葉村哲 先生の新感覚ラブコメディ第5巻。異能の力を失った “一乃” さんが
気落ちすることも無く、むしろ前のめりの攻勢に出る言動の数々に注目です。
(イラスト:ほんたにかなえ 先生)
【 http://www.mediafactory.co.jp/bunkoj/book_detail/740 】
“キリカ” や “リリス” たちの奇行が霞んで見えるほどに “一乃” が様々な言動を
見せてくれました。強気なところも弱気な部分も、つれない仕草も可愛らしい様子も、
それこそ百面相のように余すところ無く。・・・というかまさかの幼児化(笑)。
異能を喪失したことで改めて思い知らされる “一乃” の恐れが吐露される傍ら、
前巻で何とも思わせぶりな態度をとった “フェル” もダメっ娘ぶりを露呈する
という対比っぷりはまさに清濁併せ持つ本作ならでは、と言っても良いかと。
それにしても “宗司” はどこまで知っていてその場その場に合わせて適切な態度を
とっているのかと思うとある意味で空恐ろしい・・・というかラストの言動などからして
全て知っていると判断すべきか、って次はまさか対峙することになるの、コレ!?