2011年12月25日

『私立! 三十三間堂学院(11)』

よくよく見たら前巻から1年4ヶ月ぶりの刊行となる、佐藤ケイ 先生のシリーズ第11巻。
“法行” との温泉旅行を目指し女性陣が体育祭で群雄割拠。智略謀略が渦を巻きます。
(イラスト/かみやまねき 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/new/bunko1112.php#new13


“法行” と二人三脚に出ることとなった虚弱体質の “蓮華”。なれるはずがない、と
諦めてしまう 「1位になる」 という目標を、後押しも受けながら自分なりに受け止めて
努力して、くじけそうになりながらも前を向いて進んでいく姿には胸を打たれました。

更には所属するクラス 「東B」 の、優勝へと向かっていく雰囲気を支えるムードメーカー
となってしまうくらい心境の変化と成長を見せるところがまた良かったと思います。
騎馬戦の模様は、そこに至るまでの過程も含めて熱い展開でございました。

途中、得点の取得状況を表で見せてくれたのは理解を助ける細やかな気配りを感じました。
今巻は文章で細かい部分を描写するところがかなり多かったと思いますので、こういった
工夫はありがたいです。さて、ちょっと意外な落とし所を受けて次巻はどう出るか注目です。

posted by 秋野ソラ at 01:51 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル