2011年07月31日

『東京レイヴンズ(5) days in nest II & GIRL AGAIN』

コミックスの3巻も刊行され、また「エイジプレミアム」での外伝コミック連載も決めて
順調な伸びを見せる あざの耕平 先生の学園陰×陽ファンタジー最新第5巻です。
(イラスト:すみ兵 先生)

http://www.kadokawa.co.jp/lnovel/bk_detail.php?pcd=201103000265


「バカ虎」──。彼のことを言い表すのに、今巻だけでどれだけ言われたことか。
“春虎” に自覚症状が無いことを知って望みを託す者あり、打ちひしがれる者あり。
・・・ラストのフラッシュバックを見る限りでは順当に落ち着く未来もありそうですが。

前半の短編4作はおもいっきりコメディ色の強いエピソードで面白さを演出し、
後半の本編3章では実技合宿を舞台に各人の実力にベースアップを図りながら
“鈴鹿” に対する 「情操教育」 を話の軸にその繋がりにも良い変化を促す。

遊び心は忘れず、けれど本筋も着実に話を進めていく。流石ですなぁ、と言うべき
話運びと構成には安心感を覚えるほど。“夏目” と “鈴鹿” の確執はどうにも
収まらない感じなのも気になりますが、次巻はバトル多めということで期待大です。

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2011年07月30日

『アリアンロッド・サガ・ノベル・デスマーチ(1) 私は断じて裏目らない!』

『アリアンロッド・サガ』 リプレイの 「デスマーチ」 シリーズが今度は小説として
お目見え。アナログゲーマーにして小説家の 市川丈夫 先生が彼らの物語を紡ぎます。
(原作:F.E.A.R. イラスト:猫猫猫 先生)

http://www.kadokawa.co.jp/lnovel/bk_detail.php?pcd=201104000049


“アキナ” の口絵とかあって驚かされますが、今巻の主役は “マルセル”。彼が
「裏目軍師」 たる理由を明示し、それを過去においても今においても実証してのける
1人の女性とのストーリー。恋愛ではなく因縁とも呼べる関係なのも彼らしさか。

他にも彼を知る 「旧アヴェルシア領」 の知己や、彼の世話を焼くことに使命感を
覚える下宿屋の看板娘 “ラピス”、彼を 「兄様」 と呼び慕う “セリア” など
なかなかに興味深い人々が登場してきて話に幅を持たせてくれています。

技能名がルビとして振られていたり、とARAならではの仕掛けも盛り込まれていて
「デスマーチ」 シリーズとして見る以外の点でもフォローが効いていたのは感触として
良かったのではないかと思います。続きも期待しておくことに致します。

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2011年07月29日

『アリアンロッド・リプレイ・セカンドウィンド(1) 剣と遺跡と冒険者』

新システム 「アリアンロッドRPG 2E」 と共に登場する 久保田悠羅 先生/F.E.A.R. の
リプレイシリーズ。1巻1話+付録構成で 「2E」 の魅力をお伝えしていきます。
(イラスト:合鴨ひろゆき 先生)

http://www.kadokawa.co.jp/lnovel/bk_detail.php?pcd=201104000047


声優の 荻原秀樹 さん、小暮英麻 さん、そして 菊池たけし 先生と 田中信二 先生を
プレイヤーに迎え、それぞれ紙に打ち出したルールブック(1)をもとに

  ウォーリア/ウォーリア の “ルード”
  メイジ/メイジ の “フィンニー”
  アコライト/バード の “ジェイス”
  シーフ/アルケミスト の “バニィ”

を作成。4人でギルド「スクラメイジ」を結成してキャンペーンに挑む形となりますが
早速、英麻 さま・・・もとい “フィンニー” がギルド内の力関係を左右するロールプレイに
思わず安心感を抱いてしまったというかなんというか(苦笑)。

今回はキャラクター同士のやりとりの他に、解説文や補助説明を比較的多く組み込んで
「アリアンロッドRPG 2E」 の世界観やシステムについて把握してもらおう、という気概が
感じられる構成になっている雰囲気です。

マンガも描ける 合鴨 先生だからこその挿絵指定の数々もイメージにピッタリで、これから
どういった物語が繰り広げられるのか何とも楽しみな滑り出しを見せてくれています。

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2011年07月28日

『脱兎リベンジ』

秀章 先生の 「第5回小学館ライトノベル大賞・ガガガ賞」 受賞作。周囲の偏見から
意に沿わぬ評価を受ける面々が立ち上がる学園青春ストーリー、拝読しております。
(イラスト/ky 先生)

http://gagaga-lululu.jp/gagaga/newrelease/index.html#03


内気な性格も災いしてか、ギターが趣味で軽音部に所属するも仲間はおらず。それでも
いいか、と諦めつつ現実を受け入れてしまう “ウサ吉” が、そんな現実を引っ繰り返す
決意をし、希望と挫折を味わいながらもリベンジを果たす一筋縄ではいかない物語。

現状に至った過程、彼のリベンジを支援することになった面々も負の感情を抱かずには
いられない境遇にある背景、それらが絶妙な絡み具合をもって彼らの喜怒哀楽にあふれる
人間模様を描けていたのではないかと、読了したときに感じました。

また、リベンジするにしても単純に 「勝ち」 に行かせないところがまた一ひねり効いて
読了後の爽快感と面白さを高めてくれていたようにも思います。ネガティブ系な主人公が
出てくる近年のお話の中でもなかなかいい位置につけてきたのでは、とも思っています。

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2011年07月27日

『寄生彼女サナ』

砂義出雲 先生の 「第5回小学館ライトノベル大賞・優秀賞」 受賞作。1人で生きたいと
思う男子に寄生した生命体との出会いが生み出すキセイ系ラブコメ、拝読しております。
(イラスト/瑠奈璃亜 先生)

http://gagaga-lululu.jp/gagaga/newrelease/index.html#01


瑠奈璃亜 先生のイラスト、可愛いすぎです。“サナ” だけじゃなしに色々と反則級。
そんな挿絵から掴めるイメージだけでなく、読みやすい文章から汲み取れる各キャラの
個性がラブコメという作風を確立するのに足るものを魅せていて良かったです。

“サナ” に寄生された “唐人” が何ともラッキースケベなシチュエーションの数々に
巻き込まれる中で、自分自身が抱いていた 「人との繋がり方」 を見直す結果へと繋げて
いった精神的な成長を描いているのも好感触に繋がったような感があります。

そんな二人の急接近にやきもきし、何度も暴走する “桜” もキャラクターとして
面白さがあってお気に入りです。続きが出ても何ら問題ないという読了感があります。
「ガガガ文庫」 も侮れなくなってきたな、と感じさせる作品だと思います。

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2011年07月26日

『ふらぐ・ぶれいかぁ 〜フラグが立ったら折りましょう〜』

恋愛を支援する裏組織とそれをことごとく阻止する裏組織の対立に巻き込まれた少年を
中心に送る、黒宮竜之介 先生のフラグ粉砕型ラブコメ。読ませていただいております。
(イラスト/はりかも 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/new/bunko1107.php#new15


恋愛成就を願うカップルに、強制力でそれを実現させてしまう「伝説の木」。決定的な
「フラグ」 を立てさせるか、あるいは阻止するかを決める 「フェーデ」 に参加する
「アポロン」 と 「アルテミス」 の個性的な面々と特殊能力で楽しませる導入部分。

前者の代表 “舞” と後者の代表 “桜子”、両者からスカウトされる “直樹” に
二重の秘められた力があることが分かってからはあれやこれやと取り合いに拍車が
掛かり、ついには考えなしの強硬手段をとるまでのラブコメ具合で沸かせる中盤部分。

板ばさみになった “直樹” がそもそもの根本原因である 「フェーデ」 に潜む背景を
知ってから何とかしようと奮闘する終盤部分に至るまで気楽に読める話運びで気持ち
読みやすかったかな、と思っています。楽しませてもらいました、ということで。

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2011年07月25日

『あなたが泣くまで踏むのをやめない!』

『神栖麗奈』 シリーズ、『空ろの箱と零のマリア』 シリーズをこれまで上梓してきた
御影瑛路 先生の、これまた一風変わった新作ということで読ませていただいております。
(イラスト/nyanya 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/new/bunko1107.php#new12


・・・えっと、これホントに 『空ろの箱と零のマリア』 とか書いていらっしゃる方ですよね
とか思ったりするくらい、のっけから高校生である “寿也” を小学生の “アリス” が
虐げまくるシーンをこれでもか、と盛ってくるのでまず驚かされます。

小学生にはおよそ似つかわしくない、そんな奇天烈な言動の中に実は “アリス” が
「そうなってしまった」 理由が隠れていたことに気づいてからは全くもって予想だに
しなかったホームドラマへと突入していきます。これまたビックリです。

・・・よくよく考えると “黛” さんや “エル” さん、友人の “亮” に至るまで色々と
残念な方ばかりでなんだかなぁ、という感じもしますが、まぁそこは十分に楽しませて
もらいましたので深く追求しないことに致しましょう。

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2011年07月24日

『彼女はつっこまれるのが好き!(4)』

「生って、すっごく気持ちいいんだよ!」 ということで サイトーマサト 先生の
ハイテンション・つっコメディ第4巻は生放送に挑む “良人” たちの様子を描きます。
(イラスト/魚 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/new/bunko1107.php#new9


業界関係者からの容赦も隙も無いボケの数々に対してツッコミを入れまくる “良人” の
テンポに慣れてきたので、そんな会話のやりとりが面白いです。だいぶ認知度が上がって
素人ながらも好意を寄せられるようになってきたり、と調子は上向き加減です。

“まどか” との関係もそれなりに良好な雰囲気を見せる “良人” が改めて思い知らされる
現在の立場。ラジオのパーソナリティとして彼に 「面白い」 と言ってもらえているのは
「素人にしては」 という前置詞があってこそ、という現実が彼の心にしこりを残します。

そんな気持ちの変化もあってか生放送では随分と頑張りを見せていて成長している様子、
そして謙虚に今と向き合っていくところが窺えて良かったと思います。“芹沢” さんとの
トークは何気に好きです、ということで次巻はどんなやりとりを見せてくれるのか楽しみです。


#ターニングポイントはもちろん、番組終了のタイミングということになると思いますが。

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2011年07月23日

『官能小説を書く女の子はキライですか?(4)』

辰川光彦 先生が綴るギリギリひめごとラブコメディ第4巻、ということで夏休みを
明けて2学期へ、学園祭へと突入する “月” と “真一” にトラブルは尽きません。
(イラスト/七 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/new/bunko1107.php#new10


  「藍川さん、私、きっと素敵な官能小説書くから」

“真一” を挟んでの何とも敏感な関係にある “藍川” と “月”。その “月” が彼と彼女との
絡み、「体験取材」 を官能小説にまで昇華できるまでに必要な気持ちの整理にはやはり
時間が掛かりました・・・って “真一” はナニをしながらそれを読んでるんだか(苦笑)。

そんな “真一” クンのラッキースケベぶりは便乗して暴走しかけるくらいにまで悪化。
何ともうらやまけしからん、ということで “月” も “藍川” も呆れてしまうほどに
手が付けられなくなってきてます。・・・つまりは 「いいぞもっとやれ!」 ということで。

更に、と言いますか彼は 「たらし」 あるいは 「ジゴロ」 としての片鱗を見せてきております。
劇が終わった後でのあの一幕のことですが。“藍川” と “月” もややこしい関係にある中で
気が気じゃない想いがどんな新しいヤキモチを生むのか。次巻も注目しておきます。


#『ベルテイン』 もそうだけど、確かに 七 先生のキャラはツリ目が多い気はする。

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2011年07月22日

『魔法科高校の劣等生(1) 入学編〈上〉』

「累計3000万PVのWEB小説」という枕詞を引っさげて 「電撃文庫」 という紙媒体に
躍り出てきた 佐島勤 先生の 『魔法科高校の劣等生』。読ませて頂いております。
(イラスト/石田可奈 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/new/bunko1107.php#new13
https://twitter.com/dengeki_mahouka


「深雪さんの度を越したお兄様愛と、達也くんのとどまる所を知らない最強ぶり」、
川原礫 先生の推薦文にある一文が第1巻、それも上編という物語の始まりにおいても
余すところ無く感じられたように思います。これは売れるのも分かる気がします。

確かに 「魔法科高校」 にまつわる設定の数々が次々に出てくる話運びに戸惑わない
こともないのですが、それでも先ほど挙げた本作の特徴がそれを押し流してくれる位に
楽しませてくれる読了感を味わわせてくれます。挿絵も綺麗で使い方も印象的で。

Web版も未読な上に、話もまだまだこれからという所ではありますがここは大人しく
来月の下巻、ならびに2巻、3巻・・・と続いていく刊行を待ち望んでおくことにします。
目下、“達也” に秘められているであろう設定の数々が明らかになるのを楽しみに。

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2011年07月21日

『偽りのドラグーン(5)』

様々な偽りから生まれたエピソードがついに国と国とを、竜と機械仕掛けの竜を
激突させる最終局面へと誘う、三上延 先生の本作最終巻がついに登場となります。
(イラスト/椎名優 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/new/bunko1107.php#new11


最初に引用してきた 「序文」 が2人の “アバディーン”、彼らの命運を如実に示す形と
なっていて目を引くものがありました。“ジャン” を死へ誘わんとする “ヴィクトル” の
謀略を撥ね退けてからの彼の急成長ぶりには目を見張るものがありました。

“クリス”、“ティアナ”、あるいは “マグノリア”──。それぞれがそれぞれの想い人と
どういった関係を持とうとしたか。最終巻としてはその点も注目すべき所で。“ティアナ” が
それと気づいてからの折り合いのつけ方はこの作品ならではと言ってもいいでしょう。

“ジャン” が想い描く未来図の傍らにいつも 「彼女」 が居るんだろうなと思うと喜ばしい
やら切ないやらではありますが、物語としては良い纏まりだったという印象を受けました。
最後まで読めたことを嬉しく思います。三上延 先生、執筆お疲れさまでございました。

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2011年07月20日

『ロウきゅーぶ!(8)』

TVアニメの放映もいよいよ開始となってしまいました 蒼山サグ 先生のスポコメディ。
世間的な受け止められ方に読み手としても興味津々な中での最新第8巻刊行です。
(イラスト/てぃんくる)

http://dengekibunko.dengeki.com/new/bunko1107.php#new1
http://www.ro-kyu-bu.com/


“昴” の父親 “銀河” の帰国にそわそわする雰囲気が隠せない長谷川家の面々。その
父親が連れてきた知人の娘 “ミミ” がバスケ経験者、それもかなりの腕前ということで
交えた一戦に、改めて “智花” の凄さと彼女と共にあることの高揚感を認識する “昴”。

・・・まぁ、相手は小学生なんですけどね、今更ですけど。“昴” のハーレムぶりを相変わらず
見せつけられる裏側で、その一戦を火種として慧心女バスに思わぬライバルチーム登場
ということでスポーツものとしても、話としてまた新たな展開を見せてきたように思います。

“竹中” や “葵” の様子から窺える機微も、今巻の押さえるべきポイントかも知れません。
“智花” の二つ名も決まり、更にいい関係を築きつつある “昴” がエピローグで直面する
出来事もお約束、ということでどんなエピソードを生み出すか注目の次巻を待ちたい所です。

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2011年07月19日

『狼と香辛料(17) Epilogue』

泣いても笑ってもこれが最後の、本当に最後の “ホロ” と “ロレンス” たちの物語。
支倉凍砂 先生が綴る賢狼と行商人が辿り着いた1つの終着点、見届けさせてもらいました。
(イラスト/文倉十 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/new/bunko1107.php#new4


終幕のラスト、どこまでも暗喩していく “ホロ” の思わせぶりな台詞がたまらない。
最近 「MF文庫J」 の作品によく見られる見開き挿絵の使い方もインパクトは絶大でした。
もう何て言うんですかね、ずっといちゃいちゃしてたらいいじゃない! みたいな感じで。

まぁ、そんな 「お幸せに〜」 な雰囲気にあてられながら 「電撃文庫MAGAZINE」 に収録の
短編3本を読んでいくと、「狼と灰色の笑顔」 は特に2人の揺るぎない信頼関係を描いた
作品なのではないかと思ったりするワケですが。こういう話は特に好きですね。

ということでデビュー作をここまで続けてこられた 支倉 先生にはひとまずお疲れ様でした
と申し上げておくと共に、次にどんな作品を魅せてくれるのか。夏にいよいよお披露目となる
「WORLD END ECONOMiCA」 と共に大いに期待を寄せておきたいと思う次第であります。


◆Spicy Tails
http://www.spicy-tails.net/

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2011年07月18日

『神様のメモ帳(7)』

TVアニメの放映もいよいよ開始となりました 杉井光 先生の人気シリーズ第7巻。
「勤労感謝の日」が来るのを憂う “アリス” とのやりとりから物語は動き始めます。
(イラスト/岸田メル 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/new/bunko1107.php#new2
http://www.kamimemo.com/


“ナルミ” が色々と伝説をこしらえているようで、傍から見れば面白いと言うしかない。
特にジゴロ的な素質はとどまる所を知らず、“アリス” も振り回されることが多くなり、
“彩夏” が彼を叱咤する気持ちも分からんではないなぁ、と感じることもしばしば。

今回の依頼を調査する中で明らかになっていく “少佐” の過去と単独行動の背景。
更には 「はなまる」 に集まるニート探偵団たちの微妙な関係が浮き彫りになってくる
ことで “ナルミ” が行き詰るほどに懊悩するところも彼らしさかと思います。

様々に点在する光のような事象が1つの像を結ぶ時、“アリス” が代弁した言葉が冒頭の
「ホームレス」 という意味合いを改めて想起させられ、印象づける結末となっていた点。
どことなく社会派作品のような雰囲気を滲ませていたのではないかと思います。


・・・まぁ、最後に “ユイ” のエピソードを持ってくるあたりが 『神様のメモ帳』 らしさ
なのかな、とも思う次第ですがアニメ共々、引き続き応援していきたいところであります。

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2011年07月17日

『お前のご奉仕はその程度か?』

「MF文庫J」 に端を発する 森田季節 先生の活動領域が今度は 「GA文庫」 へと拡大。
ボーイ・ミーツ・ヴァンパイア・ラブコメディ、と銘打った本作を拝読しております。
(イラスト:尾崎弘宜 先生)

http://ga.sbcr.jp/novel/omaeno/


「孫が女にモテるように」 と仕掛けた呪術の影響をモロに受け、女の子とのいい思い出に
縁遠くなった “良太”。彼が吸血鬼 「血族」 の帝国に迷い込み、それに従属する存在
「ミニオン」になってその呪縛から解かれる・・・かと思ったらなり損ねて血を狙われるハメに。

これまで過ごしてきた日常、あるいは主人 “詩憐” の 「ミニオン」 候補として過ごす
非日常における女性陣とのやりとりが何とも面白くて、なるほどしっかりラブコメしている
という安心感が得られます。時折、残念な台詞が混じるのは時代の流れでしょうかね。

“良太” の回想シーンで何度か思い描かれる初恋の相手 “王花” が物語上で実は重要な
役割を担っていたり、と点と点が線で繋がっていく話運びの妙も織り込まれていたりして
続きに期待がもてるシリーズになりそうな予感がします。2巻も「買い」だな、ということで。

posted by 秋野ソラ at 23:08 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

『魔法の材料ございます(7) ドーク魔法材店三代目仕入れ苦労譚』

葵東 先生の 「魔材」 シリーズ、本編に話を戻しての第7巻が登場。表紙絵を再び
メイド服姿の “サシャ” にしつつ、気持ちを新たに物語は進んでいきます。
(イラスト:蔓木鋼音 先生)

http://ga.sbcr.jp/novel/mahou/ 】 


「店の三代目」 から 「魔法使い連盟代表」 へと大きく立場を変えてきた “シャルト”。
そんな変化も、周りの人々が思うように動くことも無ければ 「サシャ以外に弱点ないし」
などと公言するあたりを見るに彼の本質を何ら揺るがすものではないことが窺えます。

むしろその立場を、更には今回のドラゴン襲来騒動をも利用して 「魔神」 打倒への
足掛かりを着々と進めていくあたり、したたかさにますますの磨きが掛かっています。
第三王子 “バルシュタット” 公の思惑に打ち勝てるかが見どころの1つになるでしょう。

もう1つ、“アーテ” のふとした気付きや主人の留守中に訪れた客への対応の中から
“サシャ” が抱いた “シャルト” に対する僅かな 「疑念」 が二人の関係にどう作用して
くるのか。こちらも興味深いところですので次巻以降の展開が何とも楽しみであります。

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『乙女はお姉さまに恋してる(2) 〜窓越しの異邦人〜』

PSP版も発売され、アニメ化の企画が現在進行中となっている 嵩夜あや 先生の本作。
第2巻は “初音” と “優雨” の揺れ動く姉妹関係に焦点が当てられます。
(イラスト:のり太 先生)

http://ga.sbcr.jp/novel/otome/
http://otbk2.com/


“初音” は無自覚の気持ちに悩み、“優雨” は内に秘めた的外れな想いに悩む。
そんな2人の本質を “千早” や “雅楽乃”、“ケイリ” がそれぞれの視点から
見抜き、事態の収拾に繋げていく様子はまさに慧眼という他に無く。

それ以外にも “薫子” の家の問題であるとか、過去の自分と今の生活との対比を
思い返すにつれ戸惑いが隠せない “千早” の機微にも触れられていて、女子寮の
面々へのフォローが抜け目無く行われているのも楽しませてもらっている点の1つ。

今のところ好きなキャラクターとしては “雅楽乃” ということになるワケですが、
それは置いておくにしても 嵩夜 先生と のり太 先生が描くキャラクターはどれも
相変わらず魅力的です。次はどこに話の軸をもってくるか、楽しみにしておきます。

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『アリアンロッド・サガ ファンブック Heartbreak Memory』

菊池たけし 先生/F.E.A.R. のひょんなところから突いて出た、「ブレイク」 シリーズの
あの場面を膨らませて出来た物語に挑む “ベネット” たちを描くファンブックの登場です。
(イラスト:四季童子 先生)

http://ebten.jp/eb-store/p/9784047274105/


  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  GM : そ、それでは無事に野菜を食べ終えたとこで・・・・・・次のエリアに行きましょう。
  一同 : うえーっぷ・・・・・・(大爆笑)。
  リアノン : 口から野菜が飛び出しそうよ、あなた。
  マクリル : 我慢するんだ、リアノン!(大爆笑)
  GM : (笑)。
 _____________________________________


竜輝石の1つ 「旅人の石」 に導かれた “ベネット” をPC@とする即席パーティ4人が
挑んだのは前回のファンブック 『Fellowship of Stone』 と同じく 関根博寿 GMが用意した
殺意高きダンジョン。極限状態に追い込まれたからこそ陥る惨劇の一幕と言えます(笑)。

「旅人の石」 が某QBさんっぽい台詞をしゃべったりするネタに負けることなく、今回は
我らが “ベネット” が笑いの面でもダンジョン攻略の面でも十二分に活躍ぶりを見せて
くれています。リプレイに関しては抱腹絶倒すること間違いないと言えるでしょう。

#合間合間に入る 「きくたけのつっこみ」 もリプレイの進行と笑いの助力になってます。


過酷なダンジョンを抜けた先で出会う “ベネット” 一行と “ナーシア” が出会ってから
の物語を演出するのがドラマCD。鈴吹太郎 先生ご推薦の 勝生真沙子 さんが演じる
“アザゼル” の存在感がハンパないです。山崎たくみ さんの “ゴーダ伯” も渋くてステキ。

お話としては、運命に抗おうとして避けられぬ事実を知り、それでも悲嘆に暮れることなく
前を向いて生きていく 「メルトランド王国」 のキー・パーソンと呼べる人たちの物語。
ここは特に “リアノン” の決意の深さを感じ取ってほしいところであります。

#「予告CM」も必聴。“ゼパ” 様のキメ台詞に 「旅人の石」 のアレまで入れるとは。


「ARAサガ」 ならびに 「ブレイク」 シリーズのファンならまず損はしない1冊かと思います。

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2011年07月16日

「好きなライトノベルを投票しよう!! 2011年上期」投票

いちせ@やぎぱぶ さん主催のラノベサイト向け投票企画
「好きなライトノベルを投票しよう!! 2011年上期」への投票となります。

◆YagiyamaPublishing/Ichise's HomePage
 http://www2e.biglobe.ne.jp/~ichise/index.html


(以下敬称略:タイトル下にあるURLは当ブログ内の感想記事)



 

『六畳間の侵略者!? 7.5 白銀の姫と青き騎士 第一章』(健速)
【11上期ラノベ投票/9784798602240】
 http://njmy.sblo.jp/article/44924212.html

『はぐれ勇者の鬼畜美学V』(上栖綴人)
【11上期ラノベ投票/9784798602257】
 http://njmy.sblo.jp/article/44924239.html

『それがるうるの支配魔術 Game1:ルールズ・ルール』(土屋つかさ)
【11上期ラノベ投票/9784044740092】
 http://njmy.sblo.jp/article/44328798.html

『子ひつじは迷わない 泳ぐひつじが3びき』(玩具堂)
【11上期ラノベ投票/9784044748401】
 http://njmy.sblo.jp/article/45886005.html

『とある飛空士への恋歌5』(犬村小六)
【11上期ラノベ投票/9784094512489】
 http://njmy.sblo.jp/article/42780253.html

『花咲けるエリアルフォース』(杉井光)
【11上期ラノベ投票/9784094512571】
 http://njmy.sblo.jp/article/43587586.html

『神明解ろーどぐらす5』(比嘉智康)
【11上期ラノベ投票/9784840138581】
 http://njmy.sblo.jp/article/44208875.html

『魔弾の王と戦姫』(川口士)
【11上期ラノベ投票/9784840138574】
 http://njmy.sblo.jp/article/44632499.html

『"葵" ヒカルが地球にいたころ……(1)』(野村美月)
【11上期ラノベ投票/9784047272811】
 http://njmy.sblo.jp/article/45748587.html

『ログ・ホライズン1 異世界のはじまり』(橙乃ままれ)
【11上期ラノベ投票/9784047271456】
 http://njmy.sblo.jp/article/44501575.html

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『アルシャードクロスオーバー リプレイ(2) 爆誕! ゴッドウォリアーズ!!』

田中天 先生/F.E.A.R. がお送りする 「アルシャードガイア」 と 「アルシャードff」 の
クロスオーバーリプレイ第2巻。笑劇の大惨事と衝撃の大一番が待ち構えております。
(イラスト:ぽぽるちゃ 先生)

http://www.enterbrain.co.jp/fb/pc/08shinkan/08shinkan.html#_07


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  グローリアス : ・・・・・・という顛末よ。
  GM : 長ぇよ!(爆笑)
  茉莉 : (腹を抱えて机に突っ伏している)
  ベス : (素に戻って)すごいよ井上さん、天みたい。
  GM&グローリアス : 失礼な!(笑)
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“恵” の洗脳が抜けきっていなかったり、哀れな機械神に翻弄されたり、“グローリアス” と
“ヴィオレット” が繰り広げる地獄絵図(笑)を垣間見せられたり、“ディム” ・・・ というか
矢野俊策 先生を筆頭に即興でシナリオを仕立ててもらったりと大惨事は欠かせません。

そんな渦中にクエスター、いやサクセサーとしてどうあらんとするか、その答えをGMから
求められた しのとうこ 先生演じる “茉莉” が最後まで悩んで導き出した1つのクエスト。
そしてそれを具現化するために挑んだかつてない敵との戦いは手に汗握る大一番でした。

・・・それにしても 「レベル27」 ってとんでもないところまで来たものです。理論上、“茉莉” を
1ラウンドに8回行動させることが出来るとか、そりゃあGMも悲鳴を上げるというもの・・・って
この締め方で第3巻に続く? 期待と不安が入り混じりますがともあれ楽しみにしておきます。

posted by 秋野ソラ at 00:02 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル