ついに10月よりTVアニメ本放送が開始となった 水瀬葉月 先生の大人気シリーズ第10巻。
“春亮” たちが迎える一大イベント、修学旅行と共に物語は賑々しくその幕を開けます。
(イラスト/さそりがため 先生)
【 http://dengekibunko.dengeki.com/new/bunko1110.php#new6 】
【 http://dengekibunko.dengeki.com/mediamix/c3cube.php 】
「免罪符機構」 の獲得に焦る “フィア” たちを手玉に取ってほくそ笑む “闇曲拍明”。
まさに小憎らしいことこの上ないです。よく演出できていると思います。それに掛かる
徒労感もハンパないところがあるとも思いますけど。・・・読んでいる側からしても、ね。
修学旅行中に “闇曲拍明” から仕掛けられたゲームの結末も大した落とし所だなぁ、と
感じましたが、その後にあるエピローグのジェットコースター感も相当驚きの引き具合。
自分としてはメッチャ好物な展開だったりしますが・・・次巻短編集じゃないですか、も〜。
まぁ、ゲームの副産物として “フィア” も “このは” も “錐霞” も、内に秘める想いは
定まったと見ていいと思いますので、後は彼がどう受け止めるのかに注目でしょう。早速、
その場面に遭遇しているワケですし。それどころじゃなくなるかも、ですが期待してます。
2011年10月21日
2011年10月20日
『死想図書館のリヴル・ブランシェ(4)』
およそ1年弱ぶりの刊行となる 折口良乃 先生のシリーズ第4巻。“リヴル” のコスプレも
気になるところですが、焦点が当たるのは 「死聴音楽堂」 とそれに纏わる死書の話です。
(イラスト/ KeG 先生)
【 http://dengekibunko.dengeki.com/new/bunko1110.php#new15 】
まさに完璧という言葉にふさわしい人物である生徒会長 “緑ヶ丘ユカリ” のエピソード。
「青の双子」 の不在と不調。まだ見ぬ「演出家(プレイヤー)」の存在。「日記」の演出。
直談判の過程と結果──等々。様々な要素が意外な形で事件解決に繋がるのが面白い。
また、事件そのものに潜む背景も中々の意外性を見せてくれて楽しませてもらいました。
変調した 「死聴音楽堂」 を治めるために “リヴル” も “イツキ” もだいぶ頑張って
ようやく・・・・って、ところであのエピローグ。鮮烈な引き具合におののいた次第です。
それはそれとして、表情の揺れ動かない “リヴル” がレースクイーンのみならずあれや
これやと扇情的な姿になって、感情を込めず “イツキ” に迫るあたりは相変わらずエロい。
「いいぞもっとやれ!」状態です。とか言いながら次あたりで佳境ですかね。要注視です。
気になるところですが、焦点が当たるのは 「死聴音楽堂」 とそれに纏わる死書の話です。
(イラスト/ KeG 先生)
【 http://dengekibunko.dengeki.com/new/bunko1110.php#new15 】
まさに完璧という言葉にふさわしい人物である生徒会長 “緑ヶ丘ユカリ” のエピソード。
「青の双子」 の不在と不調。まだ見ぬ「演出家(プレイヤー)」の存在。「日記」の演出。
直談判の過程と結果──等々。様々な要素が意外な形で事件解決に繋がるのが面白い。
また、事件そのものに潜む背景も中々の意外性を見せてくれて楽しませてもらいました。
変調した 「死聴音楽堂」 を治めるために “リヴル” も “イツキ” もだいぶ頑張って
ようやく・・・・って、ところであのエピローグ。鮮烈な引き具合におののいた次第です。
それはそれとして、表情の揺れ動かない “リヴル” がレースクイーンのみならずあれや
これやと扇情的な姿になって、感情を込めず “イツキ” に迫るあたりは相変わらずエロい。
「いいぞもっとやれ!」状態です。とか言いながら次あたりで佳境ですかね。要注視です。
2011年10月19日
『はたらく魔王さま!(3)』
柊暁生 先生による本編コミカライズ、三島くろね 先生によるスピンオフコミック化が
早くも決定している 和ヶ原聡司 先生 のシリーズ作、最新の第3巻が登場となります。
(イラスト/029 先生)
【 http://dengekibunko.dengeki.com/new/bunko1110.php#new7 】
【 http://dengekibunko.dengeki.com/mediamix/maoh.php 】
今日も今日とてアルバイトに勤しむ “真奥” が突如出現した幼女 “アラス・ラムス”
のパパとして、そして “恵美” がママとして認識されてからの育児物語が始まる。
・・・“千穂” が居なかったら確実に破綻してたよなぁ、この展開は。
犬猿の仲であるはずの二人が意図せず急接近することで見えてきた互いの過去、特に
“真奥” の昔語りから垣間見える異世界 「エンテ・イスラ」 の側面が印象に残る
ものがあったように思います。妙に物知りで聡いのも頷けるところがあります。
そんな彼も “アラス・ラムス” を養っていくことで気付くものがあることを知り、
魔王として、というよりは人として男気を見せたところが格好良いと感じました。
何度天使側の都合に巻き込まれようが悪魔として毅然と向かっていく姿もそうですが。
今回の騒動において浮上してきた 「古の大魔王サタン」 とその伝説、というのが
何とも気になるところです。今巻の引き具合と合わせて続きを楽しみにしたい所です。
・・・“梨香” さんの胸に生まれた淡い想いが報われることを願いつつ。
早くも決定している 和ヶ原聡司 先生 のシリーズ作、最新の第3巻が登場となります。
(イラスト/029 先生)
【 http://dengekibunko.dengeki.com/new/bunko1110.php#new7 】
【 http://dengekibunko.dengeki.com/mediamix/maoh.php 】
今日も今日とてアルバイトに勤しむ “真奥” が突如出現した幼女 “アラス・ラムス”
のパパとして、そして “恵美” がママとして認識されてからの育児物語が始まる。
・・・“千穂” が居なかったら確実に破綻してたよなぁ、この展開は。
犬猿の仲であるはずの二人が意図せず急接近することで見えてきた互いの過去、特に
“真奥” の昔語りから垣間見える異世界 「エンテ・イスラ」 の側面が印象に残る
ものがあったように思います。妙に物知りで聡いのも頷けるところがあります。
そんな彼も “アラス・ラムス” を養っていくことで気付くものがあることを知り、
魔王として、というよりは人として男気を見せたところが格好良いと感じました。
何度天使側の都合に巻き込まれようが悪魔として毅然と向かっていく姿もそうですが。
今回の騒動において浮上してきた 「古の大魔王サタン」 とその伝説、というのが
何とも気になるところです。今巻の引き具合と合わせて続きを楽しみにしたい所です。
・・・“梨香” さんの胸に生まれた淡い想いが報われることを願いつつ。
2011年10月18日
『アイドライジング!(3)』
メディアミックス企画が進行している、という 広沢サカキ 先生ご自身のつぶやきに
期待が集まる本作。第3巻は “モモ” のアイドルとしての新たな成長を描きます。
(イラスト/CUTEG 先生)
【 http://dengekibunko.dengeki.com/new/bunko1110.php#new9 】
「オペラ・オービット」 に立つトップ・アイドル “タキ” が “モモ” に対して案じた
一計には、最上級ランク・グループに位置する彼女だからこそ感じられる想いが含まれて
いて、でも “モモ” や “サキ” には中々気付くことが出来なくて。
悶々とする中で大きな失敗もするけれど、怪我の功名とでも言いましょうか、アイドルの
仕事と掛け持ちで進行していた学園祭の中で、支えてくれるクラスのみんなのやさしさに
触れることで、図らずも “タキ” の狙いに合致する結果を生み出すことになって。
アイドルとして、ただ勝てばいいというワケじゃない、ということを学んだ “モモ” は
精神的にも強くなったのだ、ということが感じられて良い話運びだったのではないかと
思います。ここからは勝ち上がっていく姿が見たいところですね。次巻も期待しています。
期待が集まる本作。第3巻は “モモ” のアイドルとしての新たな成長を描きます。
(イラスト/CUTEG 先生)
【 http://dengekibunko.dengeki.com/new/bunko1110.php#new9 】
「オペラ・オービット」 に立つトップ・アイドル “タキ” が “モモ” に対して案じた
一計には、最上級ランク・グループに位置する彼女だからこそ感じられる想いが含まれて
いて、でも “モモ” や “サキ” には中々気付くことが出来なくて。
悶々とする中で大きな失敗もするけれど、怪我の功名とでも言いましょうか、アイドルの
仕事と掛け持ちで進行していた学園祭の中で、支えてくれるクラスのみんなのやさしさに
触れることで、図らずも “タキ” の狙いに合致する結果を生み出すことになって。
アイドルとして、ただ勝てばいいというワケじゃない、ということを学んだ “モモ” は
精神的にも強くなったのだ、ということが感じられて良い話運びだったのではないかと
思います。ここからは勝ち上がっていく姿が見たいところですね。次巻も期待しています。
2011年10月17日
『アクセル・ワールド(9) ―七千年の祈り―』
「電撃文庫 秋の祭典2011」 でのアニメ化・ゲーム化発表も記憶に新しい、川原礫 先生
の大人気シリーズ第9巻。「災禍の鎧」 に侵食された “ハルユキ” の行方に注目です。
(イラスト/HIMA 先生)
【 http://dengekibunko.dengeki.com/new/bunko1110.php#new1 】
【 http://dengekibunko.dengeki.com/mediamix/a_s.php 】
【 http://accel-world.net/ 】
さて、本編は 「災禍の鎧」 に関しては何とか決着したなぁ、というやれやれ感が強い所。
絶望の淵に追いやられながらも、なお諦めない “ハルユキ” の力強さ、というか底力を
魅せてくれたように思います。だからこそ “黒雪姫” も改めて惚れ込むのでしょうけど。
惚れ込むと言えば、口絵にも描かれている新キャラクター “リン” の登場する場面、その
インパクトたるや、ある意味 「災禍の鎧」 そっちのけで強く印象に残るものがありました。
・・・お兄さんも良いリアクションで、新たな特徴も付けられて興味深い存在であったかと。
「災禍の鎧」 の完全浄化に向けて、仲間という絆を再認識できたところも、更なる激戦が
予想されるこの先の領土戦を乗り越える上で大きな意味を持つお話だったかと思います。
“ハルユキ” を取り巻く恋の駆け引きも新たな局面を迎えてしまっているようですけど。
その点、“井関” さんの最後の一言に表れていると思うんですが・・・どうでしょう?
なんてことを思いながら次巻の刊行を待つ我が身あり、ということで一つ。
・・・笹倉綾人 先生の 『アクセル・ワールド/デュラル マギサ・ガーデン』 も注目ですな。
の大人気シリーズ第9巻。「災禍の鎧」 に侵食された “ハルユキ” の行方に注目です。
(イラスト/HIMA 先生)
【 http://dengekibunko.dengeki.com/new/bunko1110.php#new1 】
【 http://dengekibunko.dengeki.com/mediamix/a_s.php 】
【 http://accel-world.net/ 】
さて、本編は 「災禍の鎧」 に関しては何とか決着したなぁ、というやれやれ感が強い所。
絶望の淵に追いやられながらも、なお諦めない “ハルユキ” の力強さ、というか底力を
魅せてくれたように思います。だからこそ “黒雪姫” も改めて惚れ込むのでしょうけど。
惚れ込むと言えば、口絵にも描かれている新キャラクター “リン” の登場する場面、その
インパクトたるや、ある意味 「災禍の鎧」 そっちのけで強く印象に残るものがありました。
・・・お兄さんも良いリアクションで、新たな特徴も付けられて興味深い存在であったかと。
「災禍の鎧」 の完全浄化に向けて、仲間という絆を再認識できたところも、更なる激戦が
予想されるこの先の領土戦を乗り越える上で大きな意味を持つお話だったかと思います。
“ハルユキ” を取り巻く恋の駆け引きも新たな局面を迎えてしまっているようですけど。
その点、“井関” さんの最後の一言に表れていると思うんですが・・・どうでしょう?
なんてことを思いながら次巻の刊行を待つ我が身あり、ということで一つ。
・・・笹倉綾人 先生の 『アクセル・ワールド/デュラル マギサ・ガーデン』 も注目ですな。