2011年08月16日

『まよチキ!(8)』

TVアニメが放映中となる あさのハジメ 先生の大人気シリーズ。涼月家の厄介に
なる傍らで厄介な出来事に巻き込まれた “坂町” 兄妹たちの顛末に触れていきます。
(イラスト:菊池政治 先生)

http://www.mediafactory.co.jp/bunkoj/book_detail/735


「デレちゅきさん」って、またトンデモないバリエーションを繰り出してきましたな。
邪心が無いだけに破壊力は色々と膨れ上がっておりますが・・・思考の果てに辿り着いた
1つの試行のためにここまでやれてしまうのも彼女ならではなのかも知れませんが。

8才児の精神構造をもつ “奏” から、とは言えようやく自分自身の気持ちに気が付いた
というか整理が出来た “ジロー” の一世一代とも言える大勝負にそういう切り返しを
見せてくるとはちょいと予想外。今後どう影響してくるのか見ものではあります。

今回の騒動を引き起こしてしまうくらい、“奏” が 「天敵」 と評する “マサムネ”。
渦中においても “ジロー” へのさりげないアプローチが続いていた彼女がいよいよ
打って出てきた引き具合で今度はどんな事態に遭遇するのか注目が集まります。

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2011年08月15日

『初体験にオススメな彼女』

まよチキ!』 の あさのハジメ 先生が 「キスから始まるブランニューデイ青春ラブコメ」
と銘打たれて世に送り出す新シリーズ。何はともあれ、まずは読ませていただきました。
(イラスト:高苗京鈴 先生)

http://www.mediafactory.co.jp/bunkoj/book_detail/748


例えば高校から大学に進学するときが好例かと思いますが、周囲に自分のことを知る人が
(ほぼ)居ない、となった環境下においてこれまでに持たれていた自分のイメージを払拭し
心機一転、新しい自分を形成しようとする気持ち。理解できる方も少なくないと思います。

ひきこもりでネガティブシンキングあふれる “鉄之介” が普通に高校デビューを飾れるよう
支援するのが突如出来た妹にして生体アンドロイドの “あるみ” ということで、彼女との
どこかズレたやりとりがコメディ描写に拍車を掛けるカタチとなります。

他にも高校デビューを飾ろうとするメンバーとの数奇な出会いを 高苗 先生のイラストが
攻めの姿勢で下支えしてくれます。・・・青少年的にはここまでやってもOKなのか、という
いつも通りの軽い心配をしつつ、まずは導入部分ということで次巻の出方に注目です。

posted by 秋野ソラ at 00:26 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2011年08月14日

『神焔のカグラ -恋する炎と魔を断つ剣-』

『シオンの血族 〜この不確かな世界と天使たちの輪舞曲(ロンド)〜』 発売に向けて
忙しない 箕崎准 先生が、橘ぱん 先生と世界観を同じくする物語を綴られております。
(絵 : 鈴木屋16号店 先生)

http://data.ichijinsha.co.jp/book/booksearch/booksearch_detail.php?i=75804244


・・・あ〜、“アルテミス” は当然ですが自由奔放な振る舞いの数々である意味、安心。
橘 先生の作品がラブコメ・・・というかエロコメ路線なら、本作はシリアスさに比重を
置いた(ラブコメもアリの)伝奇ファンタジー、ということで釣り合いは取れてそう。

悪事を働くものに在るという 「穢魂(えだま)」 が視える特殊能力を有する “和哉”。
その災厄に今も見舞われる 「大月市」 にて事件に巻き込まれて出会う炎神 “カグラ”。
1人と1柱との出会いを活かし、退魔士として認められるべく事件解決に挑む “鏡火”。

奇しくも利害が一致した三者が 「連続行方不明事件」 のことを調べていく内に見えてくる
鬼の存在や、“和哉” や “カグラ” がもつ因縁が見え隠れしたり、関与してきたりと
滑り出しとしては上々かと思いました。・・・巻数振ってないですけど出ますよね? 続き。

posted by 秋野ソラ at 00:01 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2011年08月13日

『アネかみ! 1柱目:姉と女神と俺のパンツ』

シナリオを担当された 「戦国天使ジブリール」 も無事発売を迎えた 橘ぱん 先生が
今度は 「一迅社文庫」 でシェアード・ワールドに挑むということで拝読しております。
(絵 : 美弥月いつか 先生)

http://data.ichijinsha.co.jp/book/booksearch/booksearch_detail.php?i=75804243


前にも言ったかも知れませんが、どの作品にも通じて言える 「一迅社文庫」 の良い所は
口絵の段階で作中に登場するキャラクターの紹介をしてくれることなんですよね。これは
読み進めていく中で人物像が結びやすくなるので他でも考慮してほしかったりしますけど。

で、何でその点に触れたかと申しますと、作中において 「これでもか!」 と盛り込まれた
ジュブナイルポルノ的描写の数々を脳内でひたすらに絵的な補完をかけていたからなの
ですけれども・・・・・・ “アルテミス” と “ラリサ” の絡みとかもうね、たまりませんね。

“アルテミス” に毒されてヘンタイ度が増した “乙女” や “テルヒメ” の今後が心配・・・
もとい気になりますが、神々が消滅した日本、その行く末の鍵となる 「湖月町」 において
今後何が起ころうとしているのか、ひとまず気に掛けておきたいと思います。

posted by 秋野ソラ at 03:19 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2011年08月12日

『さよならピアノソナタ(1)』

杉井光 先生の代表作と言っても過言ではない 『さよならピアノソナタ』。その
コミカライズを担当する 赤坂アカ 先生のコミックス第1巻が刊行されております。
(原作:杉井光 先生、キャラクターデザイン:植田亮 先生)

http://asciimw.jp/search/mode/item/cd/B1112040


・・・巻末のオマケマンガ、面白いなぁコレ。奇蹟が重なって漫画化の企画が通った
のであれば、再びその奇蹟を呼び起こしてアニメ化にも繋がっていけばいいな、と
思ったり。まぁ、実現することが必ずしも幸せに繋がるかは難しい昨今ですけど。

同じく 「教えろナオ先生のコーナー」 においても触れられている通り、まずは
「原作読め」 と言いたいところではありますが、文章を読むのが苦手な層を補う
のが漫画だと思いますし、本作はその役割を果たすに足るものと推奨しておきます。

ちなみに、カバーをめくった裏表紙に 田口囁一 先生の絵が描かれている理由は
赤坂 先生のツイートを参照、ということで 赤坂 先生の本作が原作のことをもっと
世に知らしめるための一助になることを願って止みません。期待しております。


◆赤坂アカ (akasaka_aka) on Twitter
https://twitter.com/#!/akasaka_aka/status/96535743475884032
https://twitter.com/#!/akasaka_aka/status/96537020251385857
https://twitter.com/#!/akasaka_aka/status/96541221027201024

posted by 秋野ソラ at 00:04 | Comment(0) | TrackBack(0) | コミックス