2011年12月26日

『バカとテストと召喚獣(10)』

井上堅二 先生先生の大人気シリーズ、ついに2桁巻数の大台へと突入。“雄二” たち
Fクラスも一丸となって “翔子” たちが居るAクラスへ激戦必至の試召戦争に挑みます。
(イラスト:葉賀ユイ 先生)

http://www.enterbrain.co.jp/fb/pc/08shinkan/08shinkan.html#_01


・・・どんどん “秀吉” の好感度が上がってフラグが立ちそうな気がしてならない展開に
ある意味、期待が高まってしまうのは気のせいでしょうか(苦笑)。ただ、“明久” の
仲間を思う気持ちが溢れたあの熱弁には素晴らしいと言うほかにありません。

“雄二” と “翔子”、互いをより良く知るからこその読んで、読まれて、読み返して
という一筋縄ではいかない試召戦争の攻防が熱いです。特にこれまでFクラスは何度と
なく奇策で他クラスを打ち破ってきただけに、してやられた時の顔が何とも新鮮です。

それにしても “城” とやらは露骨にアプローチをかけてくるあたり、とんでもない
キャラですな。なんとかとハサミは使いよう、とは言ったものですがどうなるものやら。
ラストで何やら話が大きくなってきたようですので、そのあたりも次巻では注目です。

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2011年12月25日

『私立! 三十三間堂学院(11)』

よくよく見たら前巻から1年4ヶ月ぶりの刊行となる、佐藤ケイ 先生のシリーズ第11巻。
“法行” との温泉旅行を目指し女性陣が体育祭で群雄割拠。智略謀略が渦を巻きます。
(イラスト/かみやまねき 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/new/bunko1112.php#new13


“法行” と二人三脚に出ることとなった虚弱体質の “蓮華”。なれるはずがない、と
諦めてしまう 「1位になる」 という目標を、後押しも受けながら自分なりに受け止めて
努力して、くじけそうになりながらも前を向いて進んでいく姿には胸を打たれました。

更には所属するクラス 「東B」 の、優勝へと向かっていく雰囲気を支えるムードメーカー
となってしまうくらい心境の変化と成長を見せるところがまた良かったと思います。
騎馬戦の模様は、そこに至るまでの過程も含めて熱い展開でございました。

途中、得点の取得状況を表で見せてくれたのは理解を助ける細やかな気配りを感じました。
今巻は文章で細かい部分を描写するところがかなり多かったと思いますので、こういった
工夫はありがたいです。さて、ちょっと意外な落とし所を受けて次巻はどう出るか注目です。

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2011年12月24日

『アクセル・ワールド(10) −Elements−』

川原礫 先生の大人気シリーズ第10巻。刊行と同時にリニューアルされた公式サイトの
内容にアニメ化への期待を沸かせる中、今巻は短編集でエピソードを綴ります。
(イラスト/HIMA 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/new/bunko1112.php#new2
http://www.accel-world.net/


「遠い日の水音」。「バーストポイント」 の特性を活かし “ハルユキ” が窮地に陥って
しまうお話。こうして読み返してみると “アクア・カレント” の意味深長なセリフの数々が
気になって仕方が無いですね。再来の時に何が起こるのかも含めて楽しみが増えました。

「最果ての潮騒」。“ハルユキ” の別なピンチの裏で “黒雪姫” が遭遇していた陰謀。
圧倒的な強さを持つ彼女でも苦戦する相手を助けたのは・・・・・・まさに意外な人物でした。
あとがきにもあるように “黒雪姫” 視点で話が進んでいくのは珍しくて新鮮な感じです。

そして「バーサス」。abec 先生のゲストイラストも交えて 『SAO』 とのクロスオーバー
を果たす、まさにお祭り企画。“キリト” さん、やっぱりパネェっす。2作品には一応
繋がりは無い、ということで了解しました。いずれも珠玉の小編、堪能させてもらいました。

posted by 秋野ソラ at 02:08 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2011年12月23日

『魔法科高校の劣等生(4) 九校戦編<下>』

累計5000万PVを誇る 佐島勤 先生のWEB小説をもとに送るシリーズ第4巻。九校戦編の
後半は第一高校の面々の活躍を描きつつ、暗躍する陰謀が明らかになっていきます。
(イラスト/石田可奈 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/new/bunko1112.php#new3


森夕 先生による “深雪” 視点のスピンオフ・コミックの連載が「月刊コミック電撃大王」
にて決まった、ということで きたうみつな 先生の 「月刊Gファンタジー」 での連載と
合わせてこちらも楽しみなところです。

http://dengekibunko.dengeki.com/mediamix/mahoka.php


話を戻して本編。技術屋として目立たないようにしているつもりが、あれよあれよと皆の
注目の的。“トーラス・シルバー” であることもバレそうになっているし、気付かれない
にしても自己修復術式の凄さを見せつけたりと裏目、裏目に状況が進行している “達也”。

彼のサポートを受け、満を持して披露したフェアリーダンス。優雅に空を舞う見目麗しい
姿を見せながら、自身の圧倒的な力の差でもって 「ミラージ・バット」 を制する凛とした
その顔。そして兄に心置きなく甘える様子との対比が相変わらず琴線に触れる “深雪”。

彼女へ危害が及ぶ可能性を察知した “達也” が、妹を守るべく決定し、うって出た行動。
安易な死すら許さない、存在に対する完全にして完璧な否定行為。まさに悪魔の所業。
・・・ってコレ、シスコンでどうこうという度合いを飛び抜けてますね。半端ない強さです。


私個人としては、前巻から続く “幹比古” の心身共に成長を見せた一連のエピソードにも
惹かれるものがありました。・・・それにしても 500 ページともなると時間が掛かりますね、
読むのに。楽しませてもらったのでそれはまぁ良いのですが。次巻は、どうなりますかね。

posted by 秋野ソラ at 00:56 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2011年12月22日

『さくら荘のペットな彼女(6)』

草野ほうき 先生の漫画連載も継続中でコミックス1巻も刊行されている、鴨志田一 先生の
変態と天才と凡人が織りなす青春学園ラブコメ、波乱必至の第6巻です。
(イラスト/溝口ケージ 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/new/bunko1112.php#new4
http://sakurasou.dengeki.com/


絶対に卒業式で何かしらやらかしてくれる、って分かっていてもいざやられるとなると
グッとくるものがありました。そのシーンを電車の中で読んでいたのですけど、思わず
もらい泣きしそうになって、車内で何度も目をしばたかせていたのが私です。

何度も青臭いことを言う “空太” に対して “龍之介” が完膚なきまでにねじ伏せる
ほどの諫言を提示しながらも結局は手を差し伸べていたりするあたりは何とも微笑ましい。
“ましろ” も今回ばかりはいろいろ考えて悩んでくれました。大きな成長の一歩です。

安易に成功させずに、失敗した中から何かを掴み取って再び前を向いて歩いていける
姿を描くのが本作の本流なのかな、という印象も受けました。現実的、とも言えます。
最終巻みたいな引きでしたがまだまだ続きますよ! ということで楽しみに待ってます。

posted by 秋野ソラ at 00:46 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル