空埜一樹 先生が送る、《生徒会》 と 《裏生徒会》 の対立を描く青春ラブコメディ。
第2巻は新戦力確保を狙う 《裏生徒会》 が受けた依頼から新たな火種が生まれます。
(イラスト/ろんど 先生)
【 http://www.hobbyjapan.co.jp/hjbunko/lineup1106.php#novel110606 】
“葵” は 「そうくるかな〜?」 と思っていたらホントにきちゃった!? って感じで。
《裏生徒会》 のメンバー補強もそうくるか、というちょっとしたひとひねりがあって。
それが心地良い落とし所にも、本作の面白さにも繋がっているような気がします。
“宗吉” が剣道をする理由とその背景を基に “桜花” との淡い青春の一幕であるとか
「千陣学園」特有の「天才」(=能力を有する者)と「凡人」(=能力を持たない者)の
間にある隔たりを演出したり、と話の流れも捉えやすい構造になっていたかと。
“タケト” の仕掛けた剣道勝負も 「どうやって勝ちにいくんだろう?」 と不安と期待を
織り交ぜながら読ませる適度な緊張感を与えてくれていて良かったです。新しい関係を
築き上げた彼らの進む道が楽しみになってきました。次巻も期待したいところです。
2011年06月10日
2011年06月09日
『前略。ねこと天使と同居はじめました。三匹目』
緋月薙 先生の 「第4回ノベルジャパン大賞・銀賞」 受賞作も巻を重ねて3巻目。
新婚夫婦同然の生活を送る水上家に現れる黒髪少女が新たな騒動を引き起こします。
(イラスト/明星かがよ 先生)
【 http://www.hobbyjapan.co.jp/hjbunko/lineup1106.php#novel110607 】
“悟” と “澪” のこそばゆくてダダ甘なやりとりの数々がクセになっている感じ。
そこがタマラン! ってことで。自分も生徒たちに混じってツッコミを入れまくりたい
ところです。これだけ長く居るのにこんなにも初々しいってどぉよ? ってことで。
今回新たに登場した 「黒髪ロングな元気っ娘」 が誰なのかは言わずもがな、ですが
この少女 “聖宵” も誤解ある発言を無意識に仕掛けてきます。もう水上家の伝統と
言うべきのような、まさにお家芸とも言えるような。そこがまた可愛らしいワケで。
そんな “聖宵” についつい目がいきがちな “悟” の様子を見て “澪” が自分でも
掴みきれない嫉妬の感情を抱いてしまうのがまたなんとも。ケガの功名と言いますか、
“悟” も意識せざるを得ない段階に進んでおり、先が楽しみな展開となってきました。
新婚夫婦同然の生活を送る水上家に現れる黒髪少女が新たな騒動を引き起こします。
(イラスト/明星かがよ 先生)
【 http://www.hobbyjapan.co.jp/hjbunko/lineup1106.php#novel110607 】
“悟” と “澪” のこそばゆくてダダ甘なやりとりの数々がクセになっている感じ。
そこがタマラン! ってことで。自分も生徒たちに混じってツッコミを入れまくりたい
ところです。これだけ長く居るのにこんなにも初々しいってどぉよ? ってことで。
今回新たに登場した 「黒髪ロングな元気っ娘」 が誰なのかは言わずもがな、ですが
この少女 “聖宵” も誤解ある発言を無意識に仕掛けてきます。もう水上家の伝統と
言うべきのような、まさにお家芸とも言えるような。そこがまた可愛らしいワケで。
そんな “聖宵” についつい目がいきがちな “悟” の様子を見て “澪” が自分でも
掴みきれない嫉妬の感情を抱いてしまうのがまたなんとも。ケガの功名と言いますか、
“悟” も意識せざるを得ない段階に進んでおり、先が楽しみな展開となってきました。
2011年06月08日
『百億の魔女語り(3) なんでこんなに不思議な妹ばかりなの?』
竹岡葉月 先生が送るファンタジー・ラブコメ第3巻。騎士候補生 “アルト” の妹
“アディリシア” が失踪してから思わぬところへ、そして大きくに話が動き始めます。
(イラスト:中山みゆき 先生)
【 http://www.enterbrain.co.jp/fb/pc/08shinkan/08shinkan.html#_05 】
「FBonline」 に掲載されていた小編を読ませて頂いて “アディリシア” の根性悪な
性格はあらかじめ掴んではいましたが、その言動も深慮遠謀を巡らせた結果であると
分かると更なる破天荒さを予感させる、さながら義憤の士である印象が浮き彫りに。
今巻で見せた “アルト” の言動は 「言われるがままに行動するのがたまらなく嫌い」 な
彼自身の気質、彼らしさを改めて明示した形になるかと。受けよりは攻めの姿勢で進む
ことを決意した先に何が待ち受けているのか、実に興味深いところであります。
新たな一歩を踏み出す彼に 「K&Gホールディングス」 の面々が絡んできたり、教会側も
何やらきな臭い雰囲気を漂わせていたり、“エーマ” にも大きな謎がありそうな所を
垣間見せたりとようやく本格的に話がスタートしたな、ということで次巻も楽しみです。
“アディリシア” が失踪してから思わぬところへ、そして大きくに話が動き始めます。
(イラスト:中山みゆき 先生)
【 http://www.enterbrain.co.jp/fb/pc/08shinkan/08shinkan.html#_05 】
「FBonline」 に掲載されていた小編を読ませて頂いて “アディリシア” の根性悪な
性格はあらかじめ掴んではいましたが、その言動も深慮遠謀を巡らせた結果であると
分かると更なる破天荒さを予感させる、さながら義憤の士である印象が浮き彫りに。
今巻で見せた “アルト” の言動は 「言われるがままに行動するのがたまらなく嫌い」 な
彼自身の気質、彼らしさを改めて明示した形になるかと。受けよりは攻めの姿勢で進む
ことを決意した先に何が待ち受けているのか、実に興味深いところであります。
新たな一歩を踏み出す彼に 「K&Gホールディングス」 の面々が絡んできたり、教会側も
何やらきな臭い雰囲気を漂わせていたり、“エーマ” にも大きな謎がありそうな所を
垣間見せたりとようやく本格的に話がスタートしたな、ということで次巻も楽しみです。
2011年06月07日
『ココロコネクト クリップタイム』
CUTEG 先生のコミカライズも好評・好調な中、庵田定夏 先生が送る 「ココロコ」 初の
短編集が登場。「FBonline」 にて掲載の3本と書き下ろし1本を収録しております。
(イラスト:白身魚 先生)
【 http://www.enterbrain.co.jp/fb/pc/08shinkan/08shinkan.html#_03 】
5人なら無敵! な青春の一幕を描く 「スクープ写真の正しい使い方」、彼女らしい
人間関係の悩み方が印象的な 「桐山唯の初体験」、“伊織” と “太一” の三角関係
を打破しようと焦って空回りする様子が何とも微笑ましい 「稲葉姫子の孤軍奮闘」。
どれも珠玉の短編ですが、書き下ろしの 「ペンタゴン++」 がまたある意味、光り輝いて
おります。「デレばん症候群」って、アレはインパクトありすぎでしょう。愛の伝道師たる
“藤島” もキャラが変化していて面白い。進級後のクラス替え、その結果もまた興味深い。
新入生が入ってくるから部活にも新入部員がやってくる。・・・だけれども 「文研部」 には
〈ふうせんかずら〉 に関する問題がある。そんな葛藤が無意識の内に言動に表れてしまう
5人の様子が丁寧に描かれていて良かったです。引き具合も気になる続きに期待です。
短編集が登場。「FBonline」 にて掲載の3本と書き下ろし1本を収録しております。
(イラスト:白身魚 先生)
【 http://www.enterbrain.co.jp/fb/pc/08shinkan/08shinkan.html#_03 】
5人なら無敵! な青春の一幕を描く 「スクープ写真の正しい使い方」、彼女らしい
人間関係の悩み方が印象的な 「桐山唯の初体験」、“伊織” と “太一” の三角関係
を打破しようと焦って空回りする様子が何とも微笑ましい 「稲葉姫子の孤軍奮闘」。
どれも珠玉の短編ですが、書き下ろしの 「ペンタゴン++」 がまたある意味、光り輝いて
おります。「デレばん症候群」って、アレはインパクトありすぎでしょう。愛の伝道師たる
“藤島” もキャラが変化していて面白い。進級後のクラス替え、その結果もまた興味深い。
新入生が入ってくるから部活にも新入部員がやってくる。・・・だけれども 「文研部」 には
〈ふうせんかずら〉 に関する問題がある。そんな葛藤が無意識の内に言動に表れてしまう
5人の様子が丁寧に描かれていて良かったです。引き具合も気になる続きに期待です。
2011年06月06日
『"葵" ヒカルが地球にいたころ・・・・・・(1)』
“文学少女”シリーズに幕を下ろしたのもつかの間。野村美月 先生と 竹岡美穂 先生が
引き続きコンビを組んでお届けする期待の新シリーズが満を持しての登場となります。
(イラスト:竹岡美穂 先生)
【 http://www.enterbrain.co.jp/fb/pc/08shinkan/08shinkan.html#_01 】
“帝門ヒカル” が幽霊となってまでも渡したい、婚約者 “左乙女葵” への贈り物。
何の因果かそれを手伝うことになった女性不信気味の “赤城是光” が悪戦苦闘する
様子は喜劇的で、どこか微笑ましいものがあります。
浮気性というか女性好きというか、そんな “ヒカル” が “葵” につれない態度を
とられるのも彼の内に秘める確固とした想いがあるからこそ。裏目に出てしまった
二人の関係も実はしっかりと繋がっていて、と純愛模様もシリアスに描かれていたり。
本当の友達を作れず諦めかけた “是光” と 本当の友達が居なかった “ヒカル”。
奇妙な縁で繋がった彼らの関係が変わっていく様子も織り込んで、と緩急のある展開
には期待が持てる気がします。引きにも抜け目が無い感じで次巻が楽しみな所です。
引き続きコンビを組んでお届けする期待の新シリーズが満を持しての登場となります。
(イラスト:竹岡美穂 先生)
【 http://www.enterbrain.co.jp/fb/pc/08shinkan/08shinkan.html#_01 】
“帝門ヒカル” が幽霊となってまでも渡したい、婚約者 “左乙女葵” への贈り物。
何の因果かそれを手伝うことになった女性不信気味の “赤城是光” が悪戦苦闘する
様子は喜劇的で、どこか微笑ましいものがあります。
浮気性というか女性好きというか、そんな “ヒカル” が “葵” につれない態度を
とられるのも彼の内に秘める確固とした想いがあるからこそ。裏目に出てしまった
二人の関係も実はしっかりと繋がっていて、と純愛模様もシリアスに描かれていたり。
本当の友達を作れず諦めかけた “是光” と 本当の友達が居なかった “ヒカル”。
奇妙な縁で繋がった彼らの関係が変わっていく様子も織り込んで、と緩急のある展開
には期待が持てる気がします。引きにも抜け目が無い感じで次巻が楽しみな所です。