2011年06月30日

『アリアンロッド・サガ・リプレイ・ブレイク(5) ラストミッション』

鈴吹太郎 先生/F.E.A.R. がGMを務める 「ブレイク」 シリーズが5巻をもって終幕。
「ファントムレイダーズ」 が 「グラスウェルズ」 を救う最後の任務に臨みます。
(イラスト:四季童子 先生)

http://www.kadokawa.co.jp/lnovel/bk_search.php?pcd=201103000276


  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  アンソン : 誰が持って行く?
  カテナ : ナーシアだろう、どう考えても。
  GM : 油断すると王威の竜輝石は誘惑してきますよ。
      「我を手に入れし者よ、戦え、勝ち取れ、大陸の覇者となるのだ」
      という感じで。
  ナーシア : 王になるぞー!(一同爆笑)
  ゼパ : えぇぇぇぇぇ!?(笑)
  アンソン : ・・・・・・さぁ、みんなで憑かれたナーシアを倒そうか(笑)。
  GM : ・・・・・・ええっと・・・・・・。
  ナーシア : 冗談ですから(笑)。
  GM : そうしていただけると、こちらも大変助かります(笑)。
 ___________________________________


・・・まぁ、ここでは冗談めいた話をされておりますが、あとでちゃんと効果的な演出に
繋げています。流石は 小暮英麻 さんといったところ。戦闘で大ダメージを量産する
見せ場が多いあたりもらしさが出ました。“ロッシュ” とも仲良くね、ということで。

最後までイジられ続ける “アンソン”、彼との関わりも含めて何かと苦労が絶えない
“カテナ”、ついに伏せられていた過去が明らかになった “ゼパ”。“ナーシア” の
他にも見どころのあるシーン、やりとりが数多く見られたのも良かったと思います。

“アザゼル” との決戦も追い討ちに次ぐ追い討ちでリソースは大丈夫なのかとはらはら
させられる強さを見せつけてくれて読み応えがありました。ミッションコンプリートとした
彼らのエピソードがファンブックで蘇る、ということですので楽しみにしておきます。


ひとまずは「ブレイク」完結おめでとうございます。・・・そして暫しの休息を。

posted by 秋野ソラ at 00:41 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2011年06月29日

『アリアンロッド・リプレイ・ブレイド(2) クッキングコロシアム』

エリンディル東方を舞台に諸国を漫遊し勧善懲悪に励む 「烈風!世直し隊」 の活躍を
描く 丹藤武敏 先生/F.E.A.R. のシリーズ第2巻。今度は海を渡っての世直しです。
(監修:菊池たけし 先生、イラスト:bob 先生)

http://www.kadokawa.co.jp/lnovel/bk_search.php?pcd=201103000277


  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  オトハ : 鷹? ・・・・・・あっ、ホーク!! 覚えてますよ、たんどーさん!
        ホークックック! ホーックックッですよね?
        またギャグがあるんですか!?
  GM : あるわけないでしょおぉぉぉっ!!(一同爆笑)
  チンエン : うーむ、小島さんにこんな必殺技があったとは。
  ユーノス : なんという“ボケ殺し”。恐ろしい・・・・・・。
 ___________________________________


・・・前巻の内容が内容だけに、これは致し方ない(苦笑)。今巻もコメディな要素を
多分に含んでおります。「ショーリン館」 の面々とかもう遊び心満載で。というか
キャラが食われかねないレベルでインパクトも強かったです。

遊び心、という面で言えば仕掛けもまた一癖ある感じで。3つの力を試す試練だの
料理武侠が集う「御前大料理大会」だの、と思わずクスっと笑みがこぼれるほど。
「タイガー必殺拳」またやってくれましたな、と言わざるを得ません(笑)。

今回何かと見せ場の多かった “チンエン”。その兄 “テイエン” との関わりに
注目が集まる最中、“オトハ” の兄 “カゲユキ” に不穏な影が迫るというまさに
風雲急を告げる展開に緊張感が高まります。世直しへの想いの強さが問われそうです。

posted by 秋野ソラ at 00:04 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2011年06月28日

『ダブルクロス The 3rd Edition リプレイ・デザイア(5) 面影の古都』

一度は終わりを迎えた物語。それを丸ごとひっくり返し、自ら 「劇場版」 と位置づける
加納正顕 先生/F.E.A.R. の 「デザイア」 シリーズ第5巻。満を持しての登場です。
(イラスト:片桐いくみ 先生)

http://www.kadokawa.co.jp/lnovel/bk_search.php?pcd=201104000051


  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  晃士朗 : 八話分の苦労が・・・・・。
  朱香 : 台無しじゃないですか! ひどい!
  ミユキ : これですよ、これが『デザイア』なんですよ・・・・・・。すごろくで
        ゴール直前に「ふりだしにもどる」って言われたみたい・・・・・・。
  晃士朗 : むしろゴールしたあとに言われてますよ。
  GM : 喜んでいただけてなによりです。
  一同 : そんなわけがあるか!!
 ____________________________________


PCの即死をも辞さない 加納 GMの容赦ないマスタリングに慄然とするプレイヤー諸氏。
「至高天」 から生まれた赤ちゃんを巡る騒動に再び結集する 「ケルベロス」 の4人。
・・・プロローグの演出はその落差を十二分に表現した素晴らしい導入だったと思います。

コードネーム「奪還者」、“竜馬” が告げる真実がこれまた過去との絡み具合が絶妙。
これまで辿ってきたエピソードの数々とレネゲイド・ウィルスに侵された世界という
背景が相まって仕掛けも上々、という驚きの連続な展開に読む手が止まらない程の勢い。

何度窮地に陥ったか知れない “真” の姿が指し表すように、バトルも半端じゃない。
侵食率が 200 %にも達するというバックトラックがドキドキものの能力の応酬具合に
思わず息を呑むほど。・・・そんな中でも 三田誠 先生は揺るぎなかった(笑)。


  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  GM : データ的には「すべてのシンドロームのエフェクトが使用可能」です。
  九鬼 : げえー! 俺そのDロイス超欲しい!(笑)
  ミユキ&朱香&晃士朗 : (声をそろえて)三田さーん!!(爆笑)
  GM : ゆ、ゆるぎなさすぎる(笑)。
  九鬼 : だって欲しかったんだもん・・・・・・(笑)。
 _____________________________________


あと、注目すべきはやはり 「ロイス」。何を残し、何をタイタスとして昇華したのか。
これは是非、これまでの流れを踏まえて見届けてほしいところです。特に “ミユキ”。
合鴨ひろゆき 先生はPLとしての演出が相変わらず秀逸。若林直美 さんも素晴らしかった。

そしてまた、4人が描くそれぞれの未来に向かって、想いを胸に、違う歩調で歩いていく。
エピローグの演出も 「ケルベロス」 のメンバーらしくて良かったです。矢野俊策 先生が
最後までシニカルに演じきったところも 「デザイア」 らしさと言えるのではないでしょうか。

ここまで読めて幸せでした、と言う他にありません。長らくのキャンペーン、お疲れ様でした。



#読了後には 片桐 先生が描く 「歴代の挿絵登場キャラ詰め合わせイラスト」 をご覧あれ。

◆ 今もあなたは変わらずそこにいますか、侍。 | 昇華。
http://katagiriikumi.blog70.fc2.com/blog-entry-41.html

posted by 秋野ソラ at 00:03 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2011年06月27日

『月見月理解の探偵殺人(5)』

明月千里 先生が送る 「探偵殺人ゲーム」 を巡る物語も遂に佳境へ。“グラウンド・ゼロ”
“果無連理”、そして “ドッペルゲンガー” と “理解” がどう立ち向かうか、注目です。
(イラスト:mebae 先生)

http://ga.sbcr.jp/novel/tukimiduki/index.html


フェイクに次ぐフェイクの嵐。能力を奪われた “理解” がそれでも巧に推理力を働かせて
攻守入れ替えの激しい舌戦を繰り広げ、じりじりと押され、ついには 「監禁」 されるという
かつて無いほどの窮地に追いやられる。それも “初” も手が出せないというほどのどん底。

そんな状況も “真理” からやんわりと発破を掛けられるようなところから緩やかに、けれど
確実に好転を迎えていく。“理解” が、自身が求めてしまった未来に向かって繰り広げる
渾身の知略、謀略の数々には思わず手に汗を握らせるほどの熱量があったと思います。

それでいて “初” も抜け目ない、というからとんだ食わせ者。彼が 「探偵殺人ゲーム」 で
望んだもの、そして手に入れたものは決して虚構でも虚像でもない、信じるに足る 「真実」
という結末も良かったです。無事完結を祝しますと共に、次回作にも期待したいと思います。

posted by 秋野ソラ at 00:05 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2011年06月26日

『深山さんちのベルテイン(2)』

逢空万太 先生の 『深山さんちのベルテイン』 第2巻。ハガキで続刊の要望を出したり
と待ち望んでいた中での登場に 「GA文庫」 6月新刊の中で最初に読ませて頂きました。
(イラスト:七 先生)

http://ga.sbcr.jp/novel/miyama/index.html


  「きっと、ね。私たち、これで一つの大きな家族なんだと思うの」


家族ぐるみで仲がいい、というのは羨ましい関係ですね。・・・ちょっと愛情が行き過ぎて
いたり、方向がナナメにズレていたりもしますが。“理々” や “耕平” の母親をも
虜にする “琥太郎” の魅力、恐るべし・・・といったところでしょうか。

“琥太郎” を真人間に戻そうとやっきになる “理々” と、すでに受け入れて動じない
“耕平”。対応の開き具合は相変わらず面白いですし、無頼漢のような振る舞いを見せる
“理々” が “琥太郎” のふとした言動でイチコロにされる様子も変わらず微笑ましい。

空を見上げて、いつか離れ離れになるかもしれない将来を憂うよりも、まだまだ先のある
高校生活を3人で、みんなで過ごす未来を楽観したいです。・・・ということで今巻も売れて
続きが出ることを心より祈念し、応援する所存であります。七 先生の絵も見たいですし。


#“ニャル子” さん、大人げないな。それがまたイイ。(w

posted by 秋野ソラ at 00:06 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2011年06月25日

『GJ部(6)』

新木伸 先生の 「4コマ小説」 第6巻。進級した後の舞台は夏。新入部員の次は
妹勢が登場する事象が発生、ということで更に賑やかな毎日を送るGJ部の面々です。
(イラスト/あるや 先生)

http://gagaga-lululu.jp/gagaga/newrelease/index.html#04


「鉄板の安定度」 というコメントに何ら否定要素が無い。「カワイイ生き物」 こと
“紫音” さんの言動ったらもうね。あるや 先生の挿絵付きで可愛らしさ倍増ですよ。
そして 「オレマン第三段階」 突入の “キョロ”。やる時はやってくれます。

これまでに登場した “霞” や “ジェラルディン” に加えて 「天使家」 三女である
“聖羅” がお披露目。これまた一癖あるキャラで “キョロ” との絡みも十分に面白い。
3人仲良しなエピソードが出てくるのも新たな楽しみに加わってきそうです。

他にも 「ぎうにうナイト」 こと “赤井” くん、今巻で 「まーちゃんモード」 を展開
している “真央” の友人 “鳴海” さん、さらにはフキダシで 「兄兄ズ」 参戦と横の
広がりも見せていてこれまた気になるところ。引き続き続巻に期待したいと思います。


#分かっててやってる “森” さんステキ。“紫音” さんの 「わっち」 もイイかも。

posted by 秋野ソラ at 00:23 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2011年06月24日

『僕と彼女のゲーム戦争』

「富士見ミステリー文庫」 「富士見ファンタジア文庫」 において実績を重ねてきた
師走トオル 先生がゲーマー魂を熱くさせる青春物語と共に 「電撃文庫」 へ参戦です。
(イラスト/八宝備仁 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/new/bunko1106.php#new15


“岸嶺” の才能は羨ましい。それこそ 「拡張現実」 の果てにあるような未来の姿を
具現化するかのようで。実在のゲームを実名で挙げることによって、彼がプレイする際に
感じている面白さや緊張感などがより間近に受け止められることの助力になっています。

「電撃文庫MAGAZINE」 に掲載されている短編にもあるように、多人数でワイワイと
ゲームに興じるのも楽しいものです。そんな 「現代遊戯部」 の面々が楽しんでいる
様子を読み手にも余すところ無く伝えてくる描写が素晴らしいと言うほかになく。

知り合いの中には 「絵買いした」 という方もちらほら見受けられるのですが、それを
抜きにしてもゲームが好きな方なら申し分なく楽しめる、そして共感できる物語である
ことは間違いないと思います。次巻の刊行も楽しみなのは言うまでもありません。

posted by 秋野ソラ at 00:27 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2011年06月23日

『可愛くなんかないからねっ!』

『レンタル・フルムーン』 の 瀬那和章 先生が世に送り出す新シリーズ。歌に秘められた
言葉の力に導かれる「美少女」少年のドキドキ“未体験”ラブコメを拝読しております。
(イラスト/シコルスキー 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/new/bunko1106.php#new13


最近何かと話題の 「男の娘」、そしてTS(トランス・セクシャル)モノ、ということで
楽しく読ませて頂きました。男らしくなろうと奮起するも周りからは女の子としてしか
見られない様子や、性別転換して戸惑う気持ちを顕にする所を眺めるのは良いものです。

そんな数奇な運命を辿る彼、“春” をどうしても美少女、というか恋愛対象としか見る
ことが出来ず苦悩する親友の “武一” と、姉となることを心から切望する“春” の妹
“万里” がイイ味を出してます。「あすたーーーぁぁぁっ!」って叫ぶのも分かります。

童謡に対する解釈、というかこじつけも面白いなぁ、と感じるものがあったと思います。
『レンタル・フルムーン』 の続刊も気になるところですが、本作の続きを出すというので
あればそれはそれで興味があると言えます。どちらにしても、期待しておきたい次第です。

posted by 秋野ソラ at 00:03 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2011年06月22日

『俺ミーツリトルデビル!』

『ほうかご百物語』 で妖怪モノを扱った 峰守ひろかず 先生が今度は西洋悪魔モノに挑戦。
エッチな妄想大好き少年とそれが苦手な夢魔の織り成す学園ラブコメを拝読しております。
(イラスト/犬洞あん 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/new/bunko1106.php#new11


仕方なく、で始まった “芽亜” と “巧馬” の協力関係。悪魔としてはまだ未熟な彼女も
悪魔退治を生業とする 「ハンター」 の目からは逃れられない、ということでどうにか共闘
していくうちに満更でもない雰囲気になっていくのが微笑ましくて良いですね。

“巧馬” が何でそんなにエッチな妄想大好き少年になってしまったのか、という裏付けも
しっかりと絡めてきて自然に読める流れなのも良かったですし、バトルもしますが比重は
あくまでコメディのほうが上、ということで気軽に読める内容なのが好感触ではないかと。

シリーズものの出だしとしては順調な滑り出しで、次巻が出るなら問題なく手が出せそう。
“巧馬” の妄想に引きずられて変身した “芽亜” のコスチュームも変わるということで
犬洞 先生が次にどんな衣装を描いてくれるのか、という点も楽しみにしたいと思います。

posted by 秋野ソラ at 00:10 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2011年06月21日

『アンチリテラルの数秘術師(アルケニスト)(2)』

兎月山羊 先生 の 「第17回電撃小説大賞 銀賞」 受賞作、数を扱う異能力アクションに
続巻登場。能力者として、一人の少女として成長していく “雪名” の姿を描きます。
(イラスト/笹森トモエ 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/new/bunko1106.php#new4


親は親、子は子。そうそう単純に割り切れるものではないにしろ、“明津” の怒声に、
“誠一” の説得にクラスメイトが応えてくれた、というのが印象的。“雪名” にとって
それが無上の喜びである様子を、それを力への糧とする姿を映えさせたと思います。

「数秘術」 で敵と対峙する言動とは裏腹に、日常生活を送る上での彼女の振る舞いは
かくも違うのかと言わざるを得ないほどに恋する乙女そのもの。「電撃文庫MAGAZINE」 に
掲載されていた短編でもその光景は目にすることが出来ます。てか、口絵頑張ってるなぁ。

そんな彼女を、自分の目に視える全てと自身の機知で支える “誠一” も一目置かれる
ようになってきて頼もしさを感じる中、そもそも今回の 「災厄の数」 が発生した理由は
何だったのかという疑問が次巻へ上手く繋がってくれることを期待したいと思います。

posted by 秋野ソラ at 00:03 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2011年06月20日

『はたらく魔王さま!(2)』

「第17回電撃小説大賞 銀賞」 受賞の 和ヶ原聡司 先生が送る庶民派ファンタジー第2巻。
美少女なご近所さん、ライバル店舗の登場と魔王城周辺は環境変化に事欠かきません。
(イラスト/029 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/new/bunko1106.php#new3


“芦屋” が身を削る思いで節約に挑んでいるところは涙を誘うような微笑ましさ。彼が
体調不良に陥っていた理由は、本筋とは離れていますが妙に納得させられた気がします。
“漆原” は大不評を買いましたがいつか端末の性能を上げて活躍できることを期待します。

突然現れた “鈴乃” の攻勢(?)ぶりに “千穂” が悩んだり、行動を起こしたりという原因も
対する “鈴乃” が自身に与えられた目的と己が持つ信条との間で葛藤してしまう要因も
“真奥” が関係している、というのが悪魔らしくないところに繋がっていてまさに人間的。

その点、“恵美” は前回の事件もあってか随分と気持ちを割り切っていてブレが無く、
すっかり日本人として隠棲するかの如き振る舞いを見せているのも面白いところで。
妙にリアリティのあるファンタジックな面々のやりとりに今巻も楽しませてもらいました。

posted by 秋野ソラ at 00:05 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2011年06月19日

『アイドライジング!(2)』

広沢サカキ 先生の 「第17回電撃小説大賞 金賞」 受賞作、その第2巻が4ヶ月の時を
挟んで登場。今度はタッグマッチでアイドル、高校生活にと奮闘する “モモ” に注目です。
(イラスト/CUTEG 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/new/bunko1106.php#new5


注目を浴びて、挫折を味わって、それを2人で乗り越えて。「アイドライジング」 の
上位にのし上がるための艱難、その一部を見せつけられた “モモ” や “オリン” が
それをどう捉え、克服していくか。過程に見えるやりとりが見どころの1つ。

また、今巻では “オリン” の家庭事情にも触れ、彼女自身の人格形成にも繋がったで
あろう親子関係の繊細さ、親の想い、子の想い、と掘り下げることによりアイドルという
よりも1人の少女としてキャラクターに深みをうまく出せたのではないかと思います。

・・・それにしても “モモ” はセクハラ大魔神と化してきていますね。それでいて “タキ” に
苦手意識を抱いてしまうのが何ともアレですが。今巻もアクションが多めなので引き続き
動画映えするだろうな、と感じるものがあると思います。次巻も注目しておきたいところです。

posted by 秋野ソラ at 00:13 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2011年06月18日

『血吸村へようこそ(6)』

阿智太郎 先生のイヤウレ系コメディが第6巻をもってついに完結。前巻でフラグを
立てきった “直樹” がモテ期最高潮の中で見いだした結論に興味津々です。
(イラスト/あらきかなお 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/new/bunko1106.php#new7


“紅華” が落ちてからのドタバタぶりは、まぁ、予定調和として。60 年ぶりに
「治水村」 へと帰ってきた “神父” がどうやって吸血鬼となった人たちを元に
戻そうとするのかも焦点でしたが・・・おっと、そうきましたか。

if の世界で随分とシリアスな流れにもって行かれそうになりましたが、そこは
スケベ心を丸出しにする “熊谷” が絶妙にコメディ路線へと引き戻してくれた
感じがします。何でダメなのか、って思わずヒヤヒヤしましたよ。

物語が動く中で意外に鍵となっていたのは “マロ” だったのかも知れません。
そんな気もします。個人的にはそうあってほしいと考えていたところへ “直樹” も
ちゃんと想い人を定めてくれましたので満足しています。良いまとめ具合でした。

posted by 秋野ソラ at 00:02 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2011年06月17日

『アクセル・ワールド(8) ―運命の連星―』

川原礫 先生の大人気シリーズ第8巻。“ハルユキ” と “タクム” の再戦、そして
「帝城脱出ミッション」 の行方をどう解決するか、注目の展開を見せます。
(イラスト/HIMA 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/new/bunko1106.php#new1


前巻で話が発散した感じがして大丈夫かなぁ、どうまとめてくるかなぁ、という思いを
残しながら読ませて頂きましたが、「ISSキット」 の件も “謡” のアバターの件も
ある程度の解決は見られた、ということで幾ばくかの安堵感は得られました。

“チユリ” との関係を再び築き直したり、“楓子” と “黒雪姫” の肉食系な言動に
磨きが掛かったり、「心意システム」 の会得も次の段階に進んだり、と穏やかな日常を
取り戻しつつあるところがそういう感覚を抱かせてくれているのかも知れません。

“リード” の潔さが格好良かった。“ハルユキ” も現実世界で随分と頑張っていて
男らしさが付いてきた、というか人として成長してきていると思います。体だけでなく。
なんて言ってたらまた最後にまた叩き落されるし。こりゃあジェットコースターっすね。

posted by 秋野ソラ at 00:03 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2011年06月16日

『生徒会ばーさす!(5) 〜お嬢様たちのばーさす〜』

番棚葵 先生が送るまったり学園ギャグコメディ、巻を重ねて5巻でついに最終巻。
1巻完結だった物語がどういう落とし所をつけてくるか気に掛けつつ拝読しました。
(イラスト/宮坂みゆ 先生)

http://dash.shueisha.co.jp/-vs/#b05


ヒロイン総出で “水樹” 狙いの大一番。今まで公言していなかった女の子たちも
こぞって告白するような形になりましたが、やはり一番印象的だったのは涙ながらに
告げた “葉月” の想いじゃないかと思います。ようやく本音が出た、ということで。

“神菜” の本意をぶつけた告白もスルーする “水樹” もようやく自分の中にある
想いに気がついて、これで万事丸く収まるか・・・と思いきや勝負には一切手を抜かない、
それも手段は選ばないというスタイルを崩さない彼らしさを見せた大勝負でした。

勝負が終わった後に告げた “水樹” の願い。それは彼なりに “神菜” のことを
想ってのことであり、あるいは自尊の念を貫くためのものであり、二人らしい最高の
関係を築くための一手だったという纏め方も良かったです。


ということで 番棚 先生、執筆お疲れ様でした & 完結おめでとうございます。

posted by 秋野ソラ at 00:10 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2011年06月15日

『俺がヒロインを助けすぎて世界がリトル黙示録(アポカリプス)!?』

世界の違い、時空をも超越し、ヒロインと呼べる女の子たちを助けまくる少年の
活躍を描く なめこ印 先生の冒険活劇。読ませていただいております。
(イラスト/和狸ナオ 先生)

http://www.hobbyjapan.co.jp/hjbunko/lineup1106.php#novel110601


  「地球人も宇宙人も異世界人も全て助けちゃう物語!」
  「助けるたびに彼女が増えるね!」

というオビの煽り文句が如実に作品の内容を要約できていて上手いな、と思いました。
分かりやすく手に取ってもらう施策ということで。

地球人の “皐月”、宇宙人の “イリス”、異世界人の “ハリッサ”。それぞれが
抱える問題を、“烈火” が渡り歩くことで各々の能力や世界背景を活かし相互補完
することで解決に導く、ちょっとしたパズル感覚の展開がまさに見どころ。

行って戻ってまた解決して、とどんでん返しも織り交ぜてごちゃごちゃしそうな所を
だいぶ読みやすく1冊にまとめてきた、という読了感があります。・・・これ、続きを
出そうとするとヒロインが増えるんですが・・・どうするんですかね。見ものではあります。

posted by 秋野ソラ at 00:19 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2011年06月14日

『ひきこもりの彼女は神なのです。(2)』

「第2回ノベルジャパン大賞:大賞」 受賞者である すえばしけん 先生がお届けする
超日常ストーリー第2巻。神々が持つ考え方の違いに “天人” は今日も振り回されます。
(イラスト/みえはる 先生)

http://www.hobbyjapan.co.jp/hjbunko/lineup1106.php#novel110605


  “螢” とその兄である “翔馬”。

  “亜夜花” とその兄である “海里”。

  “万那” と “千那”、その兄神。


それぞれ妹と兄という関係から、互いにどう影響しあって生きてきたのか。すれ違い、
求め、追いすがる、そんな点がクローズアップされて話が進む第2巻だったかな、と。
仲が良ければ悪いこともある。それが各人、各柱の言動に上手く繋がっていたかと。

中でも目を引いたのは “千那” でしょうか。戦神とはどういうものか、「紅南寮」で
見せている普段の生活ぶりからは窺い知ることの出来ない 「人ならざるもの」 としての
存在意義、そして気持ちが印象深く胸に残ります。

“梨玖” に対する対抗意識が拭えない “亜夜花” のスタンスが、素直になれない彼女の
「らしさ」 を演出しているのもポイントかと。このまま “天人” とどう向き合っていく
つもりなのか、興味深いところでもあります。次巻にも大いに期待ということで1つ。

posted by 秋野ソラ at 00:02 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2011年06月13日

