HOBBY JAPAN の 無料WEBマガジン 「コミックダンガン」 にて 長谷川光司 先生による
コミック化も決定した なめこ印 先生の大冒険活劇、第2巻の登場となります。
(イラスト/和狸ナオ 先生)
【 http://hobbyjapan.co.jp/hjbunko/lineup1110.php#novel111003 】
【 http://comicdangan.com/ 】
「背神の怪物」 の封印を守る一族の末裔 “テトラ” の世界を救う話が軸になって
進むのが今巻の流れ。「背神の怪物」 が何なのか、という所がポイントでしょうか。
“烈火” が魔法少女になったりしますけど・・・ぶっちゃけ関係ねぇ〜(笑)。
プロローグに出てくる謎の女性と、経営不振に陥った大衆食堂の看板娘 “つみき” が
意外なところで繋がっていることが分かったり、新たな3人のヒロインを救うために
“イリス” たちの力も借りたり、とパズルの組合せとなる構成が相変わらず面白い。
ヒロインが増えることでそれぞれに焦点が当たる比重が少なくなる、という不安は
拭いきれませんが今巻の展開を見る限りでは上手くカバーできている印象は受けます。
最後にしっかりと引きを残して続きが気になるように仕向けているのも良いかと思います。
2011年10月16日
2011年10月15日
『うちの会長は荒ぶる虎猫に似ている。(3)』
空埜一樹 先生が送る生徒会反逆コメディ第3巻。生徒会側から仕掛けられたワナで
窮地に陥る “ミコ” たち裏生徒会メンバー。その困難を打ち破る一手に注目です。
(イラスト/ろんど 先生)
【 http://hobbyjapan.co.jp/hjbunko/lineup1110.php#novel111006 】
相変わらず裏生徒会に舞い込んでくる依頼の解決にあたる “武人” や “ミコ” たち。
漫画のモデルになってほしい、という “奈倉彩夏” の要望を受けてコスプレをしたり
大立ち回りをしたりとほんわかした雰囲気のまま物語は進行していきますが──。
それが “武人” と “ミコ” を引き離し、どちらか一方を生徒会に引きずり込まん
とする “氷室” 会長のワナだと知ったときには時すでに遅く・・・・・・というところを
信頼関係でもって覆しに掛かる展開がなんとも熱いところです。
その心は “朱音” をも動かしたりしてなかなか面白い展開だなぁ、と思わせたところで
最後の「Fin」マーク。空埜 先生のブログからも察するようにここで一区切りつけて
しまうということで何とも惜しい、としか言いようがありません。
◆ご報告。 (空ノブログ)
【 http://sorano.tosalog.com/Entry/15/ 】
窮地に陥る “ミコ” たち裏生徒会メンバー。その困難を打ち破る一手に注目です。
(イラスト/ろんど 先生)
【 http://hobbyjapan.co.jp/hjbunko/lineup1110.php#novel111006 】
相変わらず裏生徒会に舞い込んでくる依頼の解決にあたる “武人” や “ミコ” たち。
漫画のモデルになってほしい、という “奈倉彩夏” の要望を受けてコスプレをしたり
大立ち回りをしたりとほんわかした雰囲気のまま物語は進行していきますが──。
それが “武人” と “ミコ” を引き離し、どちらか一方を生徒会に引きずり込まん
とする “氷室” 会長のワナだと知ったときには時すでに遅く・・・・・・というところを
信頼関係でもって覆しに掛かる展開がなんとも熱いところです。
その心は “朱音” をも動かしたりしてなかなか面白い展開だなぁ、と思わせたところで
最後の「Fin」マーク。空埜 先生のブログからも察するようにここで一区切りつけて
しまうということで何とも惜しい、としか言いようがありません。
◆ご報告。 (空ノブログ)
【 http://sorano.tosalog.com/Entry/15/ 】
2011年10月14日
『アルシャードff リプレイ(2) 魔女が望んだ未来消失』
緑谷明澄 先生/F.E.A.R. の 「アルシャードff リプレイ」 第2巻は 「アルシャード」
への愛に燃える 田中天 先生を迎えて挑む、波乱必至のシナリオが待ち構えています。
(イラスト:しのとうこ 先生)
【 http://www.enterbrain.co.jp/fb/pc/08shinkan/08shinkan.html#_06 】
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
シェルリィ : あとは・・・・・・振り直し特技を充実させた。一ラウンドにつき六回。
一同 : 六回!?
GM : ちょっ・・・・・・!?(笑)
シェルリィ : レギュレーション内で《異界の業》を適用してコピーできる
振り直し技能は、すべてさらってきた。
グラーフ : 取り過ぎだろう(笑)。
ミハエル : いや、振り直しリソースは、いくらあっても困らない。
特に、GMがダイス運のいい人間の倍は!(←力説)
シルダ : 明澄ちゃん、ダイス運いいもんね♪
シェルリィ : そういうこと。
悪いがGM、そちらのクリティカル値は全部潰させてもらう。
GM : の、望むところです!(笑)
_____________________________________
・・・まさかこの前振りがあんなドラマを生み出す事になるとは。緑谷 GM恐るべし!
「ミッドガルド」の世界を奈落の軍勢から救うべく、田中天 先生演じる “シェルリィ”
と共に文字通り世界を東奔西走する “シルダ” たち一行。人々を紆余曲折の中で説得し、
要の地となる 「銀嶺渓谷」 に向かい一丸となって立ち向かう流れが熱いです。
その中で見せた “アプフェル” の 「信じる心」 にまつわるエピソードや、決戦を
前にして伝わった “ミハエル” と “シルダ” の想い、といったキャラクターごとの
見せ場が多いところにも注目かと思います。
そしてクライマックスとなる宿敵 “グナーデ” との一戦。「アルシャード」リプレイ史上
最高となるダメージを叩き出した “シルダ” の気迫にも垣間見える激戦はまさに大一番。
エンディングも良いまとめ具合で読了感も問題ないところでした。
しかしまだまだ続く大ラグナロク。どうなることやら。一大キャンペーンの行方にも注目です。
#「ファイナル弁当」の演出だけで5ページくらい使ってる。アホだw!(褒め言葉
への愛に燃える 田中天 先生を迎えて挑む、波乱必至のシナリオが待ち構えています。
(イラスト:しのとうこ 先生)
【 http://www.enterbrain.co.jp/fb/pc/08shinkan/08shinkan.html#_06 】
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
シェルリィ : あとは・・・・・・振り直し特技を充実させた。一ラウンドにつき六回。
一同 : 六回!?
GM : ちょっ・・・・・・!?(笑)
シェルリィ : レギュレーション内で《異界の業》を適用してコピーできる
振り直し技能は、すべてさらってきた。
グラーフ : 取り過ぎだろう(笑)。
ミハエル : いや、振り直しリソースは、いくらあっても困らない。
特に、GMがダイス運のいい人間の倍は!(←力説)
シルダ : 明澄ちゃん、ダイス運いいもんね♪
シェルリィ : そういうこと。
悪いがGM、そちらのクリティカル値は全部潰させてもらう。
GM : の、望むところです!(笑)
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・・・まさかこの前振りがあんなドラマを生み出す事になるとは。緑谷 GM恐るべし!
「ミッドガルド」の世界を奈落の軍勢から救うべく、田中天 先生演じる “シェルリィ”
と共に文字通り世界を東奔西走する “シルダ” たち一行。人々を紆余曲折の中で説得し、
要の地となる 「銀嶺渓谷」 に向かい一丸となって立ち向かう流れが熱いです。
その中で見せた “アプフェル” の 「信じる心」 にまつわるエピソードや、決戦を
前にして伝わった “ミハエル” と “シルダ” の想い、といったキャラクターごとの
見せ場が多いところにも注目かと思います。
そしてクライマックスとなる宿敵 “グナーデ” との一戦。「アルシャード」リプレイ史上
最高となるダメージを叩き出した “シルダ” の気迫にも垣間見える激戦はまさに大一番。
エンディングも良いまとめ具合で読了感も問題ないところでした。
しかしまだまだ続く大ラグナロク。どうなることやら。一大キャンペーンの行方にも注目です。
#「ファイナル弁当」の演出だけで5ページくらい使ってる。アホだw!(褒め言葉
2011年10月13日
『7秒後の酒多さんと、俺。(4)』
淺沼広太 先生が送る青春ラブコメ、宣言どおりの最終巻。新しい異能力、「心の声」 が
聞こえるという状況下で見えてくる女心と自分の気持ちに気付く “朗” の選択や如何に。
(イラスト:飴沢狛 先生)
【 http://www.enterbrain.co.jp/fb/pc/08shinkan/08shinkan.html#_03 】
“縁” の心の声が聞こえる、ということはすなわちこれまで “朗” に対して行ってきた
仕打ちのあれやこれやには彼に対する淡い想いが潜んでいたことがバレてしまうワケで。
更にはその新しい異能のことを知ってあたふたする “縁” の言動が可愛くて、切なくて。
そんな気持ちを受け止めた “朗” が、自分の中にある 「好き」 という感情をこれまでの
経緯も振り返りながら見つめ直し、“縁” のことも友達としては好きだけどやはり自分は
“酒多” さんのことが好きなんだ、という両刃の剣を振るうことを決意したのが男らしい。
傷つくことがない、という結果は選べないけどそれでも前に進むことを決めた各々の想い。
あの日、二人が出会ったあの場所で、あの娘の名前を呼び、七秒後の世界を抱きしめる。
全てを踏まえた物語の結び方も綺麗で読了感も清々しく、良い作品を読めたと感じました。
聞こえるという状況下で見えてくる女心と自分の気持ちに気付く “朗” の選択や如何に。
(イラスト:飴沢狛 先生)
【 http://www.enterbrain.co.jp/fb/pc/08shinkan/08shinkan.html#_03 】
“縁” の心の声が聞こえる、ということはすなわちこれまで “朗” に対して行ってきた
仕打ちのあれやこれやには彼に対する淡い想いが潜んでいたことがバレてしまうワケで。
更にはその新しい異能のことを知ってあたふたする “縁” の言動が可愛くて、切なくて。
そんな気持ちを受け止めた “朗” が、自分の中にある 「好き」 という感情をこれまでの
経緯も振り返りながら見つめ直し、“縁” のことも友達としては好きだけどやはり自分は
“酒多” さんのことが好きなんだ、という両刃の剣を振るうことを決意したのが男らしい。
傷つくことがない、という結果は選べないけどそれでも前に進むことを決めた各々の想い。
あの日、二人が出会ったあの場所で、あの娘の名前を呼び、七秒後の世界を抱きしめる。
全てを踏まえた物語の結び方も綺麗で読了感も清々しく、良い作品を読めたと感じました。
2011年10月12日
『東雲侑子は短編小説をあいしている』
「FB Online」 にて先行されていた 森橋ビンゴ 先生の描く 「早熟な少年少女に贈る、
もどかしく苦いラブストーリー」 が一冊に纏まったということで読ませて頂きました。
(イラスト:Nardack 先生)
【 http://www.enterbrain.co.jp/fb/pc/08shinkan/08shinkan.html#_01 】
自身の兄 “景介” の恋人である “有美” への場違いな思慕が元で半ば女性不信に、
ひいては生きること倦み疲れたかのような言動を見せる “英太”。彼が同じ図書委員
である “侑子” とひょんなことから擬似恋愛関係になったことで話が動き出す。
曖昧な関係のまま “英太” は “侑子” のことが好きだ、ということに気が付く。
でも、何でもかんでも 「短編小説」 に繋げてしまう彼女は自分のことを同じように
想っているか分からない。疑心暗鬼なまま続く関係の中、誤解もするし暴走もする。
“英太” の視点でもどかしさを表現する中、対する “侑子” はどうだったのか
というと言動の端々であったり、間に差し込まれる「ロミエマリガナの開かれた世界」
という短編小説による暗喩から、より難しい心の距離感を持っていた事が推察できます。
“英太” と “侑子”、それぞれが持つ背景を活かし、かつ話運びにも取り入れた
ところがまさに冒頭の 「もどかしく苦いラブストーリー」 にふさわしい内容に
なっていると感じました。4年越しの「ファミ通文庫」の新作、良かったと思います。
もどかしく苦いラブストーリー」 が一冊に纏まったということで読ませて頂きました。
(イラスト:Nardack 先生)
【 http://www.enterbrain.co.jp/fb/pc/08shinkan/08shinkan.html#_01 】
自身の兄 “景介” の恋人である “有美” への場違いな思慕が元で半ば女性不信に、
ひいては生きること倦み疲れたかのような言動を見せる “英太”。彼が同じ図書委員
である “侑子” とひょんなことから擬似恋愛関係になったことで話が動き出す。
曖昧な関係のまま “英太” は “侑子” のことが好きだ、ということに気が付く。
でも、何でもかんでも 「短編小説」 に繋げてしまう彼女は自分のことを同じように
想っているか分からない。疑心暗鬼なまま続く関係の中、誤解もするし暴走もする。
“英太” の視点でもどかしさを表現する中、対する “侑子” はどうだったのか
というと言動の端々であったり、間に差し込まれる「ロミエマリガナの開かれた世界」
という短編小説による暗喩から、より難しい心の距離感を持っていた事が推察できます。
“英太” と “侑子”、それぞれが持つ背景を活かし、かつ話運びにも取り入れた
ところがまさに冒頭の 「もどかしく苦いラブストーリー」 にふさわしい内容に
なっていると感じました。4年越しの「ファミ通文庫」の新作、良かったと思います。