清松みゆき 先生/グループSNE による 「SW2.0リプレイ」 は「Roll&Roll」誌に掲載の
「滅びのサーペント」 と書き下ろしの 「お前ら、みんなコボルドな」 を収録しております。
(イラスト:末弥純 先生)
【 http://www.kadokawa.co.jp/lnovel/bk_detail.php?pcd=201105000170 】
「新米女神の勇者たち」 に登場の “バトエルデン” を使うなどのレギュレーションが
特徴の 「15レベルでお祭りだひゃっほい」 企画、「滅びのサーペント」。出てくる値や
重ね掛けしてくる能力の数々がハンパじゃありません。
「お前ら、みんなコボルドな」 はレベル1の 「コボルド」 たちが突然、不可思議な現象に
巻き込まれたりする霧の街に迷い込むところから始まる物語。脱出行が主軸となります。
「6回死んだら終わり」 という謎のレギュレーションも不可解さを助長します。
ポイントとなるのは 「お前ら、みんなコボルドな」 が 「滅びのサーペント」 のお話を
ちゃんと引き継いでいる、というところ。この展開には 「なるほど」 と感心するほかに
ありません。そういった意味合いでもハイレベルなリプレイだな、という思いを抱きました。
2011年08月31日
2011年08月30日
『別冊図書館戦争II 図書館戦争シリーズ(6)』
有川浩 先生の大人気シリーズ番外編その2。それぞれの過去に触れるエピソードと
ついにあの二人へ焦点を当てて描く本作の文庫落ちが出ましたので拝読しております。
(イラスト:徒花スクモ 先生)
【 http://www.kadokawa.co.jp/bunko/bk_detail.php?pcd=201011000094 】
旦那さまも良い助言をされたようで。“堂上” 夫妻もそういった描写がありません
でしたし、ここに至るまでの時間の長さもあって思いもまたひとしおなシーンでした。
これを読んだ後の 「ウェイティング・ハピネス」 への繋がりも良かったです。
そんな幸せに奇しくも繋がったストーカー事件ですが、これはホントえげつない。
“手塚” のセリフにいちいち同意していた自分がいましたよ。実際こんなんいたら
関わりあいたくもないし、張り倒したくもなるわ。“柴崎” すごすぎるわ。
あとは “堂上” & “小牧” コンビのきっかけも “郁” が手助けしたことに
なっていたりとか “緒形” とか、なるべくしてなった物語という感じで読了感がまた
良かったです。巻末インタビューも考えさせられる語りでした。代表作なのも頷けます。
ついにあの二人へ焦点を当てて描く本作の文庫落ちが出ましたので拝読しております。
(イラスト:徒花スクモ 先生)
【 http://www.kadokawa.co.jp/bunko/bk_detail.php?pcd=201011000094 】
旦那さまも良い助言をされたようで。“堂上” 夫妻もそういった描写がありません
でしたし、ここに至るまでの時間の長さもあって思いもまたひとしおなシーンでした。
これを読んだ後の 「ウェイティング・ハピネス」 への繋がりも良かったです。
そんな幸せに奇しくも繋がったストーカー事件ですが、これはホントえげつない。
“手塚” のセリフにいちいち同意していた自分がいましたよ。実際こんなんいたら
関わりあいたくもないし、張り倒したくもなるわ。“柴崎” すごすぎるわ。
あとは “堂上” & “小牧” コンビのきっかけも “郁” が手助けしたことに
なっていたりとか “緒形” とか、なるべくしてなった物語という感じで読了感がまた
良かったです。巻末インタビューも考えさせられる語りでした。代表作なのも頷けます。
2011年08月29日
『ビブリア古書堂の事件手帖 〜栞子さんと奇妙な客人たち〜』
「電撃文庫」 にて過去いくつもの作品を上梓してきた 三上延 先生が書き下ろした
「メディアワークス文庫」 の作品が好評らしい、ということで読ませて頂きました。
(イラスト:越島はぐ 先生)
【 http://mwbunko.com/product/2011/03_02_isbn.html 】
なるほど、安楽椅子探偵みたいに古書にまつわる謎を解決していく毅然とした様子と
普段の人見知り激しい内向的な様子との対比が “栞子” の魅力に繋がってますね。
・・・まぁ、ここまで言い当てられたら空恐ろしい、とも言えますけど。
古書を起因として本が読めなくなったけれど、本の話を聞くのは好きな “五浦”。
本のこと以外はからっきしだけれど、本のことは尽きることなく喋れる “栞子”。
価値観が違うからこそ歩み寄れたと思う男、価値観の相違から壁を崩せなかった女。
第4話のラストからエピローグにかけての両者の機微と、ほんの少しの歩み寄りが
何ともこそばゆい。そしてそこがまた良い。
普段 「メディアワークス文庫」 には縁の無い私ですが良い作品に出会えた気がします。
「メディアワークス文庫」 の作品が好評らしい、ということで読ませて頂きました。
(イラスト:越島はぐ 先生)
【 http://mwbunko.com/product/2011/03_02_isbn.html 】
なるほど、安楽椅子探偵みたいに古書にまつわる謎を解決していく毅然とした様子と
普段の人見知り激しい内向的な様子との対比が “栞子” の魅力に繋がってますね。
・・・まぁ、ここまで言い当てられたら空恐ろしい、とも言えますけど。
古書を起因として本が読めなくなったけれど、本の話を聞くのは好きな “五浦”。
本のこと以外はからっきしだけれど、本のことは尽きることなく喋れる “栞子”。
価値観が違うからこそ歩み寄れたと思う男、価値観の相違から壁を崩せなかった女。
第4話のラストからエピローグにかけての両者の機微と、ほんの少しの歩み寄りが
何ともこそばゆい。そしてそこがまた良い。
普段 「メディアワークス文庫」 には縁の無い私ですが良い作品に出会えた気がします。
2011年08月28日
『別冊図書館戦争I 図書館戦争シリーズ(5)』
有川浩 先生の大人気シリーズ番外編その1。晴れて恋仲となった “笠原郁” と
“堂上篤” のその後、および周辺を描く本作の文庫落ちが出たので拝読しました。
(イラスト:徒花スクモ 先生)
【 http://www.kadokawa.co.jp/bunko/bk_detail.php?pcd=201011000093 】
帯にある「恋愛成分が苦手な方は、十分に体調を整えお読み下さい。」って警告文
オモロいなぁ、コレ。「文庫版あとがき」 にあるしょっぱい話・・・・はさておき、
巻末インタビューにもあるとおり本当にベタにベタを重ねた純愛物語でした。
少女マンガを読んで育った私としてはなんら問題なく読めましたし、楽しめました。
ただ確かに、本当にベタ甘なのでそのへん覚悟しないと胸焼けは起こすだろう、と
思うところもあるので警告文も決して間違ったことは言ってないな、と苦笑い。
そんなお二人の仲もよろしいことですが、私としては “小牧” “鞠江” ペアの
繋がりの深さも好きです。「マイ・レイディ」 とか読ませていただくとこう、
思わずグッとくる、言いようの無い感情が押し寄せてくるものがあります。
・・・と、こういったベタベタした雰囲気の中でも都条例をはじめとして昨今話題の
尽きない 「表現の自由」 に係るエピソードも含まれていて考えさせられるのは
本作ならでは。だからこそ読んでおいて良かったと思えるのかも知れません。
“堂上篤” のその後、および周辺を描く本作の文庫落ちが出たので拝読しました。
(イラスト:徒花スクモ 先生)
【 http://www.kadokawa.co.jp/bunko/bk_detail.php?pcd=201011000093 】
帯にある「恋愛成分が苦手な方は、十分に体調を整えお読み下さい。」って警告文
オモロいなぁ、コレ。「文庫版あとがき」 にあるしょっぱい話・・・・はさておき、
巻末インタビューにもあるとおり本当にベタにベタを重ねた純愛物語でした。
少女マンガを読んで育った私としてはなんら問題なく読めましたし、楽しめました。
ただ確かに、本当にベタ甘なのでそのへん覚悟しないと胸焼けは起こすだろう、と
思うところもあるので警告文も決して間違ったことは言ってないな、と苦笑い。
そんなお二人の仲もよろしいことですが、私としては “小牧” “鞠江” ペアの
繋がりの深さも好きです。「マイ・レイディ」 とか読ませていただくとこう、
思わずグッとくる、言いようの無い感情が押し寄せてくるものがあります。
・・・と、こういったベタベタした雰囲気の中でも都条例をはじめとして昨今話題の
尽きない 「表現の自由」 に係るエピソードも含まれていて考えさせられるのは
本作ならでは。だからこそ読んでおいて良かったと思えるのかも知れません。
2011年08月27日
『中国嫁日記(1)』
「希有馬」名義、あるいは「井上純弌」名義でフィギュアや同人誌の制作に携わり、
あるいはイラストレーターとしてゲームデザイナーとして、これまで名を馳せてきた
井上純一 先生。ご自身の国際結婚生活を綴った4コマ漫画が1冊の本に纏まりました。
【 http://ebten.jp/eb-store/p/9784047273597/ 】
奥様にバレないように、とひっそりこっそり始めた Blog を見続けていたらがいつの間にか
話題になり、奥様に知られてもそのご好意で続けることができ、各種メディアに載り、
アルファブロガーを受賞し、書籍化に名乗りを上げる出版社も数多と人気はうなぎ上り。
「はじめに」の独白にはじまり、コメント付きのWebマンガ再録、奥様との出会いを描いた
長編描き下ろし、そして “月” さんの 「あとがき」、と面白くて、そして羨ましい程に
愛しさにあふれたお二人の様子が垣間見えるのは今更言うまでもなく保証できるものです。
先日頒布された 「中国嘘嫁日記(弐)」 も読ませていただいてますが、仲間内からも
もげろ・・・・もとい、快く見守られているのが分かります。こうして本に纏まると読み返しが
しやすくて良いですね。もちろん、次巻の刊行も楽しみであることは言うまでもありません。
あるいはイラストレーターとしてゲームデザイナーとして、これまで名を馳せてきた
井上純一 先生。ご自身の国際結婚生活を綴った4コマ漫画が1冊の本に纏まりました。
【 http://ebten.jp/eb-store/p/9784047273597/ 】
奥様にバレないように、とひっそりこっそり始めた Blog を見続けていたらがいつの間にか
話題になり、奥様に知られてもそのご好意で続けることができ、各種メディアに載り、
アルファブロガーを受賞し、書籍化に名乗りを上げる出版社も数多と人気はうなぎ上り。
「はじめに」の独白にはじまり、コメント付きのWebマンガ再録、奥様との出会いを描いた
長編描き下ろし、そして “月” さんの 「あとがき」、と面白くて、そして羨ましい程に
愛しさにあふれたお二人の様子が垣間見えるのは今更言うまでもなく保証できるものです。
先日頒布された 「中国嘘嫁日記(弐)」 も読ませていただいてますが、仲間内からも
もげろ・・・・もとい、快く見守られているのが分かります。こうして本に纏まると読み返しが
しやすくて良いですね。もちろん、次巻の刊行も楽しみであることは言うまでもありません。