『Deejay Busters!』

「CLUB SOUNDを作ろう。・・・・・・チーム名は、Deejay Busters! だ」
そんな煽り文句をショップ店頭で見かけてつい衝動買いした1枚となります。
(イラスト:樋上いたる 先生、Na-Ga 先生)

http://key.soundslabel.com/discography.html?ksl0068/ksl0068


「歌モノ」「インスト」5曲ずつで計10曲ということになりますね。改めて見てみると。
それぞれ良さそうなのを引っ張ってみることにするとして、まず「歌モノ」なら

  『Little Busters!(DJ Shimamuras Remix)』
  『星屑(すみじゅん Remix)』
  『Alicemagic(MUZIK SERVANT Remix)』

あたりでしょうかね。『Little Busters!』 で掴みを入れて 『Alicemagic』 で〆る、
箱で流す順番、というか構成としても文句の無い作りでしたし、ラストに向かって
『星屑』 で自然とテンションを上げさせる感じだったのも良かったと思います。


「インスト」はどれも甲乙つけがたい、というか用途によって評価が変わるかも。

  『RING RING RING!(Kouki Izumi Remix)』
  『死闘は凛然なりて(LiLA'c Remix)』
  『Sunday Morning Dance(Groovetune Remix)』

とかは踊りやすさ、ステップの踏みやすさを考えれば加算評価されるものがあって

  『Adagio for Summer Wind.(DJ SHARPNEL's bass:drive remix)』
  『AugustGreen(M-K-S mix)』

あたりはリスニングという点からすれば評価が上がるんじゃないかな、という気がして。
フロアで曲が掛かったら体がどう反応だろうか、というのを考えてみるとまた面白いかも。
まぁ、何にせよ 「こういう企画はイイよね」 と感じさせてくれる1枚でありました。

posted by 秋野ソラ at 00:03 | Comment(0) | TrackBack(0) | CD

2011年06月12日

『MiX! オトメたちの饗宴!?』

岩佐まもる 先生が送る、新体操での成功を夢見る 「オトコの娘」 たちのラブコメも
あれよあれよの4巻目。“蘭丸” がいよいよ大会に出場してその才を発揮します。
(イラスト:CARNELIAN 先生)

http://www.kadokawa.co.jp/lnovel/bk_detail.php?pcd=201101000589


まぁ、何度でも言いますけど、CARNELIAN 先生のイラストあっての本作だとは思います。
とは言え、それを抜きにしても可愛らしい女の子と 「オトコの娘」 が頑張る姿を描く
という点はブレがない。だからもう “蘭” でいいじゃない! という弁明・・・はさておき。

今巻は “夏” の新体操に掛ける意気込み、想いが良いアクセントになっていたように
思います。“蘭丸” も大会の内容については思う所あり、ということで気持ちを新たに
するいいきっかけにもなったでしょうし、また一つ、人間的な成長にも繋がりましたし。

浮ついた心を入れ替える上でも、と臨んだ祭りと舞の奉納。気持ちが真っ直ぐなのも
ある意味、罪作りよね、と再認識させられつつ “正春” の距離感とスタンスが何気に
格好良いと思ったり。次巻でどういった話にもっていくのかが何とも気になる所です。

posted by 秋野ソラ at 00:04 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2011年06月11日

『子ひつじは迷わない 泳ぐひつじが3びき』

貴島煉瓦 先生によるコミカライズも順調に続き、ドラマCDのリリースも行われている
玩具堂 先生のシリーズ第3巻。今回は “なるたま” もお悩みでピンチです!?
(イラスト:籠目 先生)

http://www.kadokawa.co.jp/lnovel/bk_detail.php?pcd=201008000074


確固たる信念の下、決して媚びることのない “仙波” のツンダラぶりがたまらない。
それでも “なるたま” がヘコんでいるときに手を差し伸べてしまう心入れがあるのは
更にポイント高い。まさに至高の逸材です。

お悩みの内容とその解決方法も相変わらず素晴らしいものがありますが、今巻はまた
一味変えて “仙波” と “なるたま”、それぞれの想いであったり、あるいは互いの
関係についてを深く掘り下げて・・・と悩み相談以外の点でも興味深い展開でした。

個人的には “佐々原” 嬢が未だその感情を持て余しながらも少しずつ変わっていこうと
している様子がお茶目というか少々腹黒いというか・・・。まぁ、どういう風に向き合って
いくんだろうなぁ、というところも楽しみにしています・・・って次巻どうなるの、コレ!?

posted by 秋野ソラ at 00:06 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル