兎月竜之介 先生の 「第9回SD小説新人賞・大賞」 シリーズ第4巻。“クー” の憧れ
である “エミリア” の登場にいい気がしない “エルザ” がとった悪手とその顛末とは。
(イラスト/BUNBUN 先生)
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“ニーナ” と “アリス”、依存度の高い二人の仲睦まじさも見ていて微笑ましいもの
ですが、“エルザ” と “クー” だって負けてられない! というくらいにいろいろと
見せつけてくれました。ほど良い百合成分を堪能させていただきました。
元貴族でありながら体に根付く貴族精神に悩む “エルザ”。平民の出であることから
貴族に蔑まされ、憎悪を抱きつつも貴族というステータスへの憧れは消せない “クー”。
対極に位置する存在だからこそ補って共に在ることを決めた二人の絆は固く揺るぎない。
突如訪れた 「陸上戦艦ストームブリンガー」 との決戦に、新たな気持ちで挑む “エルザ”
たちの気持ちは清々しいほどに前向きで、その結果として “エミリア” とも一定の整理が
ついて良かったです。今回は “アリス” に功労賞を授与、ということで次巻を待ちます。