あざの耕平 先生が送る陰×陽ファンタジー第6巻。“夏目” の言動に “北斗” の
面影を感じ戸惑う “春虎” をよそに、「D」案件が急展開を迎えることとなります。
(イラスト:すみ兵 先生)
【 http://www.kadokawa.co.jp/lnovel/bk_detail.php?pcd=201106000879 】
「鴉羽」 を狙って仕掛けてきた “道満” の圧倒的な呪術の力に “夏目” たちが
応戦するもジリ貧・・・・というところで満を持しての “大友” 講師登場。そして一歩も
引けをとらない高レベルの呪術の戦い。“春虎” でなくとも興奮するというもので。
「呪術の真髄は嘘である」。冒頭に添えられたこの一文が事あるごとに響いていくる
話運びであったと感じられるところがまた今巻の妙とも言えるところで。さらには
“道満” という存在、「鴉羽」 の在りか、と興味深い見せ方であったかと思います。
緊急事態を前にして “夏目” や “冬児” の成長も目覚しいものがあります。しかし
“春虎” は未だ己の気持ちの整理や次の高みへ臨むための力も足踏みが続くところ。
今回の激戦を目にし、感じたことが今後どう活かされるのか。注目したいと思います。