2011年06月30日

『アリアンロッド・サガ・リプレイ・ブレイク(5) ラストミッション』

鈴吹太郎 先生/F.E.A.R. がGMを務める 「ブレイク」 シリーズが5巻をもって終幕。
「ファントムレイダーズ」 が 「グラスウェルズ」 を救う最後の任務に臨みます。
(イラスト:四季童子 先生)

http://www.kadokawa.co.jp/lnovel/bk_search.php?pcd=201103000276


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  アンソン : 誰が持って行く?
  カテナ : ナーシアだろう、どう考えても。
  GM : 油断すると王威の竜輝石は誘惑してきますよ。
      「我を手に入れし者よ、戦え、勝ち取れ、大陸の覇者となるのだ」
      という感じで。
  ナーシア : 王になるぞー!(一同爆笑)
  ゼパ : えぇぇぇぇぇ!?(笑)
  アンソン : ・・・・・・さぁ、みんなで憑かれたナーシアを倒そうか(笑)。
  GM : ・・・・・・ええっと・・・・・・。
  ナーシア : 冗談ですから(笑)。
  GM : そうしていただけると、こちらも大変助かります(笑)。
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・・・まぁ、ここでは冗談めいた話をされておりますが、あとでちゃんと効果的な演出に
繋げています。流石は 小暮英麻 さんといったところ。戦闘で大ダメージを量産する
見せ場が多いあたりもらしさが出ました。“ロッシュ” とも仲良くね、ということで。

最後までイジられ続ける “アンソン”、彼との関わりも含めて何かと苦労が絶えない
“カテナ”、ついに伏せられていた過去が明らかになった “ゼパ”。“ナーシア” の
他にも見どころのあるシーン、やりとりが数多く見られたのも良かったと思います。

“アザゼル” との決戦も追い討ちに次ぐ追い討ちでリソースは大丈夫なのかとはらはら
させられる強さを見せつけてくれて読み応えがありました。ミッションコンプリートとした
彼らのエピソードがファンブックで蘇る、ということですので楽しみにしておきます。


ひとまずは「ブレイク」完結おめでとうございます。・・・そして暫しの休息を。

posted by 秋野ソラ at 00:41 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2011年06月29日

『アリアンロッド・リプレイ・ブレイド(2) クッキングコロシアム』

エリンディル東方を舞台に諸国を漫遊し勧善懲悪に励む 「烈風!世直し隊」 の活躍を
描く 丹藤武敏 先生/F.E.A.R. のシリーズ第2巻。今度は海を渡っての世直しです。
(監修:菊池たけし 先生、イラスト:bob 先生)

http://www.kadokawa.co.jp/lnovel/bk_search.php?pcd=201103000277


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  オトハ : 鷹? ・・・・・・あっ、ホーク!! 覚えてますよ、たんどーさん!
        ホークックック! ホーックックッですよね?
        またギャグがあるんですか!?
  GM : あるわけないでしょおぉぉぉっ!!(一同爆笑)
  チンエン : うーむ、小島さんにこんな必殺技があったとは。
  ユーノス : なんという“ボケ殺し”。恐ろしい・・・・・・。
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・・・前巻の内容が内容だけに、これは致し方ない(苦笑)。今巻もコメディな要素を
多分に含んでおります。「ショーリン館」 の面々とかもう遊び心満載で。というか
キャラが食われかねないレベルでインパクトも強かったです。

遊び心、という面で言えば仕掛けもまた一癖ある感じで。3つの力を試す試練だの
料理武侠が集う「御前大料理大会」だの、と思わずクスっと笑みがこぼれるほど。
「タイガー必殺拳」またやってくれましたな、と言わざるを得ません(笑)。

今回何かと見せ場の多かった “チンエン”。その兄 “テイエン” との関わりに
注目が集まる最中、“オトハ” の兄 “カゲユキ” に不穏な影が迫るというまさに
風雲急を告げる展開に緊張感が高まります。世直しへの想いの強さが問われそうです。

posted by 秋野ソラ at 00:04 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2011年06月28日

『ダブルクロス The 3rd Edition リプレイ・デザイア(5) 面影の古都』

一度は終わりを迎えた物語。それを丸ごとひっくり返し、自ら 「劇場版」 と位置づける
加納正顕 先生/F.E.A.R. の 「デザイア」 シリーズ第5巻。満を持しての登場です。
(イラスト:片桐いくみ 先生)

http://www.kadokawa.co.jp/lnovel/bk_search.php?pcd=201104000051


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  晃士朗 : 八話分の苦労が・・・・・。
  朱香 : 台無しじゃないですか! ひどい!
  ミユキ : これですよ、これが『デザイア』なんですよ・・・・・・。すごろくで
        ゴール直前に「ふりだしにもどる」って言われたみたい・・・・・・。
  晃士朗 : むしろゴールしたあとに言われてますよ。
  GM : 喜んでいただけてなによりです。
  一同 : そんなわけがあるか!!
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PCの即死をも辞さない 加納 GMの容赦ないマスタリングに慄然とするプレイヤー諸氏。
「至高天」 から生まれた赤ちゃんを巡る騒動に再び結集する 「ケルベロス」 の4人。
・・・プロローグの演出はその落差を十二分に表現した素晴らしい導入だったと思います。

コードネーム「奪還者」、“竜馬” が告げる真実がこれまた過去との絡み具合が絶妙。
これまで辿ってきたエピソードの数々とレネゲイド・ウィルスに侵された世界という
背景が相まって仕掛けも上々、という驚きの連続な展開に読む手が止まらない程の勢い。

何度窮地に陥ったか知れない “真” の姿が指し表すように、バトルも半端じゃない。
侵食率が 200 %にも達するというバックトラックがドキドキものの能力の応酬具合に
思わず息を呑むほど。・・・そんな中でも 三田誠 先生は揺るぎなかった(笑)。


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  GM : データ的には「すべてのシンドロームのエフェクトが使用可能」です。
  九鬼 : げえー! 俺そのDロイス超欲しい!(笑)
  ミユキ&朱香&晃士朗 : (声をそろえて)三田さーん!!(爆笑)
  GM : ゆ、ゆるぎなさすぎる(笑)。
  九鬼 : だって欲しかったんだもん・・・・・・(笑)。
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あと、注目すべきはやはり 「ロイス」。何を残し、何をタイタスとして昇華したのか。
これは是非、これまでの流れを踏まえて見届けてほしいところです。特に “ミユキ”。
合鴨ひろゆき 先生はPLとしての演出が相変わらず秀逸。若林直美 さんも素晴らしかった。

そしてまた、4人が描くそれぞれの未来に向かって、想いを胸に、違う歩調で歩いていく。
エピローグの演出も 「ケルベロス」 のメンバーらしくて良かったです。矢野俊策 先生が
最後までシニカルに演じきったところも 「デザイア」 らしさと言えるのではないでしょうか。

ここまで読めて幸せでした、と言う他にありません。長らくのキャンペーン、お疲れ様でした。



#読了後には 片桐 先生が描く 「歴代の挿絵登場キャラ詰め合わせイラスト」 をご覧あれ。

◆ 今もあなたは変わらずそこにいますか、侍。 | 昇華。
http://katagiriikumi.blog70.fc2.com/blog-entry-41.html

posted by 秋野ソラ at 00:03 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2011年06月27日

『月見月理解の探偵殺人(5)』

明月千里 先生が送る 「探偵殺人ゲーム」 を巡る物語も遂に佳境へ。“グラウンド・ゼロ”
“果無連理”、そして “ドッペルゲンガー” と “理解” がどう立ち向かうか、注目です。
(イラスト:mebae 先生)

http://ga.sbcr.jp/novel/tukimiduki/index.html


フェイクに次ぐフェイクの嵐。能力を奪われた “理解” がそれでも巧に推理力を働かせて
攻守入れ替えの激しい舌戦を繰り広げ、じりじりと押され、ついには 「監禁」 されるという
かつて無いほどの窮地に追いやられる。それも “初” も手が出せないというほどのどん底。

そんな状況も “真理” からやんわりと発破を掛けられるようなところから緩やかに、けれど
確実に好転を迎えていく。“理解” が、自身が求めてしまった未来に向かって繰り広げる
渾身の知略、謀略の数々には思わず手に汗を握らせるほどの熱量があったと思います。

それでいて “初” も抜け目ない、というからとんだ食わせ者。彼が 「探偵殺人ゲーム」 で
望んだもの、そして手に入れたものは決して虚構でも虚像でもない、信じるに足る 「真実」
という結末も良かったです。無事完結を祝しますと共に、次回作にも期待したいと思います。

posted by 秋野ソラ at 00:05 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2011年06月26日

『深山さんちのベルテイン(2)』

逢空万太 先生の 『深山さんちのベルテイン』 第2巻。ハガキで続刊の要望を出したり
と待ち望んでいた中での登場に 「GA文庫」 6月新刊の中で最初に読ませて頂きました。
(イラスト:七 先生)

http://ga.sbcr.jp/novel/miyama/index.html


  「きっと、ね。私たち、これで一つの大きな家族なんだと思うの」


家族ぐるみで仲がいい、というのは羨ましい関係ですね。・・・ちょっと愛情が行き過ぎて
いたり、方向がナナメにズレていたりもしますが。“理々” や “耕平” の母親をも
虜にする “琥太郎” の魅力、恐るべし・・・といったところでしょうか。

“琥太郎” を真人間に戻そうとやっきになる “理々” と、すでに受け入れて動じない
“耕平”。対応の開き具合は相変わらず面白いですし、無頼漢のような振る舞いを見せる
“理々” が “琥太郎” のふとした言動でイチコロにされる様子も変わらず微笑ましい。

空を見上げて、いつか離れ離れになるかもしれない将来を憂うよりも、まだまだ先のある
高校生活を3人で、みんなで過ごす未来を楽観したいです。・・・ということで今巻も売れて
続きが出ることを心より祈念し、応援する所存であります。七 先生の絵も見たいですし。


#“ニャル子” さん、大人げないな。それがまたイイ。(w

posted by 秋野ソラ at 00:06 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル