2011年10月26日

『ハロー、ジーニアス(3)』

平凡な学生 “高行” と非凡な「ジーニアス」 “八葉” との青春ストーリーを描く
優木カズヒロ 先生のシリーズ第3巻は、二人の関係にメスを入れる人物が登場します。
(イラスト/ナイロン 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/new/bunko1110.php#new14


原因不明の、頭が割れるように痛いという現象に苛まれながらも 「第二科学部」 の
みんなと一緒に居たいというその想いだけで頑張ってきた “八葉”。それを見抜く、
かつて 「ジーニアスのみが名を連ねる研究チーム」 に所属していた “クリス”。

生体工学のジーニアスである “クリス” の指摘、治療のためと称した海外渡航の宣告、
さらには “八葉” との出会いにも繋がる自信の右足に関する告知、と “八葉” の為に
自分は何が出来るのだろうと懊悩する “高行” の姿。これもまさしく青春の象徴。

海外渡航の期限となって導き出した二人の結論。まさに二人らしい落とし所であったと
思います。管制塔での場面は印象的なものとして映りました。次は新しい話を上梓する
予定ということでちょうどよい区切りはつけられたのでは、と思います。良い作品でした。

posted by 秋野ソラ at 00:01 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル