2011年10月09日

『調停少女サファイア(2)』

瀬尾つかさ 先生が描くアクション&交渉ファンタジー第2巻。行く先々でトラブルに
首を突っ込む “エオン” に色々な意味で気が気でない “サファイア” の旅は続きます。
(イラスト:優木きら 先生)

http://www.kadokawa.co.jp/lnovel/bk_detail.php?pcd=201011000267


「ヒューマン」とその同胞である小柄な種族「ノーム」が共同統治する「ユーヴラース」。
機械の扱いに長けた「ノーム」が生み出し、操れる忠実な機械兵士「クロックワークス」。
国を守護してきた機械兵士に突如襲われる「ヒューマン」の王族が一人、“ニフリート”。

彼女を窮地から救い出した “エオン” と見目麗しき少女 “ニフリート” へヤキモチを焼く
“サファイア” が騒動の解決に動くにつれて見えてくる「ユーヴラース」の暗部、そして
竜に抗う力。緊張感が高まっていく展開は見どころの一つかと思います。

「ノーム」側の統治者である “ツェイユ” と “レミ” や “ニフリート” との距離感、
存在意義を求めて悩む “エオン” の機微などキャラクターの描写も良く演出できていたと
思います。調停の結果、そして騒動の落としどころもひねりが加わって面白かったです。


・・・でも、ここで筆を置かれてしまうんですよね。何とも惜しい気がしてなりません。

posted by 秋野ソラ at 11:38 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル