2011年10月31日

『ココロコネクト ニセランダム』

コミック化、ドラマCD化の次はいよいよアニメ化決定! となった 庵田定夏 先生の
愛と青春の五角形(ペンタゴン)コメディ、通算6冊目となる本編第5巻の登場です。
(イラスト:白身魚 先生)

http://www.enterbrain.co.jp/fb/pc/08shinkan/08shinkan.html#_03


何かと向き合って自分の力不足を痛感する。誰しもどこかで少なからず経験する出来事。
そんな気持ちを抱えて立ち止まる “紫乃” と “千尋” の機微を知ってか知らずか、
〈ふうせんかずら〉 が利用して搦め手を仕掛けてくるのがパターンとして新しいところ。

変わりたいと願う気持ち、その想いをバネに自分を変えるためには1歩でも2歩でも、
何歩でも前に動こうとしなければなにも変わらない。ありふれたことかも知れませんが
それを実行に移す難しさ、そして結果を2人が見せて、魅せてくれました。まさに青春。

今回の 「幻想投影」 騒動を受けて淡い希望を見出した “太一” とは対照的に、不安に
押し潰されそうになっている “稲葉ん” がとても気になります。もちろん “太一” の
独白にある一つの可能性を暗喩する雰囲気も無視できないところ。どうなる? 次巻。


#“藤島” さんがいつか完全復活してくれる、って信じてる。

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2011年10月30日

『六畳間の侵略者!?(8.5) 白銀の姫と青き騎士 第二章』

健速 先生が描く、六畳間を巡るラブコメから異世界へと飛び出した番外編の第2巻。
着実に伝説の青騎士へとその身を近づいていく “孝太郎” の立ち居振る舞いに注目です。
(イラスト/ポコ 先生)

http://hobbyjapan.co.jp/hjbunko/lineup1111.php#novel111106


青騎士が表舞台から姿を消した本当の理由。そしてクーデターから始まった一連の騒動に
潜む思惑。すべては 「フォルトーゼ皇国」 の宝剣 「シグナルティン」 が関係していた
ということで、鍵となるアイテムとしての話の繋げ方が良かったと思います。

また、「シグナルティン」 を介して “アライア” が抱く “孝太郎” への高まりゆく
想いを確固たるものへと繋げさせる演出も素敵でした。いつか分かれる運命にある、と
悟った彼女の複雑な心境と相まって特にそう思います。

更に言えば、あの時に伝えきれなかった言葉が幾星霜を重ね、“ティアミリス” による
脚本、そして舞台劇という体裁をとって “孝太郎” の胸に深く響くことになったという
締めくくりもロマンティックで良かったです。最後まで堪能させていただきました。

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2011年10月29日

『お前のご奉仕はその程度か?(2)』

早くもドラマCD化決定の 森田季節 先生のボーイ・ミーツ・ヴァンパイア・ラブコメディ。
第2巻も “良太” 狙って・・・もとい、巡って女性陣が恋の駆け引きに執心します。
(イラスト:尾崎弘宜 先生)

http://ga.sbcr.jp/novel/omaeno/
http://www.hobirecords.com/gohoushi/


──「どの家もお姉ちゃんには苦労するな」。

この一言に今巻におけるいろいろな想いが集約できるのではないかと思います。
もちろん “詩憐” にも問題が無いワケではないのですが。げに難しきは恋心。

──「でも、最後に笑うのは、アタシだからね」。

“アルフォンシーナ” や “ササラ”、姉である “怜” からの好意も受ける “良太”。
その様子を見ても強気を崩さない “王花” がいつまでそのままで居られるか、注目です。

──「血族は愛する者の血を舐めると、身体能力が一時的に高まる」。

「ミニオン」 でありながら主従関係が曖昧なままの “良太” 自身が図りきれない
自分の気持ち、そして “王花” の想いを発露の契機とその展開に期待しております。

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2011年10月28日

『あやかしマニアックス!』

夏希のたね 先生の 「第3回 GA文庫大賞・奨励賞」 受賞作。受賞から発売まで
1年を要したというノンストップ悶絶ラブコメを読ませていただいております。
(イラスト:犬洞あん 先生)

http://ga.sbcr.jp/novel/ayakashi/


妖しく、そして怪しい怪異・・・・・・のハズが何やら一癖も二癖もあるようなヤツら
ばかりが登場する本作。そして最後に明かされる 「マニアックス!」 という
タイトルに秘められた想いを見せつけられた時の残念感がたまらなく面白いです。

霊力が無い、出来損ないの少年退魔師 “和樹”。そんな彼と共に怪異が起こす事件の
解決に臨む “ヒカリ” と、とある事件で遭遇した、見ず知らずのはずの彼へ全幅の
信頼を寄せる少女 “亜璃沙” との恋の駆け引きもキャラを活かした流れがあります。

“和樹” が隠し持つ、いつか使えなくなるという力。このあたりを巡ってのドタバタを
狙っていくと面白そうだな、という雰囲気を感じました。気楽に読める作品でもありますし
とりあえずシリーズ化するのであれば特に問題は無さそうだ、と思った次第です。

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2011年10月27日

『這いよれ! ニャル子さん(8)』

星野蒼一朗 先生によるWebコミック 『這いよれ!スーパーニャル子ちゃんタイム』が
スタートし、TVアニメ化も決定した 逢空万太 先生の大人気シリーズ、第8巻の登場です。
(イラスト:狐印 先生)

http://ga.sbcr.jp/novel/nyaruko/
http://flex-comix.jp/titles/nyaruko.html
http://nyaruko.com/


自分の胸に少しずつ沁みだしてくる “ハスター” へのほのかな想い。身に余る感情を
持て余す “ルーヒー” を軸に終始、話が進んでいくまさに “ルーヒー” のターンと
言ってもいい内容でした。“真尋” もライバル宣言されて大変ですね。

対する “ハスター” も “ルーヒー” が居る日常に少なからぬ好感を持っている事は
明らかですので、ぜひ真っ当な恋愛関係を築けるよう更生していってほしいと切に願う
ばかりですが。・・・邪神だから真っ当と言えるのかどうか甚だ謎ですけど(苦笑)。

盛り込まれているネタも、同業者の作品も含めてトレンドを押さえまくっているので
ある意味安心して読めるのが 「ニャル子さん」 の面白さだなぁ、と実感させられます。
スピンアウトコミック、そしてTVアニメの成功を祈念して止まない今日この頃です。

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2011年10月26日

『ハロー、ジーニアス(3)』

平凡な学生 “高行” と非凡な「ジーニアス」 “八葉” との青春ストーリーを描く
優木カズヒロ 先生のシリーズ第3巻は、二人の関係にメスを入れる人物が登場します。
(イラスト/ナイロン 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/new/bunko1110.php#new14


原因不明の、頭が割れるように痛いという現象に苛まれながらも 「第二科学部」 の
みんなと一緒に居たいというその想いだけで頑張ってきた “八葉”。それを見抜く、
かつて 「ジーニアスのみが名を連ねる研究チーム」 に所属していた “クリス”。

生体工学のジーニアスである “クリス” の指摘、治療のためと称した海外渡航の宣告、
さらには “八葉” との出会いにも繋がる自信の右足に関する告知、と “八葉” の為に
自分は何が出来るのだろうと懊悩する “高行” の姿。これもまさしく青春の象徴。

海外渡航の期限となって導き出した二人の結論。まさに二人らしい落とし所であったと
思います。管制塔での場面は印象的なものとして映りました。次は新しい話を上梓する
予定ということでちょうどよい区切りはつけられたのでは、と思います。良い作品でした。

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2011年10月25日

『灼眼のシャナ(22)』

第三期、ファイナルシーズンとなるTVアニメの放映も始まった 高橋弥七郎 先生の
大人気シリーズ、本編最終巻。“シャナ” と “悠二” が辿り着いた結末や如何に──。
(イラスト/いとうのいぢ 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/new/bunko1110.php#new3
http://dengekibunko.dengeki.com/mediamix/shana.php
http://www.shakugan.com/


「非日常」か「日常」か。“悠二” に決断の迫られるはずだったあのクリスマスから
この瞬間を迎えるまで、本当に、本当に長い年月が掛かったのだなぁ、ということを
改めて実感させられたのが読了後、まず最初に抱いた感情です。

長いと言えば、“悠二” がここまでしなければならないと思ったその理由。その起点が
「紅世の徒」 や 「フレイムヘイズ」、そして 「トーチ」 という存在を彼が知ったから
こそ抱いてしまった頑なまでに強い観念であったのだ、というのも印象的であったかと。

長く “悠二” と対峙してきた “シャナ”。言葉をなぞらえる様子が、優しく笑いあう
姿が、握り締める手と手が、二人の絆の深さを、強さを魅せてくれていたと思います。
短編集がまだ残っておりますが、ひとまずは本編完結にお祝いと感謝の意を表します。

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2011年10月24日

『ラッキーチャンス!(10)』

有沢まみず 先生が送るハッピーラブコメ第10巻。“雅人” や “キチ” たちも挑む
天草家の次期当主をかけた大バトル大会 「奉り」 が、ついに終結の時を迎えます。
(イラスト/QP:flapper)

http://dengekibunko.dengeki.com/new/bunko1110.php#new11


・・・いやぁ、本当に長かった。流石にこれは冗長であったと言われても仕方の無い
流れだったと思います。しかしながら、これで “沙代” と “良子” という形から
「天草家」 と 「二之宮家」 という大きな話へシフトする足掛かりにはなったかと。

“ザ・レディ” との死闘を見せた “雅人” や 疫病神としての “キチ” が放った
「激発自壊」 など強さをアピールした展開と、「天草家」 の特殊な人間関係、特に
“沙代” の壮絶な過去が語られるあたりの流れが見どころだったように思います。

あと、犬神使いサイドからのゲスト出演があったりするところは往年の長編シリーズ
漫画を彷彿とさせます。とりあえず “史郎” さん、ホントご苦労さま、と言いたい。
ここまで来たのなら次は “良子” 側の話も見たいですね、ということで次巻待ちです。


#『味噌ラーメン いけぬこ』って、ちょっと何ソレ。(w

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2011年10月23日

『ロウきゅーぶ!(9)』

アニメのBlu-ray&DVD、そしてゲームの発売を控えてまだまだ人気が衰えることのない
蒼山サグ 先生の大人気シリーズ第9巻は、京都へ場を移して物語が進行していきます。
(イラスト/てぃんくる)

http://dengekibunko.dengeki.com/new/bunko1110.php#new4
http://dengekibunko.dengeki.com/mediamix/lowcube.php


今巻もイラスト的にギリギリなところがあって、電車の中で読むには少々苦労しました。
口絵とか見開きとか、とりあえず家に帰ってから改めてじっくりと見返しましたけどね。
・・・そこを開き直って読める勇気は今のところ持ち合わせておらんのです、ハイ。

“昴” や “葵” も京都に向かう、という展開は流石にご都合主義と言うしかない
とは思いますが、そうすることで今回は “葵” がだいぶ頑張った、というか見せ場が
多かったのではないかと思います。彗心女バスの面々にも良い刺激になったようですし。

それにしても “昴” は何につけてもバスケや彗心女バスのことばかり、とブレが無くて
眩しい限り。その真摯な姿勢があるからこそエピローグにあるような結果も導けるのかな、
と思ったり。ということで次巻はバスケに専念しそうな予感。期待しておきます。

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2011年10月22日

『俺ミーツリトルデビル!(2) 恋と人魚と露天風呂』

峰守ひろかず 先生が送る、半熟夢魔と妄想少年の甘美系ラブコメ第2巻。“鈴女” と共に
祓魔師行方不明事件に挑む “巧馬” は相変わらずムフフな妄想で頭がいっぱいの様です。
(イラスト/犬洞あん 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/new/bunko1110.php#new10


