2011年10月20日

『死想図書館のリヴル・ブランシェ(4)』

およそ1年弱ぶりの刊行となる 折口良乃 先生のシリーズ第4巻。“リヴル” のコスプレも
気になるところですが、焦点が当たるのは 「死聴音楽堂」 とそれに纏わる死書の話です。
(イラスト/ KeG 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/new/bunko1110.php#new15


まさに完璧という言葉にふさわしい人物である生徒会長 “緑ヶ丘ユカリ” のエピソード。
「青の双子」 の不在と不調。まだ見ぬ「演出家(プレイヤー)」の存在。「日記」の演出。
直談判の過程と結果──等々。様々な要素が意外な形で事件解決に繋がるのが面白い。

また、事件そのものに潜む背景も中々の意外性を見せてくれて楽しませてもらいました。
変調した 「死聴音楽堂」 を治めるために “リヴル” も “イツキ” もだいぶ頑張って
ようやく・・・・って、ところであのエピローグ。鮮烈な引き具合におののいた次第です。

それはそれとして、表情の揺れ動かない “リヴル” がレースクイーンのみならずあれや
これやと扇情的な姿になって、感情を込めず “イツキ” に迫るあたりは相変わらずエロい。
「いいぞもっとやれ!」状態です。とか言いながら次あたりで佳境ですかね。要注視です。

posted by 秋野ソラ at 00:08 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル