2012年02月29日

『アリアンロッド・サガ・リプレイ・IF レイウォールの奇跡』

たのあきら 先生/F.E.A.R. が送る 「もしもあのとき “ピアニィ” が負けていたら」、
そんな 「IF」 の世界。苦境に置かれたレイウォール王国に新たな力が立ち上がります。
(イラスト:椋本夏夜 先生)

http://www.kadokawa.co.jp/lnovel/bk_detail.php?pcd=201110000123


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  カルロス : 愛を語るのは打算・・・・・・政略的な理由なんですね。
  リディル : あくまでも、自分の野望のために結婚を持ちかけてきたんですね。
        うふふふふふふ。それなら存分に罠にはめられる(笑)。
  カルロス : 閣下、腹黒いです(笑)。
  グレイ : まぁ、藤井さんだからな(笑)。
  リディル : はにゃ。失礼な(笑)。
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キャラ立ちと共に腹黒さが見えてきた 藤井忍 先生・・・もとい “リディル” を支えるのは
鈴吹太郎 先生が演じるメタメタ軍師 “グレイ”、大畑顕 先生が演じる狼族戦士 “バヤン”、
齋藤幸一 先生が演じるスナイパー “カルロス” の3名。いずれもレベルは16と高め。

第一話 「レイウォールの奇跡」 は戦略カードを導入したシミュレーションゲーム的な
ターン制の戦争指導が面白い展開を見せてくれます。その結果を踏まえての大規模戦闘と
FS判定、そしてクライマックスに登場するあの人たち・・・と最後まで見どころ満載です。

第二話 「バウエストンの逆転」 は第一話の続きではなく「四宝の試みで邪神の御子だけ
乗り移った “ピアニィ” が世界征服を開始したら」 という仮想の世界・・・なんですけど
あんまり違和感が無いのはナゼだ(苦笑)。注目はボス戦です。これは見逃せませんよ。

私個人としては 椋本夏夜 先生が 『アリアンロッド・サガ』 の登場人物などあれこれを
描いているということが、なんと言いますか、新鮮と言うか、嬉しく思うものがあります。
また何か一大戦記のターニングポイントに焦点を当てた 「IF」 も見てみたいところです。

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2012年02月28日

『天下繚乱ギャラクシー −見参、銀河卍丸− Replay:天下繚乱RPG』

超時空時代劇 「天下繚乱RPG」 をベースに化政時代を飛び出し、銀河英雄譚を紡ぎだして
しまう英傑はご存知、田中天 先生。宇宙英傑伝ステージのデータも収録しております。
(原作:小太刀右京 先生 イラスト:しのとうこ 先生)

http://www.jive-ltd.co.jp/catalog/4861768859.html


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  ムラマサ : 元々は、超古代の宇宙船鍛冶・村正によって鋳造された、
        アンチ徳川ウェポンです。動力源は豊臣秀吉のミイラ。
  蓮姫 : (挙手して)はい先生、意味がわかりません!(笑)
  卍丸 : アンチ徳川ウェポンに、豊臣のミイラとか・・・・・・重信くん、あんたも
      田中天と同じか!
  ムラマサ : 褒め言葉と受け取っておきましょう(笑)。
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スペースとかギャラクシーとか付いていれば何でもアリみたいな世界観は 田中 先生で
ないと築けないかと思いきやそれにしっかりと乗っかってくる 重信康 先生のセンスも
恐ろしい。同席した 小太刀先生、井上純弌先生、水野暁子さんが驚くのも分かります。

破天荒な設定や言葉が飛び交う中にあっても、話の軸にあるのは “星宗” の胸に潜む
“マリヤ” や “卍丸” へのわずかな疑念、憧れがやがて妖異につけ込まれる隙を与え
確執へと変えられ、暴君となってしまうという実に人間味あふれた物語。

とは言え、敵対勢力には 「シリウス八狼士」 やゲームデザイナーすら予想だにしない
大物が登場したりとトンデモないことに(苦笑)。でも最後は上手くまとまっちゃうのだから
これまた凄い。「天下繚乱RPG」 の新しい可能性を堪能させてもらいました。

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2012年02月27日

『化政学園の冒険!! −プリンセス・トクガワ− Replay:天下繚乱RPG』

「天下繚乱RPG」 のサプリメント 『時空破断』 の学園ステージに対応したリプレイを
加納正顕 先生が描く一冊。追加ルール、データも収録したサポートも十分の内容です。
(原作:小太刀右京 先生 イラスト:すがのたすく 先生)

http://www.jive-ltd.co.jp/catalog/4861768842.html


  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  長英 : 「購買で売ってたってこたあ、上のほうも絡んでんだろ?
       てめえがなんかやろうとしてんじゃねぇだろうな」
  GM : 「わたしは知らん」と鳥居が──。
  長英 : (さえぎって)鳥居様の一人称は「わし」。
  りん : ダメ出しが入った・・・・・・。
  ジョゼ : GMのロールプレイにダメ出しが(笑)。
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・・・流石は すがの 先生、“鳥居耀蔵” のことに関しては妥協を許しませんな(苦笑)。
他に しのとうこ 先生、小太刀 先生、高遠るい 先生をPLに招いての学園怪盗モノという
ことでNPCの面々も立ち位置が色々と変わっていてもう何でもアリだぞ超時空時代劇(笑)。

浅草が無くなるかも知れない・・・という導入から徳川に対する怨念が引き起こした刃傷沙汰
の嵐へとシフトしていって 「あれ? 浅草は?」 と思っていたらなるほど、ああいう形で
もって 《一件落着》 とは。まさに怪盗らしい良い仕事っぷりでございました。

《世を忍ぶ仮の姿》 の効果で正体がバレない、という利点を最大限に活かしてある程度
ムチャな行動をしても軌道修正しやすかったのはセッションを進めていく上でも有用な
レギュレーションだったと思います。怪盗モノは読んでいてスカッとするのが良いです。


#南町関係者を集めてのリプレイ、企画が通ることを楽しみにしておきます。(w

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2012年02月26日

『夜のちょうちょと同居計画!(3)』

菱田愛日 先生が送る学園キャバクラブコメ第3巻。ボーイとキャストの恋愛は御法度と
認識した中で “瑠花” が初めてお客と同伴出勤。“奈斗” の胸にある想いや如何に。
(イラスト/ さんた茉莉 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/new/bunko1202.php#new16


“真琴” と “瑠花” の良好なライバル関係、それを一歩引いた感じで見られる “彩香”。
そんな彼女たちを 「ボーイ」 として支える “奈斗” にも “滝沢” から指名の入った
“瑠花” の同伴出勤を喜ばしく想う気持ちと何となくすっきりしない想いが交錯します。

そのモヤモヤ感に気づいた “良太” から諭されても彼女を送り出すことを優先してしまう
ところも、いざ二人が寄り添う姿を見てようやくショックを受けるところも彼らしいと言う
べきところではないかと。その後で悶々とするあたりが思春期真っ盛りという感じで。

対する “瑠花” も思う所はあって、二人それぞれに結論を導き出せた話運びは好ましく
思えるものがありました。あとがきを見るにこれが最終巻みたいだ、ということは惜しく
感じるところではありますが区切りがついたという点ではそれもアリかと思います。

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2012年02月25日

『ストライク・ザ・ブラッド(3) 天使炎上』

三雲岳斗 先生が送る学園アクションファンタジー第3巻。第四真祖である “古城” でも
歯が立たない怪物 “仮面憑き” の出現に “雪菜” ほか関係者たちの思惑が錯綜します。
(イラスト/マニャ子 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/new/bunko1202.php#new9


口絵を見ながら 「次は誰が餌食になるんじゃろぅ?」 と読み進めていくワケですが・・・・
なるほど、新しく顕現した眷獣の特性からそう来ましたか。自分はてっきりこちらかと、
などと勝手に予想して勝手に裏切られた感覚を楽しんでいたりする今日この頃です。

里親を探すのにも一苦労な猫たちを養おうとした心優しい “夏音” に親から定められた
「模造天使」 としての悲しい運命を “古城” が熱血漢たる想いと強さで吹き飛ばして
くれた展開にはスカッとするほど晴れやかな気持ちになりました。

そんな彼女のほかにも “ラ・フォリア” という秀麗なお姫様が彼の前に登場して “雪菜” も
気が気じゃない、という様子も相変わらずですが “紗矢華” の言動もなかなかのもので
思わずニヨニヨしてしまいます。次は “基樹” の発言が契機を呼びそうで楽しみです。

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2012年02月24日

『明日から俺らがやってきた』

高樹凛 先生の「第18回 電撃小説大賞・電撃文庫MAGAZINE賞」 受賞作。突如あらわれた
未来の 「俺」 たちと共に進路に悩む少年を描く未来系・青春ラブコメを拝読しました。
(イラスト/ぎん 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/new/bunko1202.php#new5


「受験」か「推薦」か。高校時代、ある程度の成績で学業を修めた方であれば選択肢として
悩んだであろう現実を前に、それぞれの道を歩んだ未来の自分から悲観的な話をされたら
そりゃあ余計に悩むってもんですよね。“真人” でなくとも酷な話でありましょう。

でもそうじゃない。どんな自分になりたいかを見据えて選択肢を選ぶことが大事なんだと
気づき、行動することを決めた “真人” の姿は未来の “真人” たちでなくても眩しく
映るというものです。伏見つかさ 先生の帯コメントも納得の話運びでした。

彼の未来を変えるきっかけとなった少女、“涼” も可愛らしいところを見せてくれますが
その妹 “優” もこれまた、という感じでまさに「“真人” 爆発しろ」と言わんばかり。
兎にも角にも未来組の面々と同じく考えさせられ、そして勇気をもらえる作品でした。

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2012年02月23日

『勇者には勝てない』

来田志郎 先生の 「第18回 電撃小説大賞・銀賞」 受賞作。生まれ変わって心を入れ替えた
勝てない宿命を背負う中ボスたちのファンタジック学園コメディを読ませて頂きました。
(イラスト/refeia 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/new/bunko1202.php#new4


かつては巨人族最強の戦士、悪魔族の大公爵、合成獣にして親衛軍団長として活躍した
三魔将も、勇者と魔王との決戦に巻き込まれ異世界に転生し、“北瀬” “相羽” “浦河”
という一己の人間として育ってから見せる色々と情けない姿の描写が何ともコミカル。

勇者の転生体である “香澄” が見せる、どうにも勇者らしくない物言いと振る舞い。
そして悪魔の転生体である “茉那” から発せられる意外な言葉と想い。異世界に生まれ
育ったことで思いがけない形で形成された人間関係が面白さに磨きを掛けています。

そこに登場した、勇者の存在を知る “君島”。彼女が抱く想いの強さ故にしでかした事へ
立ち向かい、そしてまた敗れるのかと思いきや屈辱に甘んじることなく奮起して打ち勝った
三人が魅せてくれました。だからこそ 「勇者には勝てない」 という結びも良かったです。


#それであの3人の「時世の句」なのか。(w

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2012年02月22日

『ウィザード&ウォーリアー・ウィズ・マネー』

三河ごーすと 先生の 「第18回 電撃小説大賞・銀賞」 受賞作。地下貧民街で育った少年と
豪邸に住む少女が組んでとある競技に、そして金が支配する世界に挑む物語を拝読です。
(イラスト/切符 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/new/bunko1202.php#new3


“陽月(はるつき)” の住む豪邸に押し入った “ジェイファ” ── 地下貧民街育ちである
ことを隠すために “皿次(めいじ)” と名を変えた二人が、相性最悪な所からどうやって
「WWWM(ダブルス・マネー)」 で勝てるようになるのかワクワクしながら読んでました。

互いに背水の陣を敷いたところで、ふとしたきっかけから二人が心の距離を縮ませ、更には
敵としての 「アイツ」 が明確化し、共通の敵を打ち破るために力を合わせて大勝負に挑む。
第三章からの展開は抱いていたワクワク感を一気に昇華するに足るものがありました。

主に “陽月” のためですが、二人の過去を払拭するために喝を入れた “美紀” の存在が
実は一番大きいのではないかと思ったりしています。「WWWM」 の仕組みもまだまだ見所が
ありそうですし、二人のサクセス・ストーリーをどう描くか続刊の可能性に期待したいです。

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2012年02月21日

『あなたの街の都市伝鬼!』

聴猫芝居 先生の 「第18回 電撃小説大賞・金賞」 受賞作。少し怖くて、とっても可愛い
都市伝鬼たちが山盛りで贈る、ほんわか怪奇譚、ということで読ませて頂いております。
(イラスト/うらび 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/new/bunko1202.php#new2


あやかし好きが高じて民俗学者になることを夢見ている “出雲”。彼がレポートのテーマ
として選んだ都市伝説、それは世に在る 「都市伝鬼」 を口伝した不確かな結果の集合。
それらを書き留める 「編纂者」 としての役割を彼が担うところから物語は始まります。

次々に現れる可愛らしい 「伝鬼」 たちに驚かされ、肝を冷やす “出雲” の反応と彼女
たちとのコミカルなやりとりがとても軽快で読みやすいです。彼ももただ驚かされるだけ
ではなく逆ギレしてとんでもない記述を残したりする胆力があるのも面白いところ。

「編纂者」 として活動することを止めようとする存在とその理由であるとか、“出雲” が
師事する教授にも実は一癖あったり、といった設定も興味深い所があって、峰守ひろかず
先生がオビのコメントを残すのも分かる気がします。ぜひ続刊に期待したい作品です。

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2012年02月20日

『エスケヱプ・スピヰド』

九岡望 先生の 「第18回 電撃小説大賞・大賞」 受賞作。閉じられた町を舞台に、兵器の
少年と人間の少女の出会いを描くノンストップ・アクション、ということで拝読しました。
(イラスト/吟 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/new/bunko1202.php#new1


“伍長” に「生きろ」と告げられた言葉を忘れぬよう「ご命令」と胸に刻んだ “叶葉”。
副次指令が必要なほどに自律神経を失った軍最強の兵器 「鬼虫」 の 「蜂」 “九曜”。
精神的あるいは物理的に機械のような生き方をしてきた2人が出会うというのが運命的。

自己修復と人の手による整備によって少しずつ復調していくと共に、“叶葉” と一緒に
過ごす日々の中で人間性を培っていく “九曜”。重傷を負わされた 「蜻蛉」“竜胆” の
登場に、全てを捨てて戦う道を選ぶ彼の過ちを宿敵、そして彼女から諭されるのが印象的。

「何のために戦うのか」、その意味を問いかけるための世界観と背景描写、加えて挿絵が
特化していて実に良い雰囲気をかもし出していたと思います。共に歩んでいくことを決めた
“九曜” の精神的な成長がとても好ましく映る読了感を得ました。楽しませて貰いました。

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2012年02月19日

『わたしと男子と思春期妄想の彼女たち(4) リア充ですが何か?』

やのゆい 先生の「第12回 エンターブレインえんため大賞小説部門・優秀賞」作品にして
デビュー作となる本作もついに最終巻。“あすみ” が抱く恋心の行方や如何に。
(イラスト:みやびあきの 先生)

http://www.enterbrain.co.jp/fb/pc/08shinkan/08shinkan.html#_06


“高柳” の妄想少女と瓜二つなライブ娘 “Kyoco” の存在が明らかになったと思ったら
そこから思いもよらぬ高柳家の事情へと踏み込むことになり、“佐島” や “利沙” との
複雑な恋愛関係にももつれ込んで “あすみ” の想いはオーバーフロー寸前。

“佐島” の妄想少女である “リサ” から告げられた彼女の存在理由。そんな彼女から、
彼から、更には “利沙” から諭されることでようやく心が繋がったその瞬間は、散々に
悩んだ “あすみ” だからこそ祝福してあげたいという思いもひとしおということで。

女の子を主人公にすえて等身大の中学生たちの機微を、そして恋愛を描ききったという
点では、いわゆる少年向けのライトノベルには珍しい快挙とも言える成果ではないかと
思います。無事完結を祝いますと共に次回作としてどんな作品を打ち出すのか注目です。

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2012年02月18日

『STEINS;GATE(3) 境界面上のシュタインズ・ゲート:Rebirth』

三輪清宗 先生が送るTVアニメ 『STEINS;GATE』 のノベライズ第3巻。“岡部” の苦悩に
気付いた “紅莉栖” がとった行動、その先に根付いた想いを彼女の視点から描きます。
(原作:5pb.×ニトロプラス イラスト:坂井久太 先生)

http://www.kadokawa.co.jp/lnovel/bk_detail.php?pcd=201109000544


“岡部” が何度もタイムリープを行う中、様々な時間軸の上に存在する “紅莉栖” が
その時々でどんなことを想っていたのか。別作品において “岡部” 視点の話を読んで
いたこともあって、丁寧に描かれた彼女の機微には何とも心動かされるものがありました。

確率、量子論、観測者、そしてシュタインズ・ゲート。彼女の目を通じて辿り着く無限の
可能性を秘めた世界。そんな “紅莉栖” 視点の物語を綴る中で、独自要素となる解釈を
盛り込んでくるあたりが考証に長けた 三輪 先生らしいという気もしました。

ノベライズ本編としては今巻で幕を閉じることになるそうですが「ヒロイン主体の続巻が
いくつか続くこととなりました」 とありますのでこれまた面白い物語を綴っていただける
のではないかと期待が高まります。ひとまずは夏頃の刊行を心待ちにしたいと思います。

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2012年02月17日

『アリス・イン・ゴシックランドIII 吸血機ドラキュラ』

南房秀久 先生が綴るビクトリアン・ゴシックファンタジー第3巻。“ジェレミー” たちに
立ちはだかるのは “ワラキア” 公か、“アリス” の別人格 “ジル” か、注目の最終巻です。
(イラスト:植田亮 先生)

http://www.kadokawa.co.jp/lnovel/bk_detail.php?pcd=201109000545


今巻は吸血鬼、そして圧倒的な軍事力をもつ秘密兵器の登場にイングランドのみならぬ
世界の危機に “ジェレミー” たち。「生ける死者」 との戦いで背中を預ける様子や
“ヴラド” の前でやりとりする “イグレイン” の姿はまさに最高のパートナーそのもの。

そんな危機的状況の中、本来の目的である「復讐」を果たすため、一度は決別を決意した
“ジル” の苦悩が、そしてそんな決意を悔いるかのように涙するその姿が何とも印象的
でした。事件解決に夢のオールスターで挑む展開も荒唐無稽すぎてアツいところです。

ここで終わってしまうのは何とも惜しい、もったいない。そんな想いを読了後に抱いて
しまうのもやぶさかではないと思いたい。個人的にも好きなシリーズとして認識を高めて
いただけに、余計にそんな感情を抱いてしまったのかも知れません。

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2012年02月16日

『レンタルマギカ 死線の魔法使いたち』

通算22冊目となる 三田誠 先生の人気シリーズ。異種魔術格闘戦を描き続けてきた本作も
最終巻を残すまでとなり、“イツキ” やその周囲にある過去が、謎が明らかになります。
(イラスト:pako 先生)

http://www.kadokawa.co.jp/lnovel/bk_detail.php?pcd=201010000064


“イツキ” の妖精眼、“穂波”、そして “影崎”。一気に線が繋がりました。“影崎” が
切り札だという意味もようやく掴めました。“司” の行動原理もなるほど、と言うほかに
ありません。「惑星魔法」 なんて代物が出てきて一体どうするのかが気になるところです。

そしてもう一つ目を引くのが “アディリシア” の決意。その決意の先にある苦境において
“イツキ” と “穂波”、そして “アディリシア” があの頃のような振る舞いを、そして
その一歩先に踏み込んだ言動を見せることが出来たのも何の因果か、と痛烈に感じました。

本編の締めくくりがどうなるかも気になるところですが、星海社にて 三田 先生ほか数々の
参加者で注目を集める 『レッドドラゴン』、3/1 刊行の新シリーズ 『クロス×レガリア』
とその活動の幅には目を離せないと言える感があります。非常に楽しみであります。

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2012年02月15日

『なれる!SE(6) 楽々実践?サイドビジネス』

夏海公司 先生が世に送る 「萌えるSE残酷物語」 第6巻。副業、新製品検証、採用面接と
いったテーマの小編と “橋本” 課長や “梢” にまつわる掌編を含む中短編集となります。
(イラスト/Ixy 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/new/bunko1202.php#new10


自分も昔、同級生に 「会いませんか」 と誘いを受けて行ってみたら勧誘話をさせられた
苦い思い出があるのですけど、今回 “工兵” が遭遇した出来事を見ていてその時のことを
思い出したり。お金が絡む話は例え友達であってもなあなあにしたらイカンということで。

あとがきにある失敗論、これは昔から現場でも言われていたりするのですが、いかんせん
これもあとがきにある通り、今の現場には時間的、金銭的余裕がほとんどないのが実状で
新人さんの経験の糧となるであろう失敗を許容しきれないのが現実。世知辛い世の中です。

新製品にまつわるあれこれ、面接における注意点も十分ためになる話かと思いました。
その一方で掌編において “梢” の想いがどんどん突っ走ってるのも面白かったですし、
“橋本” 課長のギャップも楽しかったです。・・・スピーチの内容が気になります(苦笑)。


何度も言いますけど業界人のみならず、社会人一歩手前の皆様にもオススメの作品です。
引き続き、次巻の刊行を心待ちにしておきたいと思います。まんたんウェブの記事によると
“立華” さんのプライベートも徐々に明らかになってくるそうなのでそちらも期待大です。



◆ラノベ質問状 : 「なれる!SE」 元SEが描くつらくて楽しい社会人生活
http://mantan-web.jp/2012/02/10/20120209dog00m200041000c.html

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2012年02月14日

『ロウきゅーぶ!(10)』

ついに二桁巻数の大台にのせてきた 蒼山サグ 先生の大人気シリーズ。慧心学園女バスの
面々が過ごした夏休みの思い出たっぷりな小編5つを収録した短編集第2弾となります。
(イラスト/てぃんくる)

http://dengekibunko.dengeki.com/new/bunko1202.php#new7


今回、挿絵がどれも外で見るには忍びないものばかりだったと思うが気のせいか(苦笑)。
内容についても思わず 蒼山 先生の嗜好というか人間性に一抹の不安を感じさせながら
いいぞもっとやれ! 的なナニかが満載なのでそれ以上触れるのは一旦置いておきまして。

「すばるんさまは本当に天然なんちゃらでございますね」 と告げる “久井奈” さんの
一言が読み進めていくうちに何度も頭の中に浮かんできたのが印象的であったと言えます。
“御庄寺” の行動も驚きでしたが・・・“柿園” のあの台詞は絶対意識して書いたでしょ。

“紗季” と “真帆” の関係、ライバルとして認め合う少し素直ではない友情に冒頭と
最後で触れる構成が良かったです。何より 「一日年上だから」 と普段から頑張っている
“紗季” にご褒美があったことが特に。ということで次は本編の続きを楽しみにしてます。

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2012年02月13日

『ソードアート・オンライン(9) アリシゼーション・ビギニング』

TVアニメ公開に向けて着々と準備が進む 川原礫 先生の大人気シリーズ第9巻。
Web版で最も好評を博したとされるエピソード 「アリシゼーション」 編の幕が開きます。
(イラスト/abec 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/new/bunko1202.php#new6


「プロローグI」 を読んでいるうちは 「なんだ? どうしたキリトさん?」 という感じで
えっちらおっちらと読み進めておりましたが、「プロローグII」 に入って更に第4部開幕を
あの見開きで華々しく告げるころには加速して一気に最後まで突っ走ってしまいました。

「VRMMO」と現実世界との区別がつかない場所に放り込まれたら、流石に “キリト” さん
と言えども戸惑うのは必至。されど、そんな状況下において冷静に現状分析が出来るのも
“キリト” さんだからこそと言わざるを得ません。やはり彼はこうでなくては(苦笑)。

「アンダーワールド」 という世界を通じて 「脳で対象を知覚する」 ということの意味を問う、
なかなか深いテーマを扱っているように感じました。ここまで魅せておいて次巻の刊行が
秋頃を予定している、となるとまさに蛇の生殺し状態ですね。まぁ、大人しく待ってます。

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2012年02月12日

『この家に勇者様もしくは救世主さまはいらっしゃいませんか?!(1)(2)』

2007年に刊行された 川口士 先生のデビュー作 『ステレオタイプ・パワープレイ』 を
改題、加筆修正、分冊化した本作。いわゆる 「リメイク版」 を拝読しました。
(絵 : 鈴木屋16号店 先生)

http://data.ichijinsha.co.jp/book/booksearch/booksearch_detail.php?i=75804299
http://data.ichijinsha.co.jp/book/booksearch/booksearch_detail.php?i=75804300


とりあえず 「あとがき」 などから察するに、いろいろとやらかしたらしい 川口 先生の
とばっちりを受けた アシオ 先生を始めとして 鈴木屋16号店 先生、美弥月いつか 先生、
編集T氏には読み手ながら同情の念を禁じえないというかなんというか(苦笑)。

さながら勇者とも言うべき異能力を持つ “涼” が次から次へとふって湧いたクエストは
「ステレオタイプ」 であり、それらを次々に消化していく展開はまさに 「パワープレイ」 と
形容するにふさわしい。まったくもって分かりやすいタイトルを名付けたものですね。

2巻の著者コメントにある諸所からの指摘も 「なるほどな」 と思わず首肯したくなる所で
確かに原点はここにあると言えるような、そんな気がした読了感を味わわせて頂きました。
余談ですが、「登場する女性陣で言えば “楓” が自分のツボだな」 と付記しておきます。

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2012年02月11日

『ハイスクールD×D(11) 進級試験とウロボロス』

TVアニメ放送中、ということで 「日本なんでもアリすぎる」 感が全くもって否定できない
石踏一榮 先生の人気シリーズ第11巻。中級悪魔となるべく “イッセー” が頑張ります。
(イラスト:みやま零 先生)

http://www.kadokawa.co.jp/lnovel/bk_detail.php?pcd=201105000670
http://www.haremking.tv/


赤龍帝のパワーを譲渡する先としてその場所を選ばせるとかとんでもない展開になって
まいりました。状況としてはとても深刻なハズなのに “イッセー” と “リアス” の
バカップルぶりの描写で何かいろいろ吹き飛んじゃった感じがしました(苦笑)。

そんな二人の行く末に一抹の不安を感じながらも着実に力をつけつつある “イッセー” の
ハーレムも着々と進行しているところは逆に安心しているのですけど。公私共々、彼女を
“リアス” と呼べないところがまだ初々しい雰囲気で大変よろしゅうおすなぁ。

また、今巻では二転三転する激戦の境地を必勝パターンでは安易に覆させないという
流れも見せて、かつ物凄い引きを残してくれたものですから、次巻はどうするんだと
期待と不安で胸がいっぱいです。とりあえずは大人しく刊行を待つことに致します。

posted by 秋野ソラ at 01:21 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2012年02月10日

『オーディナリー・ワールド 3F』

槙岡きあん 先生が送るハイテンション修羅場ラブコメ第3巻。永遠のライバル「群馬」と
「栃木」 の争いが “いばら” と “大空夢” の仲を引き裂いてしまうのか、注目です。
(イラスト/KL 先生)

http://dash.shueisha.co.jp/_ordinaryworld/#b03


なんだろう、こう読み進めていくうちにどんどん群馬の知識が身についてくるというか
B級グルメへの理解が深まっていく感覚はまさに 「群馬」 の指南書みたいな役割ももつ
ライトノベル作品になっちゃったと言われても仕方が無い雰囲気(苦笑)。

もちろん本筋は “いばら” の実家、そして家族の一風変わったどころじゃないおかしさ
にあるワケですけど。そりゃあ、あんな生活してたら性格にも多少難が出るでしょうし、
何より 「浮く」 のも分かるってものです。

それにしても “うらみ” の強気覚醒モードが今回もまた面白いくらいにハマってくれて
イイ感じでした。“いばら” と “大空夢” の婚約騒動をあんなカタチですり抜けるとは
今後ますますの修羅場っぷりに期待が持てる展開です。

posted by 秋野ソラ at 00:46 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル