2011年11月10日

『オワ・ランデ!(4) はるかなエンのムスビ方』

神秋昌史 先生の 「第9回SD小説新人賞・大賞」 シリーズ最終巻。サキュバス貴族との
対決、“汰二郎” との怨念、そして “ロセリー” との関係に “オズ” が決着をつけます。
(イラスト/イチリ 先生)

http://dash.shueisha.co.jp/_owarande/#b04


“ジャスティン” が怒髪天を衝くのも納得の、“オズ” と “ロセリー” のイチャイチャ
ぶりから始まって 「エリクサー」 製造の秘密に辿り着いたと思ったら “リスキス” との
対峙に佐品家の事情も絡んできて・・・とまさに最終決戦の様相を呈するカタチに。

“リスキス” の支配下におかれた佐品家でのあれやこれや・・・何度誘惑されても根性で
抜け出す “オズ” の気概がハンパない。というかシチュエーションと挿絵がエロい。
電車の中で読むのは苦労しましたよ。イラストに関しては イチリ 先生、GJです。

“オズ” と “ロセリー”。人間とサキュバス貴族。二人を繋げる 「ライトマター」 の
力の凄さは “ロセリー” が求める言葉にあるとおり、ということで落とし所も二人らしい
と言えるかと。ラストも 「そうあってほしい」 と希望が感じられて良かったと思います。

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2011年11月09日

『ニーナとうさぎと魔法の戦車(4)』

兎月竜之介 先生の 「第9回SD小説新人賞・大賞」 シリーズ第4巻。“クー” の憧れ
である “エミリア” の登場にいい気がしない “エルザ” がとった悪手とその顛末とは。
(イラスト/BUNBUN 先生)

http://dash.shueisha.co.jp/_nina/#b04


“ニーナ” と “アリス”、依存度の高い二人の仲睦まじさも見ていて微笑ましいもの
ですが、“エルザ” と “クー” だって負けてられない! というくらいにいろいろと
見せつけてくれました。ほど良い百合成分を堪能させていただきました。

元貴族でありながら体に根付く貴族精神に悩む “エルザ”。平民の出であることから
貴族に蔑まされ、憎悪を抱きつつも貴族というステータスへの憧れは消せない “クー”。
対極に位置する存在だからこそ補って共に在ることを決めた二人の絆は固く揺るぎない。

突如訪れた 「陸上戦艦ストームブリンガー」 との決戦に、新たな気持ちで挑む “エルザ”
たちの気持ちは清々しいほどに前向きで、その結果として “エミリア” とも一定の整理が
ついて良かったです。今回は “アリス” に功労賞を授与、ということで次巻を待ちます。

posted by 秋野ソラ at 00:23 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2011年11月08日

『子ひつじは迷わない うつるひつじが4ひき』

玩具堂 先生が送るシリーズ第4巻は初の長編モノ。「子ひつじの会」 の面々が
アルバイトにかこつけて生徒会室もとい学校を飛び出し、鏡の無い館の謎に挑みます。
(イラスト:籠目 先生)

http://www.kadokawa.co.jp/lnovel/bk_detail.php?pcd=201101000590


「万鏡館」 という名でありながら鏡は一切無く、鏡を持ち込むことすら許されない領域。
そこに秘められた 「寄弦」 という家の狙いは何か。館の秘密に引きずり込まれそうに
なりながらも一つの解を導き出す “仙波” は流石の一言。

その解決を依頼した “芳花” には別の思惑があって・・・というところがまたひねくれて
いて面白いところですし、“仙波” の回答へここでも独自解釈を加えて強引に落とし所を
つけてしまう “なるたま” も 「やってくれるねぇ〜」 という印象を受けました。

同じ頃に発売された 貴島煉瓦 先生のコミックス第2巻も読みました。って最終巻かコレ。
煉瓦 先生のテイストを乗せつつストーリーを読みやすく組んであって良かったと思います。
・・・ということで次巻は文化祭。また短編形式に戻すのかな。ともあれ楽しみにしてます。

posted by 秋野ソラ at 00:06 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2011年11月07日

『問題児たちが異世界から来るそうですよ? そう・・・・・・巨龍召喚』

ハイテンション異世界ファンタジー、と位置づけられた 竜ノ湖太郎 先生のシリーズ第3巻。
「ノーネーム」 の問題児3人がギフトゲームで対決するあたりから不穏な流れを見せます。
(イラスト:天之有 先生)

http://www.kadokawa.co.jp/lnovel/bk_detail.php?pcd=201106000088


箱庭の世界でも敬遠されるほどの途方も無い力をもつ “十六夜”。“ディーン” という
目に見える新しい力を手に入れた “飛鳥”。そんな二人を目にして引け目を感じてしまう
“耀” の言動が今巻での一つのポイント。・・・後で引っ繰り返しそうな予兆は見せますが。

もう一つ、力だけでなく知恵のあるところも見せる “十六夜” の本質。その一端が自身の
口から語られる昔話と、その中に登場する “金糸雀(カナリア)” という女性の言動から
窺い知ることができます。・・・粗暴になりきらない性格は成長過程に起因していたのか。

さらにその昔話はどうやら箱庭の世界とも繋がりがありそう、ということでそのあたりも
楽しみな雰囲気となったところで収穫祭のために訪れた 「アンダーウッド」 に本物の
最強種登場で混乱必至の引き具合・・・・って、次巻どうなるのよ、コレ!?

posted by 秋野ソラ at 00:08 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2011年11月06日

『ソード・ワールド2.0リプレイ 聖戦士物語(2)』

北沢慶 先生/グループSNEによる 「SW2.0」 リプレイ・新シリーズ第2巻。武者修行に
訪れた国を救うべく立ち上がった若き聖戦士 “ロイ” に色々な意味での危機が迫ります。
(イラスト:山根真人 先生)

http://www.kadokawa.co.jp/lnovel/bk_detail.php?pcd=201106000884


  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  イングリッド : ヘンタイ、止まれ!
  フィオ : オ、オルネッラさん・・・・・・
  オルネッラ : ち、違う、今のはレギンが悪い!
  レギン : そこまで汚いことは、言ってない。
  GM : 本当に君ら、最低だな(笑)。
  一同 : 今回ばかりは、GMにも言われたくないわ!
  ロイ : ところで・・・・・・今回のセッション、全然話が進んでないような
       気がするんですが・・・・・・
  一同 : あ・・・・・・!
  GM : ほ、本当だね・・・・・・(汗)
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・・・ホントにね(苦笑)。100 ページくらい使って NPC を含めたキャラの変態性を
掘り下げてどうするよ、的な流れはそれはそれで面白いのですが、グラスノ王国の
救国に乗り出したパーティの動きとしてはぐんにょりしてしまうワケで。

“フィオ” がどんどん残念なお姫さまになっていく様子もアレですし、何よりも
“オルネッラ” が色んな意味でヒドい(苦笑)。今巻の見せ場って何だろう・・・
“ロイ” の一騎打ちかな。あれはよくぞ耐えて、忍んで、頑張ったと思います。

その他の要因も含めてバッドエンドルートに突入、というGMの見解ですが・・・これは
そうなっても仕方の無いセッションというか、マスタリングというか、そんな気が
してなりませんが覆せるものなら覆してくれ、と淡く期待を寄せておきます。


#口絵1枚目はデザイナーさんも苦心されたものと拝察します。(^^;

posted by 秋野ソラ at 00:02 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル