2011年07月18日

『神様のメモ帳(7)』

TVアニメの放映もいよいよ開始となりました 杉井光 先生の人気シリーズ第7巻。
「勤労感謝の日」が来るのを憂う “アリス” とのやりとりから物語は動き始めます。
(イラスト/岸田メル 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/new/bunko1107.php#new2
http://www.kamimemo.com/


“ナルミ” が色々と伝説をこしらえているようで、傍から見れば面白いと言うしかない。
特にジゴロ的な素質はとどまる所を知らず、“アリス” も振り回されることが多くなり、
“彩夏” が彼を叱咤する気持ちも分からんではないなぁ、と感じることもしばしば。

今回の依頼を調査する中で明らかになっていく “少佐” の過去と単独行動の背景。
更には 「はなまる」 に集まるニート探偵団たちの微妙な関係が浮き彫りになってくる
ことで “ナルミ” が行き詰るほどに懊悩するところも彼らしさかと思います。

様々に点在する光のような事象が1つの像を結ぶ時、“アリス” が代弁した言葉が冒頭の
「ホームレス」 という意味合いを改めて想起させられ、印象づける結末となっていた点。
どことなく社会派作品のような雰囲気を滲ませていたのではないかと思います。


・・・まぁ、最後に “ユイ” のエピソードを持ってくるあたりが 『神様のメモ帳』 らしさ
なのかな、とも思う次第ですがアニメ共々、引き続き応援していきたいところであります。

posted by 秋野ソラ at 00:07 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル