2011年06月06日

『"葵" ヒカルが地球にいたころ・・・・・・(1)』

“文学少女”シリーズに幕を下ろしたのもつかの間。野村美月 先生と 竹岡美穂 先生が
引き続きコンビを組んでお届けする期待の新シリーズが満を持しての登場となります。
(イラスト:竹岡美穂 先生)

http://www.enterbrain.co.jp/fb/pc/08shinkan/08shinkan.html#_01


“帝門ヒカル” が幽霊となってまでも渡したい、婚約者 “左乙女葵” への贈り物。
何の因果かそれを手伝うことになった女性不信気味の “赤城是光” が悪戦苦闘する
様子は喜劇的で、どこか微笑ましいものがあります。

浮気性というか女性好きというか、そんな “ヒカル” が “葵” につれない態度を
とられるのも彼の内に秘める確固とした想いがあるからこそ。裏目に出てしまった
二人の関係も実はしっかりと繋がっていて、と純愛模様もシリアスに描かれていたり。

本当の友達を作れず諦めかけた “是光” と 本当の友達が居なかった “ヒカル”。
奇妙な縁で繋がった彼らの関係が変わっていく様子も織り込んで、と緩急のある展開
には期待が持てる気がします。引きにも抜け目が無い感じで次巻が楽しみな所です。

posted by 秋野ソラ at 00:04 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル