2012年02月29日

『アリアンロッド・サガ・リプレイ・IF レイウォールの奇跡』

たのあきら 先生/F.E.A.R. が送る 「もしもあのとき “ピアニィ” が負けていたら」、
そんな 「IF」 の世界。苦境に置かれたレイウォール王国に新たな力が立ち上がります。
(イラスト:椋本夏夜 先生)

http://www.kadokawa.co.jp/lnovel/bk_detail.php?pcd=201110000123


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  カルロス : 愛を語るのは打算・・・・・・政略的な理由なんですね。
  リディル : あくまでも、自分の野望のために結婚を持ちかけてきたんですね。
        うふふふふふふ。それなら存分に罠にはめられる(笑)。
  カルロス : 閣下、腹黒いです(笑)。
  グレイ : まぁ、藤井さんだからな(笑)。
  リディル : はにゃ。失礼な(笑)。
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キャラ立ちと共に腹黒さが見えてきた 藤井忍 先生・・・もとい “リディル” を支えるのは
鈴吹太郎 先生が演じるメタメタ軍師 “グレイ”、大畑顕 先生が演じる狼族戦士 “バヤン”、
齋藤幸一 先生が演じるスナイパー “カルロス” の3名。いずれもレベルは16と高め。

第一話 「レイウォールの奇跡」 は戦略カードを導入したシミュレーションゲーム的な
ターン制の戦争指導が面白い展開を見せてくれます。その結果を踏まえての大規模戦闘と
FS判定、そしてクライマックスに登場するあの人たち・・・と最後まで見どころ満載です。

第二話 「バウエストンの逆転」 は第一話の続きではなく「四宝の試みで邪神の御子だけ
乗り移った “ピアニィ” が世界征服を開始したら」 という仮想の世界・・・なんですけど
あんまり違和感が無いのはナゼだ(苦笑)。注目はボス戦です。これは見逃せませんよ。

私個人としては 椋本夏夜 先生が 『アリアンロッド・サガ』 の登場人物などあれこれを
描いているということが、なんと言いますか、新鮮と言うか、嬉しく思うものがあります。
また何か一大戦記のターニングポイントに焦点を当てた 「IF」 も見てみたいところです。

posted by 秋野ソラ at 03:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2012年02月28日

『天下繚乱ギャラクシー −見参、銀河卍丸− Replay:天下繚乱RPG』

超時空時代劇 「天下繚乱RPG」 をベースに化政時代を飛び出し、銀河英雄譚を紡ぎだして
しまう英傑はご存知、田中天 先生。宇宙英傑伝ステージのデータも収録しております。
(原作:小太刀右京 先生 イラスト:しのとうこ 先生)

http://www.jive-ltd.co.jp/catalog/4861768859.html


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  ムラマサ : 元々は、超古代の宇宙船鍛冶・村正によって鋳造された、
        アンチ徳川ウェポンです。動力源は豊臣秀吉のミイラ。
  蓮姫 : (挙手して)はい先生、意味がわかりません!(笑)
  卍丸 : アンチ徳川ウェポンに、豊臣のミイラとか・・・・・・重信くん、あんたも
      田中天と同じか!
  ムラマサ : 褒め言葉と受け取っておきましょう(笑)。
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スペースとかギャラクシーとか付いていれば何でもアリみたいな世界観は 田中 先生で
ないと築けないかと思いきやそれにしっかりと乗っかってくる 重信康 先生のセンスも
恐ろしい。同席した 小太刀先生、井上純弌先生、水野暁子さんが驚くのも分かります。

破天荒な設定や言葉が飛び交う中にあっても、話の軸にあるのは “星宗” の胸に潜む
“マリヤ” や “卍丸” へのわずかな疑念、憧れがやがて妖異につけ込まれる隙を与え
確執へと変えられ、暴君となってしまうという実に人間味あふれた物語。

とは言え、敵対勢力には 「シリウス八狼士」 やゲームデザイナーすら予想だにしない
大物が登場したりとトンデモないことに(苦笑)。でも最後は上手くまとまっちゃうのだから
これまた凄い。「天下繚乱RPG」 の新しい可能性を堪能させてもらいました。

posted by 秋野ソラ at 00:42 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2012年02月27日

『化政学園の冒険!! −プリンセス・トクガワ− Replay:天下繚乱RPG』

「天下繚乱RPG」 のサプリメント 『時空破断』 の学園ステージに対応したリプレイを
加納正顕 先生が描く一冊。追加ルール、データも収録したサポートも十分の内容です。
(原作:小太刀右京 先生 イラスト:すがのたすく 先生)

http://www.jive-ltd.co.jp/catalog/4861768842.html


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  長英 : 「購買で売ってたってこたあ、上のほうも絡んでんだろ?
       てめえがなんかやろうとしてんじゃねぇだろうな」
  GM : 「わたしは知らん」と鳥居が──。
  長英 : (さえぎって)鳥居様の一人称は「わし」。
  りん : ダメ出しが入った・・・・・・。
  ジョゼ : GMのロールプレイにダメ出しが(笑)。
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・・・流石は すがの 先生、“鳥居耀蔵” のことに関しては妥協を許しませんな(苦笑)。
他に しのとうこ 先生、小太刀 先生、高遠るい 先生をPLに招いての学園怪盗モノという
ことでNPCの面々も立ち位置が色々と変わっていてもう何でもアリだぞ超時空時代劇(笑)。

浅草が無くなるかも知れない・・・という導入から徳川に対する怨念が引き起こした刃傷沙汰
の嵐へとシフトしていって 「あれ? 浅草は?」 と思っていたらなるほど、ああいう形で
もって 《一件落着》 とは。まさに怪盗らしい良い仕事っぷりでございました。

《世を忍ぶ仮の姿》 の効果で正体がバレない、という利点を最大限に活かしてある程度
ムチャな行動をしても軌道修正しやすかったのはセッションを進めていく上でも有用な
レギュレーションだったと思います。怪盗モノは読んでいてスカッとするのが良いです。


#南町関係者を集めてのリプレイ、企画が通ることを楽しみにしておきます。(w

posted by 秋野ソラ at 00:08 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2012年02月26日

『夜のちょうちょと同居計画!(3)』

菱田愛日 先生が送る学園キャバクラブコメ第3巻。ボーイとキャストの恋愛は御法度と
認識した中で “瑠花” が初めてお客と同伴出勤。“奈斗” の胸にある想いや如何に。
(イラスト/ さんた茉莉 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/new/bunko1202.php#new16


“真琴” と “瑠花” の良好なライバル関係、それを一歩引いた感じで見られる “彩香”。
そんな彼女たちを 「ボーイ」 として支える “奈斗” にも “滝沢” から指名の入った
“瑠花” の同伴出勤を喜ばしく想う気持ちと何となくすっきりしない想いが交錯します。

そのモヤモヤ感に気づいた “良太” から諭されても彼女を送り出すことを優先してしまう
ところも、いざ二人が寄り添う姿を見てようやくショックを受けるところも彼らしいと言う
べきところではないかと。その後で悶々とするあたりが思春期真っ盛りという感じで。

対する “瑠花” も思う所はあって、二人それぞれに結論を導き出せた話運びは好ましく
思えるものがありました。あとがきを見るにこれが最終巻みたいだ、ということは惜しく
感じるところではありますが区切りがついたという点ではそれもアリかと思います。

posted by 秋野ソラ at 00:39 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2012年02月25日

『ストライク・ザ・ブラッド(3) 天使炎上』

三雲岳斗 先生が送る学園アクションファンタジー第3巻。第四真祖である “古城” でも
歯が立たない怪物 “仮面憑き” の出現に “雪菜” ほか関係者たちの思惑が錯綜します。
(イラスト/マニャ子 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/new/bunko1202.php#new9


口絵を見ながら 「次は誰が餌食になるんじゃろぅ?」 と読み進めていくワケですが・・・・
なるほど、新しく顕現した眷獣の特性からそう来ましたか。自分はてっきりこちらかと、
などと勝手に予想して勝手に裏切られた感覚を楽しんでいたりする今日この頃です。

里親を探すのにも一苦労な猫たちを養おうとした心優しい “夏音” に親から定められた
「模造天使」 としての悲しい運命を “古城” が熱血漢たる想いと強さで吹き飛ばして
くれた展開にはスカッとするほど晴れやかな気持ちになりました。

そんな彼女のほかにも “ラ・フォリア” という秀麗なお姫様が彼の前に登場して “雪菜” も
気が気じゃない、という様子も相変わらずですが “紗矢華” の言動もなかなかのもので
思わずニヨニヨしてしまいます。次は “基樹” の発言が契機を呼びそうで楽しみです。

posted by 秋野ソラ at 01:40 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル