夏海公司 先生が送る 「萌えるSE残酷物語」 第4巻。“工兵” が今回無茶振りされた
タスクはPM(プロジェクト・マネージャー)。どう対処するか、見ものです。
(イラスト/Ixy 先生)
【 http://dengekibunko.dengeki.com/new/bunko1105.php#new6 】
・・・“工兵” の女性関係は狙われるパターンばっかりな感じがするけど気のせいか?
相変わらずうらやまけしからんのはさておき、複数の企業が関与するプロジェクトを
管理する際にありがちな、だからこそ根の深い問題点をテーマに扱っています。
この業界は精神疾患を引き起こす人たちが冗談抜きでそこかしこに見受けられます。
作中に出る “別府” のような事例も少なくは無いと思います。体系化されたPMの
方法というのもありますが万事それで上手く収まれば “工兵” もヘコんだりしません。
そんな逆境を覆してしまうのが “工兵” の凄いところ、というか物語の面白い点に
なっているのは言うまでもないと思います。それ以外にも “室見” の人間性が少し
覗けるエピソードもあったりして続きが更に楽しみな展開であることも同様に。
2011年05月21日
『イスカリオテ(7)』
三田誠 先生が綴る罪と罰のアイロニック・アクション。古来より語り継がれし罪の源、
七つの大罪をもとにした物語がプロットどおり、第7巻をもって終幕の時を迎えます。
(イラスト/岸和田ロビン 先生)
【 http://dengekibunko.dengeki.com/new/bunko1105.php#new8 】
「強欲」 「傲慢」 「怠惰」 「暴食」 「憤怒」 「色欲」、そして 「嫉妬」。それぞれの
感情にその身を委ねた者たちの終焉が絡み合って劇的な結末を導く過程は流石の一言。
英雄と呼ばれる前に一人の人間であることを示した “九瀬諌也” の言動が目を惹きます。
“諌也” の奇蹟によって明らかとなった “イコン” の目論見。それに囚われる “イザヤ”。
“諌也” でもない、“勇哉” でもない、そんな彼のことを喪神現象にも左右されず記憶する
“ノウェム” が望んだたった1つの、ただ1つの奇蹟。彼女の心が成長した証でもあるかと。
すべてに決着をつけて再び 「御陵市」 の地に戻った “イザヤ”。改めて対峙する彼のことを
“ノウェム” が何と呼んだのか。より親密なものであることを心より願う他にありません。
三田 先生、素敵な物語を読ませて頂きありがとうございます。次回作にも期待しております。
七つの大罪をもとにした物語がプロットどおり、第7巻をもって終幕の時を迎えます。
(イラスト/岸和田ロビン 先生)
【 http://dengekibunko.dengeki.com/new/bunko1105.php#new8 】
「強欲」 「傲慢」 「怠惰」 「暴食」 「憤怒」 「色欲」、そして 「嫉妬」。それぞれの
感情にその身を委ねた者たちの終焉が絡み合って劇的な結末を導く過程は流石の一言。
英雄と呼ばれる前に一人の人間であることを示した “九瀬諌也” の言動が目を惹きます。
“諌也” の奇蹟によって明らかとなった “イコン” の目論見。それに囚われる “イザヤ”。
“諌也” でもない、“勇哉” でもない、そんな彼のことを喪神現象にも左右されず記憶する
“ノウェム” が望んだたった1つの、ただ1つの奇蹟。彼女の心が成長した証でもあるかと。
すべてに決着をつけて再び 「御陵市」 の地に戻った “イザヤ”。改めて対峙する彼のことを
“ノウェム” が何と呼んだのか。より親密なものであることを心より願う他にありません。
三田 先生、素敵な物語を読ませて頂きありがとうございます。次回作にも期待しております。
『れでぃ×ばと!(12)』
上月司 先生が送るお嬢様と従者の学園ラブコメ第12巻はいよいよラストを目前にして
“秋晴” に回避不能な決断を迫る展開へとなだれ込んでいきます。
(イラスト/むにゅう 先生)
【 http://dengekibunko.dengeki.com/new/bunko1105.php#new4 】
・・・う〜ん、改悪東京都青少年健全育成条例の施行を前に挿絵も口絵もやりたい放題
という感じですが。よくOK出しましたね、編集部。眼福と言えばそうなんでしょうが
明らかに外で読むのはためらわれる気がしますし、何より挿絵テロっぽい気も(苦笑)。
これまで数々の女の子とお近づきになり、それなりの好意を寄せられるようになった
にも関わらずそれを気に掛けてこなかった“秋晴” が、とある失言を元に意識せざるを
得ない状況にようやく、ようやく辿り着きました。まさにその一言に尽きる気がします。
せっかく “薫” も番外編を重ねに重ねて決意を固めたにも関わらず “セルニア” と
“朋美” の一騎打ち状態には届かないか? というか “セルニア” 優勢にしか見えない
状況からどう落とし込むのか、最終巻となる次巻で確かめさせてもらいたいと思います。
“秋晴” に回避不能な決断を迫る展開へとなだれ込んでいきます。
(イラスト/むにゅう 先生)
【 http://dengekibunko.dengeki.com/new/bunko1105.php#new4 】
・・・う〜ん、改悪東京都青少年健全育成条例の施行を前に挿絵も口絵もやりたい放題
という感じですが。よくOK出しましたね、編集部。眼福と言えばそうなんでしょうが
明らかに外で読むのはためらわれる気がしますし、何より挿絵テロっぽい気も(苦笑)。
これまで数々の女の子とお近づきになり、それなりの好意を寄せられるようになった
