2011年06月25日

『GJ部(6)』

新木伸 先生の 「4コマ小説」 第6巻。進級した後の舞台は夏。新入部員の次は
妹勢が登場する事象が発生、ということで更に賑やかな毎日を送るGJ部の面々です。
(イラスト/あるや 先生)

http://gagaga-lululu.jp/gagaga/newrelease/index.html#04


「鉄板の安定度」 というコメントに何ら否定要素が無い。「カワイイ生き物」 こと
“紫音” さんの言動ったらもうね。あるや 先生の挿絵付きで可愛らしさ倍増ですよ。
そして 「オレマン第三段階」 突入の “キョロ”。やる時はやってくれます。

これまでに登場した “霞” や “ジェラルディン” に加えて 「天使家」 三女である
“聖羅” がお披露目。これまた一癖あるキャラで “キョロ” との絡みも十分に面白い。
3人仲良しなエピソードが出てくるのも新たな楽しみに加わってきそうです。

他にも 「ぎうにうナイト」 こと “赤井” くん、今巻で 「まーちゃんモード」 を展開
している “真央” の友人 “鳴海” さん、さらにはフキダシで 「兄兄ズ」 参戦と横の
広がりも見せていてこれまた気になるところ。引き続き続巻に期待したいと思います。


#分かっててやってる “森” さんステキ。“紫音” さんの 「わっち」 もイイかも。

posted by 秋野ソラ at 00:23 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2011年06月24日

『僕と彼女のゲーム戦争』

「富士見ミステリー文庫」 「富士見ファンタジア文庫」 において実績を重ねてきた
師走トオル 先生がゲーマー魂を熱くさせる青春物語と共に 「電撃文庫」 へ参戦です。
(イラスト/八宝備仁 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/new/bunko1106.php#new15


“岸嶺” の才能は羨ましい。それこそ 「拡張現実」 の果てにあるような未来の姿を
具現化するかのようで。実在のゲームを実名で挙げることによって、彼がプレイする際に
感じている面白さや緊張感などがより間近に受け止められることの助力になっています。

「電撃文庫MAGAZINE」 に掲載されている短編にもあるように、多人数でワイワイと
ゲームに興じるのも楽しいものです。そんな 「現代遊戯部」 の面々が楽しんでいる
様子を読み手にも余すところ無く伝えてくる描写が素晴らしいと言うほかになく。

知り合いの中には 「絵買いした」 という方もちらほら見受けられるのですが、それを
抜きにしてもゲームが好きな方なら申し分なく楽しめる、そして共感できる物語である
ことは間違いないと思います。次巻の刊行も楽しみなのは言うまでもありません。

posted by 秋野ソラ at 00:27 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2011年06月23日

『可愛くなんかないからねっ!』

『レンタル・フルムーン』 の 瀬那和章 先生が世に送り出す新シリーズ。歌に秘められた
言葉の力に導かれる「美少女」少年のドキドキ“未体験”ラブコメを拝読しております。
(イラスト/シコルスキー 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/new/bunko1106.php#new13


最近何かと話題の 「男の娘」、そしてTS(トランス・セクシャル)モノ、ということで
楽しく読ませて頂きました。男らしくなろうと奮起するも周りからは女の子としてしか
見られない様子や、性別転換して戸惑う気持ちを顕にする所を眺めるのは良いものです。

そんな数奇な運命を辿る彼、“春” をどうしても美少女、というか恋愛対象としか見る
ことが出来ず苦悩する親友の “武一” と、姉となることを心から切望する“春” の妹
“万里” がイイ味を出してます。「あすたーーーぁぁぁっ!」って叫ぶのも分かります。

童謡に対する解釈、というかこじつけも面白いなぁ、と感じるものがあったと思います。
『レンタル・フルムーン』 の続刊も気になるところですが、本作の続きを出すというので
あればそれはそれで興味があると言えます。どちらにしても、期待しておきたい次第です。

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2011年06月22日

『俺ミーツリトルデビル!』

『ほうかご百物語』 で妖怪モノを扱った 峰守ひろかず 先生が今度は西洋悪魔モノに挑戦。
エッチな妄想大好き少年とそれが苦手な夢魔の織り成す学園ラブコメを拝読しております。
(イラスト/犬洞あん 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/new/bunko1106.php#new11


仕方なく、で始まった “芽亜” と “巧馬” の協力関係。悪魔としてはまだ未熟な彼女も
悪魔退治を生業とする 「ハンター」 の目からは逃れられない、ということでどうにか共闘
していくうちに満更でもない雰囲気になっていくのが微笑ましくて良いですね。

“巧馬” が何でそんなにエッチな妄想大好き少年になってしまったのか、という裏付けも
しっかりと絡めてきて自然に読める流れなのも良かったですし、バトルもしますが比重は
あくまでコメディのほうが上、ということで気軽に読める内容なのが好感触ではないかと。

シリーズものの出だしとしては順調な滑り出しで、次巻が出るなら問題なく手が出せそう。
“巧馬” の妄想に引きずられて変身した “芽亜” のコスチュームも変わるということで
犬洞 先生が次にどんな衣装を描いてくれるのか、という点も楽しみにしたいと思います。

posted by 秋野ソラ at 00:10 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2011年06月21日

『アンチリテラルの数秘術師(アルケニスト)(2)』

兎月山羊 先生 の 「第17回電撃小説大賞 銀賞」 受賞作、数を扱う異能力アクションに
続巻登場。能力者として、一人の少女として成長していく “雪名” の姿を描きます。
(イラスト/笹森トモエ 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/new/bunko1106.php#new4


親は親、子は子。そうそう単純に割り切れるものではないにしろ、“明津” の怒声に、
“誠一” の説得にクラスメイトが応えてくれた、というのが印象的。“雪名” にとって
それが無上の喜びである様子を、それを力への糧とする姿を映えさせたと思います。

「数秘術」 で敵と対峙する言動とは裏腹に、日常生活を送る上での彼女の振る舞いは
かくも違うのかと言わざるを得ないほどに恋する乙女そのもの。「電撃文庫MAGAZINE」 に
掲載されていた短編でもその光景は目にすることが出来ます。てか、口絵頑張ってるなぁ。

そんな彼女を、自分の目に視える全てと自身の機知で支える “誠一” も一目置かれる
ようになってきて頼もしさを感じる中、そもそも今回の 「災厄の数」 が発生した理由は
何だったのかという疑問が次巻へ上手く繋がってくれることを期待したいと思います。

posted by 秋野ソラ at 00:03 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル