2011年05月30日

『ログ・ホライズン(2) キャメロットの騎士たち』

橙乃ままれ 先生が送るMMORPGを舞台とするシリーズ第2巻。〈アキバ〉 への帰還を
果たした “シロエ” が無法地帯となったかの地に希望を取り戻すべく策を弄します。
(イラスト:ハラカズヒロ 先生)

http://ebten.jp/eb-store/p/9784047272989/?aid=crp


「腹ぐろ眼鏡」 の二つ名は伊達じゃない、というところを見せつけてくれた感じです。
なんで 「それ」 が必要なのかと思ったら・・・目的のために手段を選ばないにも程がある。
お歴々を問答無用で説き伏せる、その身に秘める熱量の高さには惚れ惚れするくらい。

「ルール」 と 「マナー」 は違う、というのは標語などでもよく言われることですが
現実世界とは違う別の世界 「エルダー・テイル」 に身を置くようになったからこそ
その人物の気質、本性があらわになる。何とも考えさせられるテーマです。

自分の気持ちを昇華してまた一歩成長する “シロエ” の他にも意外に照れ屋な “直継”、
イジられる姿もまた魅力的な “アカツキ”、縁側というか縁の下を支える“にゃん太”、
〈三日月同盟〉 の活躍・・・と見どころ豊富で高潮な展開には楽しませてもらいました。


〈アキバ〉 の街に希望を取り戻した 〈記録の地平線〉 の面々が向かう先に注目です。

posted by 秋野ソラ at 00:06 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル