればこういう危険球には寛容というか、楽しめてしまうのが私です。

さて本編ですが、引っ込み思案な “詩織” とタッグを組んで部の存続を賭けたディベート
に臨むことになった “祐也” を取り巻く青い春な恋模様を「爆発しろ」と言わんばかりに
描いております。どっちつかず過ぎないか、という気もしなくはないですけど。

ディベートで対峙する、元ディベート部で生徒会長の “駒田” との討論の中で垣間見る
“詩織” の内面、そしてディベートの結果が特に印象的でした。“アイラ” とも対等に
向き合える強さを得た彼女、そして “アイラ” を前に “祐也” が選ぶ道が気になります。

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2012年03月17日

『迷い猫オーバーラン! 12 護ってなんていってないんだからね!!』

松智洋 先生のデビュー作である 『迷い猫オーバーラン!』 も遂に最終巻を迎える形に。
高校3年生という人生の岐路を前に “文乃” たち迷い猫がどんな道を選ぶか、注目です。
(イラスト/みつみ美里 先生)

http://dash.shueisha.co.jp/-mayoineko/#b12


やはり みつみ 先生のイラストで来られると圧巻というか、えも言われぬものを感じると
共に3巻続いて複雑な思いを抱かずにはいられないワケではありますが、何にせよまずは
無事完結を心よりお祝い申し上げる次第です。

最終巻はもちろん “文乃” のターン、ということで最後まで素直になれない彼女らしさを
見せながら将来のこと、そして “巧” との関係に向き合ったのではないかと思いました。
そして、ここで「二回死ね」の真意が明らかにされるとは思いもよらず。

“千世” と “希” を含めた関係もどこか可能性を残しつつ “巧” として心積もりは
したようで。“乙女” の言葉にもあるように、それぞれがそれぞれの幸せを見つけられる
道を歩めたらいいね、という予感を感じさせる纏め方で良かったのではないかと思います。

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2012年03月16日

『ニーナとうさぎと魔法の戦車 5』

私立戦車隊 「ラビッツ」 の活躍を描く 兎月竜之介 先生のシリーズ第5巻。戦車修繕に
要する金を工面すべく参加する賞金レースに “サクラ” の結婚話がベットされます。
(イラスト/BUNBUN 先生)

http://dash.shueisha.co.jp/_nina/#b05


表紙の雰囲気がどことなく最終巻を予感させますがちゃんと続きますよ、ということで
まずは一言。口絵とかもそうなんですが、緊迫感のある時の流れ、その瞬間を抜き取った
かのような BUNBUN 先生のイラストが今回は一段と映えていたように思います。

序盤から中盤にかけての何気ない情景の中に実は後半での厳しい局面を打破する鍵がある
という伏線の張り方が板についてきたように思います。『少女九龍城』 ではガチな百合
とのことですが本作でもほど良くその成分を吸収できるので助かります。

今巻は “サクラ” を中心に、昔も今も色々あります、ありましたという 「ラビッツ」
メンバーの新たな事情も見せてもらいました。レースの展開も、オチのつけどころも
楽しませてもらいました。次巻も引き続き楽しみにしておこうと思います。

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2012年03月15日

『修羅場な俺と乙女禁猟区 2』

田代裕彦 先生が描くデッド・エンド・ハーレム・ストーリー第2巻。真の婚約者を選択
できなければ即破滅の “節” にタイムリミットが設定されて益々緊張感が高まります。
(イラスト:笹森トモエ 先生)

http://www.enterbrain.co.jp/fb/pc/08shinkan/08shinkan.html#_02


若人にここまで悩ませるのも酷かな、とは思いますが 「どれが正解か?」 と出された
材料を吟味しああでもない、こうでもない、と懊悩するのが本作のポイントでもあると
認識しているので、ここは涙を飲んで茨の道を進んでもらうことにしましょう。

そんな “節” 少年に“十慈郎” から提示された正解に至るためのヒントをもとにして
疑心の種が芽吹いてくるワケです。婚約者たちを目にして。そこから見えてくる彼女たちの
新たな側面も明らかにしてくるのは抜け目無いというところでしょう。

今回 “節” はその選択肢を選ぶんだろうな、と思っていたらホントに選んじゃったよ!
ということでその結果を自分なりに受け止め、対処するあたりは大人が経験するかのような
ものがあると思います。すげぇよ “節” 少年、ということで次巻のギミックにも期待です。

