2011年12月07日

『聖剣の刀鍛冶(ブラックスミス)(11)』

前巻からおよそ1年ぶりとなる 三浦勇雄 先生のシリーズ第11巻。“ルーク” の不調、
その理由を知った “セシリー” のとった行動とは──。覚悟を決める少女たちに注目です。
(イラスト:屡那 先生)

http://www.mediafactory.co.jp/bunkoj/book_detail/791


“シーグフリード” の鮮烈な一手に未曾有の混乱が避けられぬ 「独立交易都市」 の住民。
もちろん “セシリー” たちも例外ではないのですが・・・・そんな大胆な行動に出られては
流石に毒気も抜かれるというもので。幸あらんことを、と申し上げるしかありませんな。

彼女が示した行動の裏打ちとして、母である “ルーシー” が恋に落ちたエピソードと絡めて
見せてくれたのが演出としてこれまた絶妙なところ。返す “ルーク” もようやく胸の内を
さらけ出してくれたので一安心、と言っていいでしょう。

“セシリー” 以外の女性メンバーにも焦点を当てた短編集仕立てになっているので至極
読みやすかったですし、あとがきにある 三浦 先生のコメントと合わせて見るとこれまた
なるほど、と思えることもあったり。


そろそろ話としても大詰めですが、今巻の引き具合からどう見せてくるか、楽しみです。

posted by 秋野ソラ at 03:10 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル