2011年06月15日

『俺がヒロインを助けすぎて世界がリトル黙示録(アポカリプス)!?』

世界の違い、時空をも超越し、ヒロインと呼べる女の子たちを助けまくる少年の
活躍を描く なめこ印 先生の冒険活劇。読ませていただいております。
(イラスト/和狸ナオ 先生)

http://www.hobbyjapan.co.jp/hjbunko/lineup1106.php#novel110601


  「地球人も宇宙人も異世界人も全て助けちゃう物語!」
  「助けるたびに彼女が増えるね!」

というオビの煽り文句が如実に作品の内容を要約できていて上手いな、と思いました。
分かりやすく手に取ってもらう施策ということで。

地球人の “皐月”、宇宙人の “イリス”、異世界人の “ハリッサ”。それぞれが
抱える問題を、“烈火” が渡り歩くことで各々の能力や世界背景を活かし相互補完
することで解決に導く、ちょっとしたパズル感覚の展開がまさに見どころ。

行って戻ってまた解決して、とどんでん返しも織り交ぜてごちゃごちゃしそうな所を
だいぶ読みやすく1冊にまとめてきた、という読了感があります。・・・これ、続きを
出そうとするとヒロインが増えるんですが・・・どうするんですかね。見ものではあります。

posted by 秋野ソラ at 00:19 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2011年06月14日

『ひきこもりの彼女は神なのです。(2)』

「第2回ノベルジャパン大賞:大賞」 受賞者である すえばしけん 先生がお届けする
超日常ストーリー第2巻。神々が持つ考え方の違いに “天人” は今日も振り回されます。
(イラスト/みえはる 先生)

http://www.hobbyjapan.co.jp/hjbunko/lineup1106.php#novel110605


  “螢” とその兄である “翔馬”。

  “亜夜花” とその兄である “海里”。

  “万那” と “千那”、その兄神。


それぞれ妹と兄という関係から、互いにどう影響しあって生きてきたのか。すれ違い、
求め、追いすがる、そんな点がクローズアップされて話が進む第2巻だったかな、と。
仲が良ければ悪いこともある。それが各人、各柱の言動に上手く繋がっていたかと。

中でも目を引いたのは “千那” でしょうか。戦神とはどういうものか、「紅南寮」で
見せている普段の生活ぶりからは窺い知ることの出来ない 「人ならざるもの」 としての
存在意義、そして気持ちが印象深く胸に残ります。

“梨玖” に対する対抗意識が拭えない “亜夜花” のスタンスが、素直になれない彼女の
「らしさ」 を演出しているのもポイントかと。このまま “天人” とどう向き合っていく
つもりなのか、興味深いところでもあります。次巻にも大いに期待ということで1つ。

posted by 秋野ソラ at 00:02 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2011年06月13日

『Deejay Busters!』

「CLUB SOUNDを作ろう。・・・・・・チーム名は、Deejay Busters! だ」
そんな煽り文句をショップ店頭で見かけてつい衝動買いした1枚となります。
(イラスト:樋上いたる 先生、Na-Ga 先生)

http://key.soundslabel.com/discography.html?ksl0068/ksl0068


「歌モノ」「インスト」5曲ずつで計10曲ということになりますね。改めて見てみると。
それぞれ良さそうなのを引っ張ってみることにするとして、まず「歌モノ」なら

  『Little Busters!(DJ Shimamuras Remix)』
  『星屑(すみじゅん Remix)』
  『Alicemagic(MUZIK SERVANT Remix)』

あたりでしょうかね。『Little Busters!』 で掴みを入れて 『Alicemagic』 で〆る、
箱で流す順番、というか構成としても文句の無い作りでしたし、ラストに向かって
『星屑』 で自然とテンションを上げさせる感じだったのも良かったと思います。


「インスト」はどれも甲乙つけがたい、というか用途によって評価が変わるかも。

  『RING RING RING!(Kouki Izumi Remix)』
  『死闘は凛然なりて(LiLA'c Remix)』
  『Sunday Morning Dance(Groovetune Remix)』

とかは踊りやすさ、ステップの踏みやすさを考えれば加算評価されるものがあって

  『Adagio for Summer Wind.(DJ SHARPNEL's bass:drive remix)』
  『AugustGreen(M-K-S mix)』

あたりはリスニングという点からすれば評価が上がるんじゃないかな、という気がして。
フロアで曲が掛かったら体がどう反応だろうか、というのを考えてみるとまた面白いかも。
まぁ、何にせよ 「こういう企画はイイよね」 と感じさせてくれる1枚でありました。

posted by 秋野ソラ at 00:03 | Comment(0) | TrackBack(0) | CD

2011年06月12日

『MiX! オトメたちの饗宴!?』

岩佐まもる 先生が送る、新体操での成功を夢見る 「オトコの娘」 たちのラブコメも
あれよあれよの4巻目。“蘭丸” がいよいよ大会に出場してその才を発揮します。
(イラスト:CARNELIAN 先生)

http://www.kadokawa.co.jp/lnovel/bk_detail.php?pcd=201101000589


まぁ、何度でも言いますけど、CARNELIAN 先生のイラストあっての本作だとは思います。
とは言え、それを抜きにしても可愛らしい女の子と 「オトコの娘」 が頑張る姿を描く
という点はブレがない。だからもう “蘭” でいいじゃない! という弁明・・・はさておき。

今巻は “夏” の新体操に掛ける意気込み、想いが良いアクセントになっていたように
思います。“蘭丸” も大会の内容については思う所あり、ということで気持ちを新たに
するいいきっかけにもなったでしょうし、また一つ、人間的な成長にも繋がりましたし。

浮ついた心を入れ替える上でも、と臨んだ祭りと舞の奉納。気持ちが真っ直ぐなのも
ある意味、罪作りよね、と再認識させられつつ “正春” の距離感とスタンスが何気に
格好良いと思ったり。次巻でどういった話にもっていくのかが何とも気になる所です。

posted by 秋野ソラ at 00:04 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2011年06月11日

『子ひつじは迷わない 泳ぐひつじが3びき』

貴島煉瓦 先生によるコミカライズも順調に続き、ドラマCDのリリースも行われている
玩具堂 先生のシリーズ第3巻。今回は “なるたま” もお悩みでピンチです!?
(イラスト:籠目 先生)

http://www.kadokawa.co.jp/lnovel/bk_detail.php?pcd=201008000074


確固たる信念の下、決して媚びることのない “仙波” のツンダラぶりがたまらない。
それでも “なるたま” がヘコんでいるときに手を差し伸べてしまう心入れがあるのは
更にポイント高い。まさに至高の逸材です。

お悩みの内容とその解決方法も相変わらず素晴らしいものがありますが、今巻はまた
一味変えて “仙波” と “なるたま”、それぞれの想いであったり、あるいは互いの
関係についてを深く掘り下げて・・・と悩み相談以外の点でも興味深い展開でした。

個人的には “佐々原” 嬢が未だその感情を持て余しながらも少しずつ変わっていこうと
している様子がお茶目というか少々腹黒いというか・・・。まぁ、どういう風に向き合って
いくんだろうなぁ、というところも楽しみにしています・・・って次巻どうなるの、コレ!?

posted by 秋野ソラ at 00:06 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル