『レンタル・フルムーン』 の 瀬那和章 先生が世に送り出す新シリーズ。歌に秘められた
言葉の力に導かれる「美少女」少年のドキドキ“未体験”ラブコメを拝読しております。
(イラスト/シコルスキー 先生)
【 http://dengekibunko.dengeki.com/new/bunko1106.php#new13 】
最近何かと話題の 「男の娘」、そしてTS(トランス・セクシャル)モノ、ということで
楽しく読ませて頂きました。男らしくなろうと奮起するも周りからは女の子としてしか
見られない様子や、性別転換して戸惑う気持ちを顕にする所を眺めるのは良いものです。
そんな数奇な運命を辿る彼、“春” をどうしても美少女、というか恋愛対象としか見る
ことが出来ず苦悩する親友の “武一” と、姉となることを心から切望する“春” の妹
“万里” がイイ味を出してます。「あすたーーーぁぁぁっ!」って叫ぶのも分かります。
童謡に対する解釈、というかこじつけも面白いなぁ、と感じるものがあったと思います。
『レンタル・フルムーン』 の続刊も気になるところですが、本作の続きを出すというので
あればそれはそれで興味があると言えます。どちらにしても、期待しておきたい次第です。