空埜一樹 先生が送る、《生徒会》 と 《裏生徒会》 の対立を描く青春ラブコメディ。
第2巻は新戦力確保を狙う 《裏生徒会》 が受けた依頼から新たな火種が生まれます。
(イラスト/ろんど 先生)
【 http://www.hobbyjapan.co.jp/hjbunko/lineup1106.php#novel110606 】
“葵” は 「そうくるかな〜?」 と思っていたらホントにきちゃった!? って感じで。
《裏生徒会》 のメンバー補強もそうくるか、というちょっとしたひとひねりがあって。
それが心地良い落とし所にも、本作の面白さにも繋がっているような気がします。
“宗吉” が剣道をする理由とその背景を基に “桜花” との淡い青春の一幕であるとか
「千陣学園」特有の「天才」(=能力を有する者)と「凡人」(=能力を持たない者)の
間にある隔たりを演出したり、と話の流れも捉えやすい構造になっていたかと。
“タケト” の仕掛けた剣道勝負も 「どうやって勝ちにいくんだろう?」 と不安と期待を
織り交ぜながら読ませる適度な緊張感を与えてくれていて良かったです。新しい関係を
築き上げた彼らの進む道が楽しみになってきました。次巻も期待したいところです。