“巧馬” の見境なさに少なからず嫉妬の心が見え隠れする “芽亜” が、イラストの効果も
相まって可愛らしいことこの上ない。周囲の女性陣からも同情される、素直じゃないにしても
その健気な想いがもう少し報われてもいいとは思いますが。まぁ、頑張ってほしいところ。

他にも “オリオン” の言動に免疫がなく慌てふためく新キャラクター “湧” の様子や
ちょっとアレなことになってしまった “鈴女” の振る舞いなど、キャラ押しで攻めてくる
要素があって気楽に読めるし楽しめるところは継続した傾向かと思います。

話としても怪異に纏わるエピソードをしっかりと伏線に織り交ぜ、着実に回収していく
手堅い展開の仕方で安心できるところがあります。「四年前」というキーワードが今後の
鍵を握りそうですので、それをどう見せてくるか楽しみなところであります。

posted by 秋野ソラ at 09:39 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2011年10月21日

『C3 -シーキューブ-(12)』

ついに10月よりTVアニメ本放送が開始となった 水瀬葉月 先生の大人気シリーズ第10巻。
“春亮” たちが迎える一大イベント、修学旅行と共に物語は賑々しくその幕を開けます。
(イラスト/さそりがため 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/new/bunko1110.php#new6
http://dengekibunko.dengeki.com/mediamix/c3cube.php


「免罪符機構」 の獲得に焦る “フィア” たちを手玉に取ってほくそ笑む “闇曲拍明”。
まさに小憎らしいことこの上ないです。よく演出できていると思います。それに掛かる
徒労感もハンパないところがあるとも思いますけど。・・・読んでいる側からしても、ね。

修学旅行中に “闇曲拍明” から仕掛けられたゲームの結末も大した落とし所だなぁ、と
感じましたが、その後にあるエピローグのジェットコースター感も相当驚きの引き具合。
自分としてはメッチャ好物な展開だったりしますが・・・次巻短編集じゃないですか、も〜。

まぁ、ゲームの副産物として “フィア” も “このは” も “錐霞” も、内に秘める想いは
定まったと見ていいと思いますので、後は彼がどう受け止めるのかに注目でしょう。早速、
その場面に遭遇しているワケですし。それどころじゃなくなるかも、ですが期待してます。

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2011年10月20日

『死想図書館のリヴル・ブランシェ(4)』

およそ1年弱ぶりの刊行となる 折口良乃 先生のシリーズ第4巻。“リヴル” のコスプレも
気になるところですが、焦点が当たるのは 「死聴音楽堂」 とそれに纏わる死書の話です。
(イラスト/ KeG 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/new/bunko1110.php#new15


まさに完璧という言葉にふさわしい人物である生徒会長 “緑ヶ丘ユカリ” のエピソード。
「青の双子」 の不在と不調。まだ見ぬ「演出家(プレイヤー)」の存在。「日記」の演出。
直談判の過程と結果──等々。様々な要素が意外な形で事件解決に繋がるのが面白い。

また、事件そのものに潜む背景も中々の意外性を見せてくれて楽しませてもらいました。
変調した 「死聴音楽堂」 を治めるために “リヴル” も “イツキ” もだいぶ頑張って
ようやく・・・・って、ところであのエピローグ。鮮烈な引き具合におののいた次第です。

それはそれとして、表情の揺れ動かない “リヴル” がレースクイーンのみならずあれや
これやと扇情的な姿になって、感情を込めず “イツキ” に迫るあたりは相変わらずエロい。
「いいぞもっとやれ!」状態です。とか言いながら次あたりで佳境ですかね。要注視です。

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2011年10月19日

『はたらく魔王さま!(3)』

柊暁生 先生による本編コミカライズ、三島くろね 先生によるスピンオフコミック化が
早くも決定している 和ヶ原聡司 先生 のシリーズ作、最新の第3巻が登場となります。
(イラスト/029 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/new/bunko1110.php#new7
http://dengekibunko.dengeki.com/mediamix/maoh.php


今日も今日とてアルバイトに勤しむ “真奥” が突如出現した幼女 “アラス・ラムス”
のパパとして、そして “恵美” がママとして認識されてからの育児物語が始まる。
・・・“千穂” が居なかったら確実に破綻してたよなぁ、この展開は。

犬猿の仲であるはずの二人が意図せず急接近することで見えてきた互いの過去、特に
“真奥” の昔語りから垣間見える異世界 「エンテ・イスラ」 の側面が印象に残る
ものがあったように思います。妙に物知りで聡いのも頷けるところがあります。

そんな彼も “アラス・ラムス” を養っていくことで気付くものがあることを知り、
魔王として、というよりは人として男気を見せたところが格好良いと感じました。
何度天使側の都合に巻き込まれようが悪魔として毅然と向かっていく姿もそうですが。

今回の騒動において浮上してきた 「古の大魔王サタン」 とその伝説、というのが
何とも気になるところです。今巻の引き具合と合わせて続きを楽しみにしたい所です。

・・・“梨香” さんの胸に生まれた淡い想いが報われることを願いつつ。

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2011年10月18日

『アイドライジング!(3)』

メディアミックス企画が進行している、という 広沢サカキ 先生ご自身のつぶやきに
期待が集まる本作。第3巻は “モモ” のアイドルとしての新たな成長を描きます。
(イラスト/CUTEG 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/new/bunko1110.php#new9


「オペラ・オービット」 に立つトップ・アイドル “タキ” が “モモ” に対して案じた
一計には、最上級ランク・グループに位置する彼女だからこそ感じられる想いが含まれて
いて、でも “モモ” や “サキ” には中々気付くことが出来なくて。

悶々とする中で大きな失敗もするけれど、怪我の功名とでも言いましょうか、アイドルの
仕事と掛け持ちで進行していた学園祭の中で、支えてくれるクラスのみんなのやさしさに
触れることで、図らずも “タキ” の狙いに合致する結果を生み出すことになって。

アイドルとして、ただ勝てばいいというワケじゃない、ということを学んだ “モモ” は
精神的にも強くなったのだ、ということが感じられて良い話運びだったのではないかと
思います。ここからは勝ち上がっていく姿が見たいところですね。次巻も期待しています。

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2011年10月17日

『アクセル・ワールド(9) ―七千年の祈り―』

「電撃文庫 秋の祭典2011」 でのアニメ化・ゲーム化発表も記憶に新しい、川原礫 先生
の大人気シリーズ第9巻。「災禍の鎧」 に侵食された “ハルユキ” の行方に注目です。
(イラスト/HIMA 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/new/bunko1110.php#new1
http://dengekibunko.dengeki.com/mediamix/a_s.php
http://accel-world.net/


さて、本編は 「災禍の鎧」 に関しては何とか決着したなぁ、というやれやれ感が強い所。
絶望の淵に追いやられながらも、なお諦めない “ハルユキ” の力強さ、というか底力を
魅せてくれたように思います。だからこそ “黒雪姫” も改めて惚れ込むのでしょうけど。

惚れ込むと言えば、口絵にも描かれている新キャラクター “リン” の登場する場面、その
インパクトたるや、ある意味 「災禍の鎧」 そっちのけで強く印象に残るものがありました。
・・・お兄さんも良いリアクションで、新たな特徴も付けられて興味深い存在であったかと。

「災禍の鎧」 の完全浄化に向けて、仲間という絆を再認識できたところも、更なる激戦が
予想されるこの先の領土戦を乗り越える上で大きな意味を持つお話だったかと思います。
“ハルユキ” を取り巻く恋の駆け引きも新たな局面を迎えてしまっているようですけど。

