2011年07月14日

『獅子は働かず 聖女は赤く あいつ、真昼間から寝ておる』

八薙玉造 先生の新作。稼ぎ頭の少女 “サロメ” と定職にも就かない少年 “ユリウス” の
何やらワケありな関係を描くファンタジー時々コメディ作品を読ませていただいております。
(イラスト/ぽんかんG 先生)

http://dash.shueisha.co.jp/new/1106.html#b06


コメディ要素がだいぶ強めに出ている気はしますが “アンナ” が受ける辛い仕打ちの数々、
拳で語るバトルなどを見ると 八薙 先生らしさもにじみ出ているかな、という感じがしました。
そのあたりは挿絵にも現れているかと思います。ぽんかんG 先生もいい仕事されてます。

“ユリウス” と “サロメ” のやりとり、とりわけ “サロメ” の頼り甲斐があるんだか
ないんだか掴みにくいリアクションが微笑ましいところ。“アンナ” は “アンナ” でまた
色んな意味で危なっかしいところもコメディさを助長する結果に繋がっているかと思います。

“ユリウス” が何の意味も無しにものぐさな態度をとっているワケじゃない、ということが
分かってから見えてくる 「禍竜戦争」 によって運命を変えられた人たちのそれぞれの立場。
今後どう絡んでくるか、八薙 先生の狙いを次巻以降で見極めさせてもらうことにします。

posted by 秋野ソラ at 00:33 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル