風見周 先生ご自身の実体験(?)が活きてくる、ダイエットにまつわるあれやこれや
を盛り込んだお話、略称「嫁×(よめちょめ)」を読ませていただいております。
(イラスト/konomi 先生)
【 http://dengekibunko.dengeki.com/new/bunko1108.php#new15 】
最近、「趣味と実益を兼ねた」的な、あるいは私小説的な要素をもつ作品を目にする
機会が増えてきたような、そんな気分にさせてくれる作品でもあるのかなという重い
・・・ではなく思い。確かに “秋馬” は体重がかなりある方ですけど。
ラブコメ、というかエロコメがここのところメインの しう 先生らしいテイストが
文章に色濃くにじんでいるなぁ、という印象も受けつつ “秋馬” の暴飲暴食する
理由づけをしっかりと結び付けていたりと押さえているところは押さえているかと。
そして konomi 先生の可愛らしい挿絵が描写を下支えしてくれていることですし
読みやすかったと思います。ただ絶食すればいい、といった安易な認識をぶち壊す
ためにも続けて正しいダイエットというものを啓蒙していくのはアリかと思います。
2011年08月26日
2011年08月25日
『幕末魔法士(3) -The eastern beast-』
「第16回電撃小説大賞・大賞」 受賞者、田名部宗司 先生が描く幕末ファンタジー。
第3巻は “伊織” と “冬馬” が偽の “桂小五郎” を追う展開となっております。
(イラスト/椋本夏夜 先生)
【 http://dengekibunko.dengeki.com/new/bunko1108.php#new8 】
冒頭で “伊織” の周囲を飛翔する光球の演出が、しっかりと最後に活かされている
のを見て 「なるほどね」 と思うのと共に、目的に対しての抜かりの無さとそれを実現
させるための精神力を有する努力家である彼女らしさを改めて認識いたしました。
そして 「魔人」 としての “冬馬” をこれ以上騒動に巻き込みたくないと慮るあまり
少し突き放した態度を取ってみるなど、「女性」 としての側面をより見せるシーンも
あって更に魅力的に映るところもあったように感じました。
戦いの演出も怪獣大決戦というか規模がデカくなってきて 「日本、大丈夫か?」 と
言わんばかりの演出が続き、それに対抗する術としての被害も軽視できない水準に。
今巻で新たにやるべきことを見据えた彼女が進む道にあるものは何か、気になる所です。
第3巻は “伊織” と “冬馬” が偽の “桂小五郎” を追う展開となっております。
(イラスト/椋本夏夜 先生)
【 http://dengekibunko.dengeki.com/new/bunko1108.php#new8 】
冒頭で “伊織” の周囲を飛翔する光球の演出が、しっかりと最後に活かされている
のを見て 「なるほどね」 と思うのと共に、目的に対しての抜かりの無さとそれを実現
させるための精神力を有する努力家である彼女らしさを改めて認識いたしました。
そして 「魔人」 としての “冬馬” をこれ以上騒動に巻き込みたくないと慮るあまり
少し突き放した態度を取ってみるなど、「女性」 としての側面をより見せるシーンも
あって更に魅力的に映るところもあったように感じました。
戦いの演出も怪獣大決戦というか規模がデカくなってきて 「日本、大丈夫か?」 と
言わんばかりの演出が続き、それに対抗する術としての被害も軽視できない水準に。
今巻で新たにやるべきことを見据えた彼女が進む道にあるものは何か、気になる所です。
2011年08月24日
『新約 とある魔術の禁書目録(2)』
「新約」 と名を改めて進んでいく 鎌池和馬 先生の大人気シリーズ。“上条当麻” の
復活、という大イベントから趣きを変えて日常ラブコメ編へと突き進んでいきます。
(イラスト/はいむらきよたか 先生)
【 http://dengekibunko.dengeki.com/new/bunko1108.php#new1 】
大事件は勃発してないワケじゃないんですよねぇ。「幕間」 で事に当たってる方も
居られることですし。それにしても女性陣は第6感が冴え渡ってるな、と言わざるを
得ない場面が何度も挿入されるので思わず笑みがこぼれました。
「無印」 終盤の立役者である “一方通行”、“浜面仕上”、そして “上条当麻”。
この3人ほか諸々が揃うことで 「魔術」 サイドと 「科学」 サイドが当事者レベル
というか主役級においても互いを認識し、状況を整理するに至りました。長かった・・・。
ずっと場外で活躍してきた “御坂美琴”。その反動もあってか 「無印」 において
絡みも無く部外者として空回りし続けてきた彼女がようやく参戦する機会を得ました。
これは興味深い展開です。「ヤツら」 と対峙する彼らの動向を見届けたいと思います。
復活、という大イベントから趣きを変えて日常ラブコメ編へと突き進んでいきます。
(イラスト/はいむらきよたか 先生)
【 http://dengekibunko.dengeki.com/new/bunko1108.php#new1 】
大事件は勃発してないワケじゃないんですよねぇ。「幕間」 で事に当たってる方も
居られることですし。それにしても女性陣は第6感が冴え渡ってるな、と言わざるを
得ない場面が何度も挿入されるので思わず笑みがこぼれました。
「無印」 終盤の立役者である “一方通行”、“浜面仕上”、そして “上条当麻”。
この3人ほか諸々が揃うことで 「魔術」 サイドと 「科学」 サイドが当事者レベル
というか主役級においても互いを認識し、状況を整理するに至りました。長かった・・・。
ずっと場外で活躍してきた “御坂美琴”。その反動もあってか 「無印」 において
絡みも無く部外者として空回りし続けてきた彼女がようやく参戦する機会を得ました。
これは興味深い展開です。「ヤツら」 と対峙する彼らの動向を見届けたいと思います。
2011年08月23日
『魔法科高校の劣等生(2) 入学編〈下〉』
先月からの2ヶ月連続刊行となる 佐島勤 先生の大人気WEB小説第2巻。生徒会に
スカウトされた妹と風紀委員に抜擢された兄、その顛末の先を描きます。
(イラスト/石田可奈 先生)
【 http://dengekibunko.dengeki.com/new/bunko1108.php#new10 】
「劣等生」 とは言っていますが、それはあくまで 「俗世に認められる魔法の力」 に
照らし合わせてそう評価されているだけであって、“達也” の無双ぶりは 『SAO』 の
“キリト” に匹敵する、あるいはそれ以上の存在ではないかと改めて思うワケで。
そう思わせられたのもラストの圧倒的な追撃があってこそですが。今巻では懊悩する
“紗耶香” の心情を利用した 「ブランシュ」 の存在、そしてその存在意義に軽く
触れることで 「魔法科高校」 の一筋縄でいかない様子がまた1つ見えてきました。
“深雪” の相変わらず兄にべったりな雰囲気と、口絵にあるような冷酷さの対比も
印象深かったです。ヤキモチを焼いて魔法を軽く暴走させたりとか可愛らしくてもう。
次の 「九校戦」 編からいよいよ面白くなる、と伺っているので今から楽しみです。
スカウトされた妹と風紀委員に抜擢された兄、その顛末の先を描きます。
(イラスト/石田可奈 先生)
【 http://dengekibunko.dengeki.com/new/bunko1108.php#new10 】
「劣等生」 とは言っていますが、それはあくまで 「俗世に認められる魔法の力」 に
照らし合わせてそう評価されているだけであって、“達也” の無双ぶりは 『SAO』 の
“キリト” に匹敵する、あるいはそれ以上の存在ではないかと改めて思うワケで。
そう思わせられたのもラストの圧倒的な追撃があってこそですが。今巻では懊悩する
“紗耶香” の心情を利用した 「ブランシュ」 の存在、そしてその存在意義に軽く
触れることで 「魔法科高校」 の一筋縄でいかない様子がまた1つ見えてきました。
“深雪” の相変わらず兄にべったりな雰囲気と、口絵にあるような冷酷さの対比も
印象深かったです。ヤキモチを焼いて魔法を軽く暴走させたりとか可愛らしくてもう。
次の 「九校戦」 編からいよいよ面白くなる、と伺っているので今から楽しみです。
2011年08月22日
『ソードアート・オンライン(8) アーリー・アンド・レイト』
川原礫 先生の大人気シリーズ 「SAO」 第8巻はこれまでの話を補うエピソードを3編
詰め込んだ短編集、ということで楽しく読ませていただきました。
(イラスト/abec 先生)
【 http://dengekibunko.dengeki.com/new/bunko1108.php#new3 】
「圏内事件」。「SAO」 がデスゲームである、という印象を改めて浮き彫りにすると
共に、“キリト” と 「ラフコフ」 との因縁が刻まれる挿話でもありました。話の
転じ方は 川原 先生らしさをにじませているのかな、と思ったり思わなかったり。
「キャリバー」。皆さんもご唱和下さい、「シノンさん、マジかっけぇ───!」。
「電撃文庫MAGAZINE」 に掲載の 「失敗編」 も読ませて頂きましたが、分岐点は
もちろん 「あの場所」 ということで裏表紙のイラストがその一部を物語ってます。
「はじまりの日」。“キリト” の無双ぶりを示す前、ソロプレイヤーとして活動していく
その生き様を決定づけた出来事と、そこから彼が想起する現実世界への想いを描く
まさに序盤だからこそと言える小編。差し込むことができて良かったのでは、と思います。
次巻は第4部となる本編が進んでいく、とのことで引き続き楽しみにしております。
詰め込んだ短編集、ということで楽しく読ませていただきました。
(イラスト/abec 先生)
【 http://dengekibunko.dengeki.com/new/bunko1108.php#new3 】
「圏内事件」。「SAO」 がデスゲームである、という印象を改めて浮き彫りにすると
共に、“キリト” と 「ラフコフ」 との因縁が刻まれる挿話でもありました。話の
転じ方は 川原 先生らしさをにじませているのかな、と思ったり思わなかったり。
「キャリバー」。皆さんもご唱和下さい、「シノンさん、マジかっけぇ───!」。
「電撃文庫MAGAZINE」 に掲載の 「失敗編」 も読ませて頂きましたが、分岐点は
もちろん 「あの場所」 ということで裏表紙のイラストがその一部を物語ってます。
「はじまりの日」。“キリト” の無双ぶりを示す前、ソロプレイヤーとして活動していく
その生き様を決定づけた出来事と、そこから彼が想起する現実世界への想いを描く
まさに序盤だからこそと言える小編。差し込むことができて良かったのでは、と思います。
次巻は第4部となる本編が進んでいく、とのことで引き続き楽しみにしております。