林トモアキ 先生の大人気シリーズ第9巻。「帝国」領へと場を移した “マヒロ” が
争いの無い世を目指して利用され、そして利用する道化を演じる日々を描きます。
(イラスト:ともぞ 先生)
【 http://www.kadokawa.co.jp/lnovel/bk_detail.php?pcd=201012000724 】
「グランマーセナル帝国」も一枚岩ではない、という実情を示した “マヒロ” との
やりとりを始めとして “シャルロッテ” の人となりについて焦点が当たるカタチと
なりましたが・・・ホント、強い女性というか怖い女性ばかり出てきますねぇ。
帝国に翻意をもつ勢力、その本意を探るべく 「エサ」 として活動する中で発生する、
帝都を死の都へと陥らせる計画。対峙する様子を見るに、“マヒロ” がこれまでの間に
見せてきた覚悟は決して衰えたりせず今もその胸の内にあることを示してくれています。
お笑い担当へと身をやつしたとも言える、貧乏続きの傭兵家業を続ける “パリエル” たち
と付かず離れずの距離感を保っているところも気になるところですが、また1つ大きな騒動を
いつ巻き起こしてくれるのかと、今巻の引き具合を見ながら楽しみにしておくことにします。