その点、“井関” さんの最後の一言に表れていると思うんですが・・・どうでしょう?
なんてことを思いながら次巻の刊行を待つ我が身あり、ということで一つ。

・・・笹倉綾人 先生の 『アクセル・ワールド/デュラル マギサ・ガーデン』 も注目ですな。

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2011年10月16日

『俺がヒロインを助けすぎて世界がリトル黙示録(アポカリプス)!?(2)』

HOBBY JAPAN の 無料WEBマガジン 「コミックダンガン」 にて 長谷川光司 先生による
コミック化も決定した なめこ印 先生の大冒険活劇、第2巻の登場となります。
(イラスト/和狸ナオ 先生)

http://hobbyjapan.co.jp/hjbunko/lineup1110.php#novel111003
http://comicdangan.com/


「背神の怪物」 の封印を守る一族の末裔 “テトラ” の世界を救う話が軸になって
進むのが今巻の流れ。「背神の怪物」 が何なのか、という所がポイントでしょうか。
“烈火” が魔法少女になったりしますけど・・・ぶっちゃけ関係ねぇ〜(笑)。

プロローグに出てくる謎の女性と、経営不振に陥った大衆食堂の看板娘 “つみき” が
意外なところで繋がっていることが分かったり、新たな3人のヒロインを救うために
“イリス” たちの力も借りたり、とパズルの組合せとなる構成が相変わらず面白い。

ヒロインが増えることでそれぞれに焦点が当たる比重が少なくなる、という不安は
拭いきれませんが今巻の展開を見る限りでは上手くカバーできている印象は受けます。
最後にしっかりと引きを残して続きが気になるように仕向けているのも良いかと思います。

posted by 秋野ソラ at 00:58 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2011年10月15日

『うちの会長は荒ぶる虎猫に似ている。(3)』

空埜一樹 先生が送る生徒会反逆コメディ第3巻。生徒会側から仕掛けられたワナで
窮地に陥る “ミコ” たち裏生徒会メンバー。その困難を打ち破る一手に注目です。
(イラスト/ろんど 先生)

http://hobbyjapan.co.jp/hjbunko/lineup1110.php#novel111006


相変わらず裏生徒会に舞い込んでくる依頼の解決にあたる “武人” や “ミコ” たち。
漫画のモデルになってほしい、という “奈倉彩夏” の要望を受けてコスプレをしたり
大立ち回りをしたりとほんわかした雰囲気のまま物語は進行していきますが──。

それが “武人” と “ミコ” を引き離し、どちらか一方を生徒会に引きずり込まん
とする “氷室” 会長のワナだと知ったときには時すでに遅く・・・・・・というところを
信頼関係でもって覆しに掛かる展開がなんとも熱いところです。

その心は “朱音” をも動かしたりしてなかなか面白い展開だなぁ、と思わせたところで
最後の「Fin」マーク。空埜 先生のブログからも察するようにここで一区切りつけて
しまうということで何とも惜しい、としか言いようがありません。


◆ご報告。 (空ノブログ)
http://sorano.tosalog.com/Entry/15/

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2011年10月14日

『アルシャードff リプレイ(2) 魔女が望んだ未来消失』

緑谷明澄 先生/F.E.A.R. の 「アルシャードff リプレイ」 第2巻は 「アルシャード」
への愛に燃える 田中天 先生を迎えて挑む、波乱必至のシナリオが待ち構えています。
(イラスト:しのとうこ 先生)

http://www.enterbrain.co.jp/fb/pc/08shinkan/08shinkan.html#_06


  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  シェルリィ : あとは・・・・・・振り直し特技を充実させた。一ラウンドにつき六回。
  一同 : 六回!?
  GM : ちょっ・・・・・・!?(笑)
  シェルリィ : レギュレーション内で《異界の業》を適用してコピーできる
          振り直し技能は、すべてさらってきた。
  グラーフ : 取り過ぎだろう(笑)。
  ミハエル : いや、振り直しリソースは、いくらあっても困らない。
         特に、GMがダイス運のいい人間の倍は!(←力説)
  シルダ : 明澄ちゃん、ダイス運いいもんね♪
  シェルリィ : そういうこと。
          悪いがGM、そちらのクリティカル値は全部潰させてもらう。
  GM : の、望むところです!(笑)
 _____________________________________


・・・まさかこの前振りがあんなドラマを生み出す事になるとは。緑谷 GM恐るべし!

「ミッドガルド」の世界を奈落の軍勢から救うべく、田中天 先生演じる “シェルリィ”
と共に文字通り世界を東奔西走する “シルダ” たち一行。人々を紆余曲折の中で説得し、
要の地となる 「銀嶺渓谷」 に向かい一丸となって立ち向かう流れが熱いです。

その中で見せた “アプフェル” の 「信じる心」 にまつわるエピソードや、決戦を
前にして伝わった “ミハエル” と “シルダ” の想い、といったキャラクターごとの
見せ場が多いところにも注目かと思います。

そしてクライマックスとなる宿敵 “グナーデ” との一戦。「アルシャード」リプレイ史上
最高となるダメージを叩き出した “シルダ” の気迫にも垣間見える激戦はまさに大一番。
エンディングも良いまとめ具合で読了感も問題ないところでした。

しかしまだまだ続く大ラグナロク。どうなることやら。一大キャンペーンの行方にも注目です。


#「ファイナル弁当」の演出だけで5ページくらい使ってる。アホだw!(褒め言葉

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2011年10月13日

『7秒後の酒多さんと、俺。(4)』

淺沼広太 先生が送る青春ラブコメ、宣言どおりの最終巻。新しい異能力、「心の声」 が
聞こえるという状況下で見えてくる女心と自分の気持ちに気付く “朗” の選択や如何に。
(イラスト:飴沢狛 先生)

http://www.enterbrain.co.jp/fb/pc/08shinkan/08shinkan.html#_03


“縁” の心の声が聞こえる、ということはすなわちこれまで “朗” に対して行ってきた
仕打ちのあれやこれやには彼に対する淡い想いが潜んでいたことがバレてしまうワケで。
更にはその新しい異能のことを知ってあたふたする “縁” の言動が可愛くて、切なくて。

そんな気持ちを受け止めた “朗” が、自分の中にある 「好き」 という感情をこれまでの
経緯も振り返りながら見つめ直し、“縁” のことも友達としては好きだけどやはり自分は
“酒多” さんのことが好きなんだ、という両刃の剣を振るうことを決意したのが男らしい。

傷つくことがない、という結果は選べないけどそれでも前に進むことを決めた各々の想い。
あの日、二人が出会ったあの場所で、あの娘の名前を呼び、七秒後の世界を抱きしめる。
全てを踏まえた物語の結び方も綺麗で読了感も清々しく、良い作品を読めたと感じました。

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2011年10月12日

『東雲侑子は短編小説をあいしている』

「FB Online」 にて先行されていた 森橋ビンゴ 先生の描く 「早熟な少年少女に贈る、
もどかしく苦いラブストーリー」 が一冊に纏まったということで読ませて頂きました。
(イラスト:Nardack 先生)

http://www.enterbrain.co.jp/fb/pc/08shinkan/08shinkan.html#_01


自身の兄 “景介” の恋人である “有美” への場違いな思慕が元で半ば女性不信に、
ひいては生きること倦み疲れたかのような言動を見せる “英太”。彼が同じ図書委員
である “侑子” とひょんなことから擬似恋愛関係になったことで話が動き出す。

曖昧な関係のまま “英太” は “侑子” のことが好きだ、ということに気が付く。
でも、何でもかんでも 「短編小説」 に繋げてしまう彼女は自分のことを同じように
想っているか分からない。疑心暗鬼なまま続く関係の中、誤解もするし暴走もする。

“英太” の視点でもどかしさを表現する中、対する “侑子” はどうだったのか
というと言動の端々であったり、間に差し込まれる「ロミエマリガナの開かれた世界」
という短編小説による暗喩から、より難しい心の距離感を持っていた事が推察できます。


“英太” と “侑子”、それぞれが持つ背景を活かし、かつ話運びにも取り入れた
ところがまさに冒頭の 「もどかしく苦いラブストーリー」 にふさわしい内容に
なっていると感じました。4年越しの「ファミ通文庫」の新作、良かったと思います。

posted by 秋野ソラ at 00:06 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル