2011年12月05日

『生徒会探偵キリカ(1)』

今月、講談社がライトノベル業界へ 「講談社ラノベ文庫」 を掲げての殴りこみをかけた
その一角、杉井光 先生が送るハイテンション学園ラブコメ・ミステリを拝読しました。
(イラスト:ぽんかんG 先生)

http://kc.kodansha.co.jp/SEP/90008/01/20111115_free/pre_publish/index.html#book01


巨大学園生徒会もの、そして高校を舞台にした探偵ものを一緒くたにした企画、という
ことですが配役は基本的にスター・システムなのでブレもなく会話のキャッチボールが
面白いですし、キャラクターも魅力的ですので問題なく楽しめました。これはオススメ。

主人公 “ひかげ” が学園にまつわる事件に都度巻き込まれることでその特異性や傑出した
生徒会の面々の人間関係、取り分け8億という金を一手に扱う会計 “キリカ” のやや難が
ある性格やその背景を明らかにしていく話運びが自然で読みやすいと感じました。

また、優秀な姉 “ひなた” に対するコンプレックスを抱く “ひかげ” が “キリカ” の
トラブルを解決しようと、いつしか培ってきたコネを総動員してゴリ押しで解決する様子は
某ニート探偵を彷彿とさせて心熱くなります。続刊が楽しみな作品の登場を嬉しく思います。

posted by 秋野ソラ at 00:03 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル