2011年07月03日

『お兄ちゃんだけど愛さえあれば関係ないよねっ(3)』

鈴木大輔 先生が送るブラコン妹ラブコメ第3巻。生徒会メンバーが学生寮に
押しかけてくる形となって同居生活に更なる波乱が訪れようとしております。
(イラスト:閏月戈 先生)

http://www.mediafactory.co.jp/bunkoj/books.php?id=28097


今巻も引きが上手いなぁ、と言うしかないですねコレは。本1冊だけの中で読者を
楽しませるというのはもちろんですが、それを踏まえて 「続きが気になる」 という
気にさせるのもまた大事だな、と感じさせてもらった気がします。

“嵐” “アナ” “銀兵衛”、生徒会メンバー3人と “秋人” との関係に焦点を
当てる都合上、“秋子” に対する扱いが随分と可哀想に見えてくる今日この頃ですが
それでも不撓不屈に前のめりな様子を見ていると 「まぁいいか」 とも思えるワケで。

語り口調は冷静なのにも関わらず妹に対する想いは引けを取らないとする “秋人” も
どうなんだろうな、と思わせる中で展開していく兄妹関係正常化を図る今巻の流れ。
そこに打ち込まれた言葉の楔が吉と出るか凶と出るか。次巻も楽しみにしておきます。

posted by 秋野ソラ at 00:03 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル