ハイテンション異世界ファンタジー、と位置づけられた 竜ノ湖太郎 先生のシリーズ第3巻。
「ノーネーム」 の問題児3人がギフトゲームで対決するあたりから不穏な流れを見せます。
(イラスト:天之有 先生)
【 http://www.kadokawa.co.jp/lnovel/bk_detail.php?pcd=201106000088 】
箱庭の世界でも敬遠されるほどの途方も無い力をもつ “十六夜”。“ディーン” という
目に見える新しい力を手に入れた “飛鳥”。そんな二人を目にして引け目を感じてしまう
“耀” の言動が今巻での一つのポイント。・・・後で引っ繰り返しそうな予兆は見せますが。
もう一つ、力だけでなく知恵のあるところも見せる “十六夜” の本質。その一端が自身の
口から語られる昔話と、その中に登場する “金糸雀(カナリア)” という女性の言動から
窺い知ることができます。・・・粗暴になりきらない性格は成長過程に起因していたのか。
さらにその昔話はどうやら箱庭の世界とも繋がりがありそう、ということでそのあたりも
楽しみな雰囲気となったところで収穫祭のために訪れた 「アンダーウッド」 に本物の
最強種登場で混乱必至の引き具合・・・・って、次巻どうなるのよ、コレ!?