2011年12月31日

『星降る街のマギカ Replay:駅前魔法学園!!』

藤浪智之 先生が送る、ご町内防衛魔法使いTRPG「駅前魔法学園!!」の初リプレイが登場。
4人のイラストレーター/漫画家さんと共にハートウォーミングストーリーを紡ぎます。
(イラスト:はしもとしん 先生)

http://www.jive-ltd.co.jp/catalog/4861768774.html


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  大葉 : おおっ、繁盛している。よかった!
  GM : あなたの屋台は「願いがかなう」とウワサになっているようで、こう・・・・・・
       売れないミュージシャンとか、売れない劇団員とかが、よくやってくるように
       なっています。
  無鉄砲 : あと売れない漫画家が切実な様子で・・・・・・
       「この屋台に来ると、連載が取れるらしいと聞いたんですが・・・・・・」
  千里 : (死にそうな声で)
       「お兄さん、ここにくると重版がかかると聞いたんですが・・・・・・」
  大葉 : 皆さん、なんかそれは切実すぎるのでやめてください(笑)。
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はしもとしん 先生、佐々木亮 先生、みかきみかこ 先生、速水螺旋人 先生という組合せ。
イラストレーター・セッションとも言えるスペシャルな雰囲気と 藤浪 GMの心配りのある
マスタリングにまず好感触を得た感じがします。ギミックの演出とか、流石ですね。

今回初めて駅前魔法学園!!、略して 「駅まほ」 の世界観に触れたワケですが、戦闘よりも
その前段にあるシティ・アドベンチャー的な場面でプレイヤーが知恵を出し合ってああでも
ない、こうでもない、と考えるロールプレイに比重が置かれているような印象を受けました。

空を飛ぶために頑張る “千里” と、本当に欲しいものを夢見る “ナナ” の情熱に焦点が
当たった話運び。その下地にある魔法が絡んだやりとりは非現実的な世界を演出しながらも
心温まる情景を描く一助にもなったりして、まさにあらすじ通りといった気がしました。


#「無鉄砲」って書かれて、ついラーメン屋を思い浮かべるのはウチだけか・・・?(w

posted by 秋野ソラ at 00:06 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2011年12月30日

『あるいは現在進行形の黒歴史(6) −幼馴染が俺の嫁?− 』

あわむら赤光 先生が送る、中二病全開のキャラクターたちが目白押しのシリーズ第6巻。
“英二” たちが最強の聖天子 “メープル” との直接対決に向けて作戦を仕掛けます。
(イラスト:refeia 先生)

http://ga.sbcr.jp/novel/kurorekishi/


おびき寄せ作戦をそっちのけで恋愛の神事に臨む “マリス” たち「A.N.G.(アンジェ)」
の面々が繰り広げるドタバタぶりは相変わらずで、ある種の安心感を与えてくれるかのよう。
もちろん、“メープル” とのガチンコ対決でも見せてくれるところはあります。

それにしても “楓子” の、バランスを逸脱した設定の数々をひけらかす様子とその言動
には憤りを感じないワケにはいきませんでした。“英二” が声を荒げるのも無理はないと
言うしかないでしょう。あれは現実に居たら殴れるレベルですね。流石です。

“メープル” もとい “舞子” の想い、それに根付くものも明らかになってその深さが
より鮮明となったところで彼女ですら予想だに出来ない展開へとなだれ込んでいく引き際。
ここからどういう話運びを見せてくれるのかが気になるところであります。

posted by 秋野ソラ at 22:55 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2011年12月29日

『僕と彼女のゲーム戦争(2)』

有名ゲームが実名登場、という業界からも注目を集める 師走トオル 先生の人気シリーズ
第2巻は新メンバー勧誘に向けて “岸嶺” たち 「現代遊戯部」 のメンバーが尽力します。
(イラスト/八宝備仁 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/new/bunko1112.php#new9


・・・金髪ロリ巨乳とかイラストレーターの選定勝ちだろコレ(苦笑)。ゲーム好きなのに
「現代遊戯部」 には入らない、と意地を張る “杉鹿まどか” の事情を織り込むことで
仲間意識をより強くできる展開に繋がったかと思います。何かを賭けて戦うのは熱いです。

「TPS(三人称シューティング)」よりも「FPS(一人称シューティング)」ということで
それらのゲームにありがちなテクニックであるとか、ネットワーク対戦型のゲームには
避けて通れないあれこれなど、解説も話の流れを損なわない形で盛り込まれていました。

FPSゲームをプレイする中で、割り当てられた役割の意味、更には「1人じゃない」ことの
素晴らしさを認識していくところが今回の肝だと思いますが、その背景に 鈴木鈴 先生の
FPSゲーマーぶりあったりするなど、別な側面でも楽しませてもらったと言えましょう。

posted by 秋野ソラ at 03:16 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2011年12月28日

『魔弾の王と戦姫〈ヴァナディース〉(3)』

柳井伸彦 先生によるコミック連載も続いており、早くも大人気シリーズの声も聞かれる
川口士 先生の美少女バトルファンタジー第3巻。“ティグル” たちは窮地に立たされます。
(イラスト:よし☆ヲ 先生)

http://www.mediafactory.co.jp/bunkoj/book_detail/800


矢継ぎ早に仕掛けてくるラッキー・スケベなシチュエーション、そして よし☆ヲ 先生の
イラストに思わず電車内で読むのを躊躇したくなるところですが、そこを押し進めるのが
ラノベ読み。もう、手前までならジュブナイル・ポルノとの垣根は無いに等しいですな。

戦姫すらも凌ぐ “ロラン” の猛攻に一人、弓矢をもって挑む “ティグル” が相変わらず
格好良い。そして “ロラン” が抱く誇りや忠義、さらにはその背景にあるブリューヌ王国
の事情をしっかりと描くことでただのバトルに留まらない悲哀さを含めたのがまた良い所。

それにしても、“エレン” に言及されるまでもなく “リム” が “ティグル” に対して
甘くなっている、というか心置きなく接している感が伝わってきて何とも微笑ましいです。
そんな印象をも吹き飛ばすエピローグの先が気になって仕方が無いので次巻も楽しみです。

posted by 秋野ソラ at 01:24 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2011年12月27日

『千の魔剣と盾の乙女(5)』

川口士 先生が送る人気シリーズ、魔剣ファンタジー第5巻は “ロック” のピンチを
救うために愛槍を失った “ナギ” へ新たな魔槍を渡すべく旅立つ彼らを描きます。
(絵 : アシオ 先生)

http://data.ichijinsha.co.jp/book/booksearch/booksearch_detail.php?i=75804281


・・・意地でも “エリシア” に色んなコスチュームをさせようとする アシオ 先生、天晴れ!


それはさておき、「武器が無ければ足手纏いになってしまう・・・」 と苦悩する “ナギ” と
その様子を見守る “ロック” や “エリシア”、“フィル” の機微を描くところに比重を
置いた代わりにバトルの描写はおさえめ、という潔さがまず良かったかな、と思います。

その潔さが、“ディムナ” との会話から 「呪い」 に対してある1つの解を導き出した
“ロック” の成果をより印象づけられたと感じています。それを為せるのも 「ホルプ」、
そして仲間たちあってのこと、というのがまた熱い。

“グラーニャ” を許し、そして “ナギ” の真摯な想いを受け止め──と、オビにある
“匿名希望の魔剣使い” の悩みは解消されるどころかますますハーレム・ルート一直線
という感じですが、ギスギスしてないのがまた珍しい関係だなと相変わらず思うワケで。


“バルトゥータス” の動向も要注視ですが、彼らの次に向かう先に期待したいと思います。

posted by 秋野ソラ at 02:23 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル