7人の 「ヒメ神」 を落とすべく日々を過ごす男子高校生 “神堂祐貴” の物語。
シナリオライターでもある 鏡遊 先生が送る本作が1つの転換期を迎えております。
(イラスト:鶴崎貴大 先生)
【 http://www.mediafactory.co.jp/bunkoj/books.php?id=28095 】
“祐貴” じゃないですけど、性格が変わる “朱音” の性質、忘れかけてました。
「ヒメ神」 と懇意になる、という点では今巻は “朱音” 押しということでさらに
一歩、彼女たちを 「落とす」 作戦は進行してくワケですが──。
バカンスを過ごす中で発生した突然の “慧” 略取に始まり、“貴理” の懸念事項
であった “女神” の登場、「ヒメビト」 の出現とその存在意義、「影ヒメ」と「影」
の関わり、と次々に見えてくる 「ヒメ神」 形成のシステムが目を引くところです。
そして最大の注目点は 「ヒメ神」 と敵対する勢力が “祐貴” の目の前に現れたこと。
急転する話の鍵を握ることになりそうな “ハルカ” の立ち位置もそうですが、「王の声」
の可能性を示唆され、その片鱗を見せた “祐貴” がどう立ち向かうかが気になる所です。