にも関わらずそれを気に掛けてこなかった“秋晴” が、とある失言を元に意識せざるを
得ない状況にようやく、ようやく辿り着きました。まさにその一言に尽きる気がします。
せっかく “薫” も番外編を重ねに重ねて決意を固めたにも関わらず “セルニア” と
“朋美” の一騎打ち状態には届かないか? というか “セルニア” 優勢にしか見えない
状況からどう落とし込むのか、最終巻となる次巻で確かめさせてもらいたいと思います。
『アリス・イン・ゴシックランド 霧の都の大海賊』
「角川スニーカー文庫」 において 『ストライクウィッチーズ』 の小説を上梓してきた
南房秀久 先生が送る新作、ビクトリアン・ゴシックファンタジーを読ませて頂きました。
(イラスト:植田亮 先生)
【 http://www.kadokawa.co.jp/lnovel/bk_detail.php?pcd=201012000085 】
痛快娯楽小説、なんて言葉が頭をよぎりました。近代のイギリスをベースにしつつ、
破天荒な設定がくっついてきてもも読みやすい物語だと感じたのは馴染みのキーワードが
多分に含まれていたからかと思います。“シャーロック・ホームズ” とかまさにそんな感じ。
そんな有名人を兄に持つ美少女名探偵 “イグレイン” と裕福な貴族刑事の “ジェレミー” が
数々の事件に巻き込まれ、時に思いをぶつけ合い、時に身を寄せながらその解決へと邁進
していく様子が何とも微笑ましくもあり、うらやましくも感じられます。
“ジェレミー” に匿われた少女 “アリス” が実は・・・という設定も話の引きとしては
十分に功を奏していると思います。植田 先生の美麗なイラストも世界観を支えるに足る
ものがありますし、続きを楽しみにしたいシリーズだと申し上げておくことにします。
#“ケイト” にセルフツッコミさせたのは納得の解説でした。(w
南房秀久 先生が送る新作、ビクトリアン・ゴシックファンタジーを読ませて頂きました。
(イラスト:植田亮 先生)
【 http://www.kadokawa.co.jp/lnovel/bk_detail.php?pcd=201012000085 】
痛快娯楽小説、なんて言葉が頭をよぎりました。近代のイギリスをベースにしつつ、
破天荒な設定がくっついてきてもも読みやすい物語だと感じたのは馴染みのキーワードが
多分に含まれていたからかと思います。“シャーロック・ホームズ” とかまさにそんな感じ。
そんな有名人を兄に持つ美少女名探偵 “イグレイン” と裕福な貴族刑事の “ジェレミー” が
数々の事件に巻き込まれ、時に思いをぶつけ合い、時に身を寄せながらその解決へと邁進
していく様子が何とも微笑ましくもあり、うらやましくも感じられます。
“ジェレミー” に匿われた少女 “アリス” が実は・・・という設定も話の引きとしては
十分に功を奏していると思います。植田 先生の美麗なイラストも世界観を支えるに足る
ものがありますし、続きを楽しみにしたいシリーズだと申し上げておくことにします。
#“ケイト” にセルフツッコミさせたのは納得の解説でした。(w
『ココロコネクト(1)』
庵田定夏 先生の原作を、CUTEG(カム)先生が無料コミック 「コミッククリア」 にて
漫画連載を担当する本作。まずは1巻分がまとまったということで拝読しております。
(キャラクター原案:白身魚 先生)
【 http://www.famitsu.com/comic_clear/se_kokoro/ 】
【 http://ebten.jp/p/9784047272675/ 】
これまでにライトノベルの挿絵を何度も担当されている CUTEG 先生の柔らかい線が
生み出す可愛らしいイラスト。それがコミックになっても何ら品質を崩すことなく、
それでいて原作の雰囲気を上手く、丁寧に伝えてきているのがひしひしと感じられます。
原作の肝となる 「入れ替わり」 の部分はフキダシや残像といった直接的な表現だけでなく
本来のキャラクターが持つ内面、魂が顔の表情に表れるかのような繊細で婉曲的もあって
非常に分かりやすいと思います。さすがコミックならでは、といったところでしょうか。
文字は苦手で・・・、という人にも是非オススメ。面白さに太鼓判を押せる原作の物語を
知ってもらういいキッカケになるかと。よろしければ原作も手にとってほしいところで。
連載も2巻分、3巻分・・・と続けて欲しいと願い、心より応援する次第です。
漫画連載を担当する本作。まずは1巻分がまとまったということで拝読しております。
(キャラクター原案:白身魚 先生)
【 http://www.famitsu.com/comic_clear/se_kokoro/ 】
【 http://ebten.jp/p/9784047272675/ 】
これまでにライトノベルの挿絵を何度も担当されている CUTEG 先生の柔らかい線が
生み出す可愛らしいイラスト。それがコミックになっても何ら品質を崩すことなく、
それでいて原作の雰囲気を上手く、丁寧に伝えてきているのがひしひしと感じられます。
原作の肝となる 「入れ替わり」 の部分はフキダシや残像といった直接的な表現だけでなく
本来のキャラクターが持つ内面、魂が顔の表情に表れるかのような繊細で婉曲的もあって
非常に分かりやすいと思います。さすがコミックならでは、といったところでしょうか。
文字は苦手で・・・、という人にも是非オススメ。面白さに太鼓判を押せる原作の物語を
知ってもらういいキッカケになるかと。よろしければ原作も手にとってほしいところで。
連載も2巻分、3巻分・・・と続けて欲しいと願い、心より応援する次第です。