2011年08月28日

『別冊図書館戦争I 図書館戦争シリーズ(5)』

有川浩 先生の大人気シリーズ番外編その1。晴れて恋仲となった “笠原郁” と
“堂上篤” のその後、および周辺を描く本作の文庫落ちが出たので拝読しました。
(イラスト:徒花スクモ 先生)

http://www.kadokawa.co.jp/bunko/bk_detail.php?pcd=201011000093


帯にある「恋愛成分が苦手な方は、十分に体調を整えお読み下さい。」って警告文
オモロいなぁ、コレ。「文庫版あとがき」 にあるしょっぱい話・・・・はさておき、
巻末インタビューにもあるとおり本当にベタにベタを重ねた純愛物語でした。

少女マンガを読んで育った私としてはなんら問題なく読めましたし、楽しめました。
ただ確かに、本当にベタ甘なのでそのへん覚悟しないと胸焼けは起こすだろう、と
思うところもあるので警告文も決して間違ったことは言ってないな、と苦笑い。

そんなお二人の仲もよろしいことですが、私としては “小牧” “鞠江” ペアの
繋がりの深さも好きです。「マイ・レイディ」 とか読ませていただくとこう、
思わずグッとくる、言いようの無い感情が押し寄せてくるものがあります。


・・・と、こういったベタベタした雰囲気の中でも都条例をはじめとして昨今話題の
尽きない 「表現の自由」 に係るエピソードも含まれていて考えさせられるのは
本作ならでは。だからこそ読んでおいて良かったと思えるのかも知れません。

posted by 秋野ソラ at 00:04 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル