何の因果か這いよるイラストレーター、狐印 先生のイラストと共に快進撃を続ける
逢空万太 先生の 『這いよれ! ニャル子さん』 アニメ第1期&第2期を収録した
DVDの他、書き下ろしアンソロジー、第1期主題歌CDも付いた一箱が発売中です。
【 http://ga.sbcr.jp/bunko_blog/nyaruani/ 】
アニメ第1期のコメントは以前にしたことがあるので今回は割愛しつつ、颯爽と
第2期について述べておこうと思うんですが・・・第11話から第12話への落とし方は
原作未読者的にOKか? と気にしつつもこれこそが 「ニャル子さん」 クオリティ。
オーディオコメンタリーにて声優さん方が 「幼少期の話をもっと」 みたいな発言を
されておりましたが、そのあたりはパープル先生・・・もとい むらさきゆきや 先生が
アンソロで魅せて下さってます。ある意味 『ゆうれい〜』 との正しい融合。(ぇ
担当された第2期脚本の内容を違った方向からアレンジしたかのような 逢空 先生の
小編、あわむら赤光 先生の 『〜黒歴史』 とミックスしたかのような小編、こちらも
安心の、というかいつも通りのテイストで安心して読めるというか、そんな感じで。
阿澄佳奈 さんの 『好き、好き、大好き。』、LISP の 『恋する乙女のカタルシス』 を
聴きながらこれを書いてますが、30分アニメ・・・いけるかな〜。いや、やれるものなら
是非ともやってみてほしいところですヨ、と言いつつ今後の展開に注目しておきます。
2011年03月26日
2011年03月19日
『魔法の材料ございます(6) ドーク魔法材店三代目仕入れ苦労譚』
「魔材」 第6巻の印税を 「東日本大震災(東北地方太平洋沖地震)」 の義援金にする
という 葵東 先生の決断に頭の下がる思いを抱きつつ、読了しましたのでご紹介します。
(イラスト:蔓木鋼音 先生)
【 http://ga.sbcr.jp/novel/mahou/index.html 】
【 http://aoiazuma.cocolog-nifty.com/blog/2011/03/post-7681.html 】
・・・ウチも 「劇場版なのは 第二弾」 には今から期待しています!(ぇ
さて、今巻は短編集ということで
「出会いと別れの日」(『GAマガジン Vol.3』収録)
「水の都の影働き」(『GAマガジン Vol.4』収録)
のほか2つの小編を加えて計4つの章立てとなっております。以下、個別に見ていきます。
「蒼穹の誓い」
“フィンギルト” に会うべく “シャルト” と共に “リリアーナ” が向かった先は
「バラキア神国」。一面に揺れる小麦の穂に例えて語られるその国と “フィンギルト”
の真実、告げられる “シャルト” の真の目的。小編ながら密度ある熱い展開でした。
「ドーク魔法材店初代店員苦労譚」
先の旅において運命共同体としての関係を強くした “シャルト” と “リリアーナ”。
彼の様子からそれを察してしまった “サシャ” が焦って攻めに転じようとするお話。
・・・GA文庫でも見開き挿絵、きましたか。圧巻というか、ド迫力というか。(^^;
「水の都の影働き」
第3巻で “ニンス” が 「その行動」 に至った経緯を補完するかのようなストーリー。
影役としての立場から当時の騒動を振り返りつつ、影役の背景を活かした話運びから
“リリアーナ” との絆の深さも演出してきています。雑誌でも興味深く拝読しました。
「出会いと別れの日」
とある哀惜の念をもとにして、これまたとある人物と運命を繋げた過去を想起する物語。
これも雑誌にて読ませていただきましたけど 「これ」 が 「ソレ」 になるですか? と
驚かされること間違いなしの内容ですので、未読な方は是非読んで確かめてみて下さい。
ということで次巻予告を見て期待の高まる第7巻の刊行を楽しみにしておくことに致します。
という 葵東 先生の決断に頭の下がる思いを抱きつつ、読了しましたのでご紹介します。
(イラスト:蔓木鋼音 先生)
【 http://ga.sbcr.jp/novel/mahou/index.html 】
【 http://aoiazuma.cocolog-nifty.com/blog/2011/03/post-7681.html 】
・・・ウチも 「劇場版なのは 第二弾」 には今から期待しています!(ぇ
さて、今巻は短編集ということで
「出会いと別れの日」(『GAマガジン Vol.3』収録)
「水の都の影働き」(『GAマガジン Vol.4』収録)
のほか2つの小編を加えて計4つの章立てとなっております。以下、個別に見ていきます。
「蒼穹の誓い」
“フィンギルト” に会うべく “シャルト” と共に “リリアーナ” が向かった先は
「バラキア神国」。一面に揺れる小麦の穂に例えて語られるその国と “フィンギルト”
の真実、告げられる “シャルト” の真の目的。小編ながら密度ある熱い展開でした。
「ドーク魔法材店初代店員苦労譚」
先の旅において運命共同体としての関係を強くした “シャルト” と “リリアーナ”。
彼の様子からそれを察してしまった “サシャ” が焦って攻めに転じようとするお話。
・・・GA文庫でも見開き挿絵、きましたか。圧巻というか、ド迫力というか。(^^;
「水の都の影働き」
第3巻で “ニンス” が 「その行動」 に至った経緯を補完するかのようなストーリー。
影役としての立場から当時の騒動を振り返りつつ、影役の背景を活かした話運びから
“リリアーナ” との絆の深さも演出してきています。雑誌でも興味深く拝読しました。
「出会いと別れの日」
とある哀惜の念をもとにして、これまたとある人物と運命を繋げた過去を想起する物語。
これも雑誌にて読ませていただきましたけど 「これ」 が 「ソレ」 になるですか? と
驚かされること間違いなしの内容ですので、未読な方は是非読んで確かめてみて下さい。
ということで次巻予告を見て期待の高まる第7巻の刊行を楽しみにしておくことに致します。
『埋まったままDE宇宙戦争!』
「HJ文庫」 にて人気の 『六畳間の侵略者!?』 シリーズの刊行を続ける 健速 先生が
「GA文庫」 に場を移してお届けするスクランブル・ラブコメディを読ませて頂きました。
(イラスト:なちゅらるとん 先生)
【 http://ga.sbcr.jp/novel/umatta/index.html 】
オーバー・テクノロジーを駆使してドンパチやらかすワリにはその原因が痴話ゲンカ
だったりして随分とノリは軽いです。緊迫した場面でもどこかしらスラップスティックな
演出が目立ったりしていて肩肘張らずに読める感じが面白いです。テンション高めで。
特に “銀河” と “マリア” のやりとりはぶっ飛んでいる・・・というか彼女の扱いが
何とも不憫で仕方ないという気もしますが。“フィー” との出会いをきっかけに自分に
出来ることはないかと模索し、格好良いところを見せる “銀河” にも注目でしょうか。
・・・確かに背負ってるものとして宗教は絡んできますが宗教戦争ではないですね。(w
言われてみれば昨今、学園モノばかりでSFチックな作品は少ないかもしれませんし、
スキマ産業的な 健速 先生の狙いはアリかと思います。シリーズ化希望に一票投じます。
「GA文庫」 に場を移してお届けするスクランブル・ラブコメディを読ませて頂きました。
(イラスト:なちゅらるとん 先生)
【 http://ga.sbcr.jp/novel/umatta/index.html 】
オーバー・テクノロジーを駆使してドンパチやらかすワリにはその原因が痴話ゲンカ
だったりして随分とノリは軽いです。緊迫した場面でもどこかしらスラップスティックな
演出が目立ったりしていて肩肘張らずに読める感じが面白いです。テンション高めで。
特に “銀河” と “マリア” のやりとりはぶっ飛んでいる・・・というか彼女の扱いが
何とも不憫で仕方ないという気もしますが。“フィー” との出会いをきっかけに自分に
出来ることはないかと模索し、格好良いところを見せる “銀河” にも注目でしょうか。
・・・確かに背負ってるものとして宗教は絡んできますが宗教戦争ではないですね。(w
言われてみれば昨今、学園モノばかりでSFチックな作品は少ないかもしれませんし、
スキマ産業的な 健速 先生の狙いはアリかと思います。シリーズ化希望に一票投じます。
『うちの会長は荒ぶる虎猫に似ている。』
『死なない少女に恋した少女』 の 空埜一樹 先生が新たに綴るのは、巨大学園を
統治する 「生徒会」 と対立する 「裏生徒会」 の闘争が見所のストーリーです。
(イラスト/ろんど 先生)
【 http://www.hobbyjapan.co.jp/hjbunko/lineup1103.php#novel110302 】
【 http://www.hobbyjapan.co.jp/hjbunko/toraneko/ 】
あー、これは間違いなく2月売りの「HJ文庫」新刊の中ではイチオシなんじゃないか
と思う読了感。「生徒会」 にも 「裏生徒会」 にもそれぞれに思う正義、というか
信条があってそれを活かした対立構造が描けているのが特に良いと感じました。
そのあたりを最初 「生徒会」 に入ろうとしていた 「天才」 と自分を評して止まない
“武人” の機微と、「裏生徒会」 の会長である “ミコ” が示す学園の本当の現状が
強く印象付けてくれています。双方共にキャラが立っていてイイ感じです。
“武人” や “ミコ” といった個性の強いキャラクターのやりとりもさることながら
「生徒会」 メンバーとの関係、絡みもこれまた上手く作用してとても軽快で読みやすい
物語に纏まっており、続巻の刊行に期待の持てるシリーズの滑り出しであると言えます。
統治する 「生徒会」 と対立する 「裏生徒会」 の闘争が見所のストーリーです。
(イラスト/ろんど 先生)
【 http://www.hobbyjapan.co.jp/hjbunko/lineup1103.php#novel110302 】
【 http://www.hobbyjapan.co.jp/hjbunko/toraneko/ 】
あー、これは間違いなく2月売りの「HJ文庫」新刊の中ではイチオシなんじゃないか
と思う読了感。「生徒会」 にも 「裏生徒会」 にもそれぞれに思う正義、というか
信条があってそれを活かした対立構造が描けているのが特に良いと感じました。
そのあたりを最初 「生徒会」 に入ろうとしていた 「天才」 と自分を評して止まない
“武人” の機微と、「裏生徒会」 の会長である “ミコ” が示す学園の本当の現状が
強く印象付けてくれています。双方共にキャラが立っていてイイ感じです。
“武人” や “ミコ” といった個性の強いキャラクターのやりとりもさることながら
「生徒会」 メンバーとの関係、絡みもこれまた上手く作用してとても軽快で読みやすい
物語に纏まっており、続巻の刊行に期待の持てるシリーズの滑り出しであると言えます。
『ひきこもりの彼女は神なのです。』
『スクランブル・ウィザード』 の すえばしけん 先生が送る新作は 「人でなし」 な
人々が集う街に移り住んだ男子高校生の超日常な生活を描くストーリーです。
(イラスト/みえはる 先生)
【 http://www.hobbyjapan.co.jp/hjbunko/lineup1103.php#novel110301 】
【 http://www.hobbyjapan.co.jp/hjbunko/hikikomori/ 】
冥界の王、その1柱である “亜夜花” がなぜ 「ひきこもり」 をしているのか、とか
“天人” がヒーローであることを止めた理由とか、そういったことが日常生活を送る中で
ふと分かった時のインパクト、というか演出が上手いなぁ、とまず感じました。
その上でおせっかい焼きな “天人” が巻き込まれていく騒動の中、彼の幼なじみである
“梨玖” が、その存在自体であったり、人間関係であったりするところに大きな秘密を
抱えていることについて途中まで全く想像させない展開には驚かされました。
他に登場するキャラクターとのやりとりも小気味良く、全体的に読みやすい仕上がりと
なっているのでシリーズの滑り出しとしては上々と言えるのではないかと思います。
オススメして良いシリーズだと判断しております。続刊を楽しみにしたいところです。
人々が集う街に移り住んだ男子高校生の超日常な生活を描くストーリーです。
(イラスト/みえはる 先生)
【 http://www.hobbyjapan.co.jp/hjbunko/lineup1103.php#novel110301 】
【 http://www.hobbyjapan.co.jp/hjbunko/hikikomori/ 】
冥界の王、その1柱である “亜夜花” がなぜ 「ひきこもり」 をしているのか、とか
“天人” がヒーローであることを止めた理由とか、そういったことが日常生活を送る中で
ふと分かった時のインパクト、というか演出が上手いなぁ、とまず感じました。
その上でおせっかい焼きな “天人” が巻き込まれていく騒動の中、彼の幼なじみである
“梨玖” が、その存在自体であったり、人間関係であったりするところに大きな秘密を
抱えていることについて途中まで全く想像させない展開には驚かされました。
他に登場するキャラクターとのやりとりも小気味良く、全体的に読みやすい仕上がりと
なっているのでシリーズの滑り出しとしては上々と言えるのではないかと思います。
オススメして良いシリーズだと判断しております。続刊を楽しみにしたいところです。