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2012年03月14日

『ココロコネクト ユメランダム』

TVアニメ化に加え、ゲーム化も決めた 庵田定夏 先生の 「ココロコ」 シリーズ本編第6巻。
〈ふうせんかずら〉 から告げられた最後予告で 「文研部」 メンバーの心に衝撃が走ります。
(イラスト:白身魚 先生)

http://www.enterbrain.co.jp/fb/pc/08shinkan/08shinkan.html#_01


一通り読み終えた後、改めて表紙絵を眺めてみると 「深いものがあるな」 と思うワケで。
〈ふうせんかずら〉 から付与された 「山星高校全員の願望が見える」 という能力を巡って
「文研部」 メンバーの思惑が割れた状況を如実に表しています。いい仕事されますなぁ。

今巻で見えた “太一” という一個人の抱える問題点が自分としては色々と考えさせられる
ものがあったりしました。軽く人生を省みたくなるくらいには。対して “青木” の株が
ここで一気に急上昇したというか、男を見せつけられた感じです。カッコ良かった。

崩れそうになる心を何度も奮い立たせて “太一” を諌め続けた “姫子” の言葉が最後は
ようやく届く形となってすごく救われた気分になりました。涙を流すのも無理も無い話で。
・・・そんな雰囲気を揺るがしかねない最後の 「問いかけ」 に不安を想起しつつ続きます。


#“紫乃” のハイテンションな暴走具合がナニゲに面白かったり。(w

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2012年03月13日

『問題児たちが異世界から来るそうですよ? 十三番目の太陽を撃て』

竜ノ湖太郎 先生の「問題児」シリーズ第4巻は、“レティシア” を奪われて始まった
勝利条件のないギフトゲームに “十六夜” たち 「ノーネーム」 の面々も挑みます。
(イラスト:天之有 先生)

http://www.kadokawa.co.jp/lnovel/bk_detail.php?pcd=201106000089


いつも何かと焦点が集まりやすい “十六夜” の出番は控えめに、今巻は “耀” が場の
進行を支えてゲームクリアへの道筋を立てる流れとなりました。また、能力的には派手さの
欠ける能力について思わぬ底力を感じさせるテコ入れもありました。

まぁ、能力の話は “飛鳥” も同様でしたし、“十六夜” がオイシイところを攫っていく
ところもあったりするのですが。クリアするまでに幾つかの過程を経る一筋縄でいかない
流れは某 「FS判定」 を彷彿とさせるかのような緊張感がありました。

更には “レティシア” の抱える業であったり、「十三番目の太陽」に込められた意味で
あったりなど見えてくるものが増えてキャラクターの深堀りも進めてくる場面がありました。
これらを受けて新たなステップを踏み出す 「ノーネーム」 一行の辿る道筋に注目です。

posted by 秋野ソラ at 00:56 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2012年03月12日

『クロス×レガリア 吸血姫の護りかた』

『レンタルマギカ』 シリーズ完結を前に 三田誠 先生が立ち上げる新作は、1回千円で
仕事を請け負う学生ボディガードと自らを仙人と称する吸血鬼との数奇な運命を描きます。
(イラスト:ゆーげん 先生)

http://www.kadokawa.co.jp/lnovel/bk_detail.php?pcd=201109000162


なぜ貧乏性が沁みついた “馳郎” が 〈カエアン〉 なんて代物を借り受けているのか。
それが分かってからの怒涛の展開は熱いものがありますな。なんで千円なんだよ、という
点もそこに絡んできていて “馳郎” の人間性に興味を抱かせる形になっています。

そして 〈カエアン〉 はどことなく某 “テセウス” を思い起こさせつつ、こちらはより
人間味のあふれるAIである、ということで “馳郎” とのやりとりも単なる主従関係に
収まらない、面白みのあるシーンを演出してくれています。

互いの事情に巻き込んで、巻き込まれて、改めて縁を結びなおした “ナタ” と “馳郎”。
鬼仙の兵器、白翁の後継者という立場が今後どのような物語を紡いでくれるか、期待するに
足る出だしであると感じられました。次巻の刊行を楽しみにしておきます。

posted by 秋野ソラ at 00:05 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル