2011年11月12日

『修羅場な俺と乙女禁猟区』

好意を寄せる婚約者候補5名のうち、本物は1人だけで後は殺したいほど憎んでいる──。
彼女らの想いを受ける少年のデッド・エンド・ハーレム物語を 田代裕彦 先生が描きます。
(イラスト:笹森トモエ 先生)

http://www.enterbrain.co.jp/fb/pc/08shinkan/08shinkan.html#_04


財力、権力に事欠かない 「遠々原」 家。その家で育った “節” に海千山千の親爺から
仕掛けられた婚約者選びというゲーム。しかも正式な婚約者になったら家をどう扱っても
構わない、という破格の条件がついていて迂闊に選べない。この辺の駆け引きが見どころ。

5人の婚約者候補を紹介するときに、ただ単に並べて紹介するのではなく “節” に対して
どんなアプローチを掛けるのか、というエピソードを絡めて説明するので話も止める事なく
進行できているし、読みやすさへの配慮も出来ていると感じました。

多少ヘタレなところはありますが、“節” が彼女たちに対して冷静に対応できている点も
ポイントが高い気がします。最後の引っ繰り返し方なんて 「やるわね」 と思わず唸って
しまいそうになるほどでした。十分、シリーズ化するに足る作品だと思います。

posted by 秋野ソラ at 00:01 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル