そして 杉井光 先生のニートティーン・ストーリーもアニメ化が決定。第6巻は
「電撃文庫MAGAZINE」 にて連載していた作品に加え、書き下ろし短編を収録です。
(イラスト/岸田メル 先生)
【 http://dengekibunko.dengeki.com/new/bunko1102.php#new8 】
こちらがアニメ化できるのなら 『さよならピアノソナタ』 もメディアミックスを
是非ともご検討いただきたいところですね。まぁ、『けいおん!』 があるから
世間的には厳しいのかも知れませんが、名作として推しておきたいものですから。
“花田勝” という男の生き様が壮絶なるのもさることながら娘である “ミン” さんの
精神的にもタフな在り方も層々たるものがありました。そんな彼女が父に贈った物の
真意を汲み取る “アリス” もニート探偵として悲壮にも役割を果たしたのが凄い。
・・・それにしても “アリス” は随分と感情表現が豊かになったように感じられます。
“ナルミ” にあの25例を言わせて身悶えするなんて・・・ぜひ動く絵で観てみたいですね。
というか何で25例全部憶えてるの “ナルミ” は。免許皆伝を貰うわけですよ、そりゃあ。
ということで今巻も短編を含め、大いに楽しませてもらいました。次巻も楽しみです。
2011年02月19日
『ロウきゅーぶ!(7)』
蒼山サグ 先生のローリング・スポコメディ、都の条例改悪を前にアニメ化決定。
「そんなコーチで大丈夫か?」 と問われても全く 「問題ない」 のであります。
(イラスト/てぃんくる)
【 http://dengekibunko.dengeki.com/new/bunko1102.php#new7 】
・・・ちょっ、電車の中でああいう見開きとかは非常に厳しいものがあるのですがッ!(w
今巻は引っ込み思案で怖がりな “愛莉” が、「慧心学園女子バスケ部」 の 「センター」
として、そして一人の少女として成長を見せていくと共に “昴” がコーチとしてだけでは
なく一人の選手としてさらに上のステップに登っていく展開でとても盛り上がりました。
そんな彼女の飛躍と 「七芝高校バスケ同好会」 の要になるかもしれない “万里” の
登場も見逃せないところ。兄妹の絆を同じバスケの同じポジションという境遇を通じて
再び繋ぎとめ、深めようとするその姿はバスケ馬鹿か、妹馬鹿か。気になる存在です。
今回のエピソードからすると、「女子バスケ部」 だけでなく 「バスケ同好会」 も
含めてスポ根していこうとする今後のシリーズ方針を示してもらったような気がします。
落としどころはまだ読めませんがね。アニメと共に動向が引き続き注目される作品です。
「そんなコーチで大丈夫か?」 と問われても全く 「問題ない」 のであります。
(イラスト/てぃんくる)
【 http://dengekibunko.dengeki.com/new/bunko1102.php#new7 】
・・・ちょっ、電車の中でああいう見開きとかは非常に厳しいものがあるのですがッ!(w
今巻は引っ込み思案で怖がりな “愛莉” が、「慧心学園女子バスケ部」 の 「センター」
として、そして一人の少女として成長を見せていくと共に “昴” がコーチとしてだけでは
なく一人の選手としてさらに上のステップに登っていく展開でとても盛り上がりました。
そんな彼女の飛躍と 「七芝高校バスケ同好会」 の要になるかもしれない “万里” の
登場も見逃せないところ。兄妹の絆を同じバスケの同じポジションという境遇を通じて
再び繋ぎとめ、深めようとするその姿はバスケ馬鹿か、妹馬鹿か。気になる存在です。
今回のエピソードからすると、「女子バスケ部」 だけでなく 「バスケ同好会」 も
含めてスポ根していこうとする今後のシリーズ方針を示してもらったような気がします。
落としどころはまだ読めませんがね。アニメと共に動向が引き続き注目される作品です。
『狼と香辛料(16) 太陽の金貨〈下〉』
ついにその時を迎える 支倉凍砂 先生の新感覚ファンタジー、本編最終章。
行商人 “ロレンス” と賢狼 “ホロ” の旅がどんな終わりを見せるか注目です。
(イラスト/文倉十 先生)
【 http://dengekibunko.dengeki.com/new/bunko1102.php#new10 】
幾千幾万、それこそ数え切れないほどの出会いと別れ、そして何よりも見送る者で
在り続ける “ホロ” だからこそ、“ロレンス” に対してこれでもか、と心を露に
しながら彼を説得するその姿が印象に残らないはずも無く。
しかして幾度の逆境に対し、一介の行商人という身でありながらもその職業の気質
はたまた持ち前の性格ゆえか、諦めの悪さから 「契約」 のこともそっちのけで
“ヒルデ” の窮地を救ってしまうのも目に残る情景であることは何ら否定できず。
今巻の副題が指し示すその意味を知った時、ここまで読めて良かったと実感する
ことができました。後日談を明らかにするエピローグとなる1冊が、本当にシリーズ
最後となる1冊が刊行されるということですので首を長くして待ちたいと思います。
行商人 “ロレンス” と賢狼 “ホロ” の旅がどんな終わりを見せるか注目です。
(イラスト/文倉十 先生)
【 http://dengekibunko.dengeki.com/new/bunko1102.php#new10 】
幾千幾万、それこそ数え切れないほどの出会いと別れ、そして何よりも見送る者で
在り続ける “ホロ” だからこそ、“ロレンス” に対してこれでもか、と心を露に
しながら彼を説得するその姿が印象に残らないはずも無く。
しかして幾度の逆境に対し、一介の行商人という身でありながらもその職業の気質
はたまた持ち前の性格ゆえか、諦めの悪さから 「契約」 のこともそっちのけで
“ヒルデ” の窮地を救ってしまうのも目に残る情景であることは何ら否定できず。
今巻の副題が指し示すその意味を知った時、ここまで読めて良かったと実感する
ことができました。後日談を明らかにするエピローグとなる1冊が、本当にシリーズ
最後となる1冊が刊行されるということですので首を長くして待ちたいと思います。
『アクセル・ワールド(7) ―災禍の鎧―』
川原礫 先生の大人気シリーズ第7巻。前巻の 「アーダー・メイデン救出作戦」、
そして “ハルユキ” のアバター 「シルバー・クロウ」 の命運が問われます。
(イラスト/HIMA 先生)
【 http://dengekibunko.dengeki.com/new/bunko1102.php#new9 】
「クロム・ディザスター」 の件をここまで引き摺ることになるとは・・・。しかも
「災禍」 に隠された印象的なエピソードを導入でひけらかしてくるなどと予想だに
しておりませんでした。それも今巻のラストに繋げるための布石だったワケですが。
「アーダーメイデン」 救出劇に一つの希望を見出そうとする中、「ISSキット」 の
拡散は止まらず、“ハルユキ” に対する現実世界での襲撃も示唆され、そして望まぬ
争いが発生し・・・と更に話は発散していく様相を呈してきました。
それにしても “黒雪姫” が随分とたがを外してきたというか、“ハルユキ” への
好意をあからさまにしてきているのがとても可愛らしい。エンターテインメント性に
安定感があるのは流石と言うべきところでしょう。続きが楽しみであります。
そして “ハルユキ” のアバター 「シルバー・クロウ」 の命運が問われます。
(イラスト/HIMA 先生)
【 http://dengekibunko.dengeki.com/new/bunko1102.php#new9 】
「クロム・ディザスター」 の件をここまで引き摺ることになるとは・・・。しかも
「災禍」 に隠された印象的なエピソードを導入でひけらかしてくるなどと予想だに
しておりませんでした。それも今巻のラストに繋げるための布石だったワケですが。
「アーダーメイデン」 救出劇に一つの希望を見出そうとする中、「ISSキット」 の
拡散は止まらず、“ハルユキ” に対する現実世界での襲撃も示唆され、そして望まぬ
争いが発生し・・・と更に話は発散していく様相を呈してきました。
それにしても “黒雪姫” が随分とたがを外してきたというか、“ハルユキ” への
好意をあからさまにしてきているのがとても可愛らしい。エンターテインメント性に
安定感があるのは流石と言うべきところでしょう。続きが楽しみであります。
『死想図書館のリヴル・ブランシェ』シリーズ
評を見て興味を抱いたこともあって手に取ってみた 折口良乃 先生のシリーズ作。
「死書」 と 「死の図書館」 を巡る物語を読ませていただいております。
(イラスト/KeG 先生)
【 http://asciimw.jp/search/mode/item/cd/A1001520 】
【 http://asciimw.jp/search/mode/item/cd/A1004250 】
【 http://asciimw.jp/search/mode/item/cd/A1009200 】
「死の図書館」 の司書 “リヴル” が何とも可愛らしい。職務に忠実であるが故の
真面目さと、そこから少しも表情を変えることなく打ち放たれる突拍子も無い台詞の
数々とのギャップがまさに。第3巻はそこに輪を掛けた感じでした。
話としては 「死書」 を取り戻す、という背景をもとに “イツキ” が自身に背負った
幼なじみに対する業と事あるごとに向き合っていかなければならない宿命を描くのが軸
でしょうか。「法廷」 での話はそのあたりが如実に表されていたように思います。
「死の図書館」 に関わる人物が、様々な経緯をもって増えていく中で “イツキ” は
どう折り合いをつけていくのか、“エレシュキガル” の様子も気にしつつ、引き続き
動向を追っていきたいと思うシリーズです。次巻も楽しみにしておきます。
「死書」 と 「死の図書館」 を巡る物語を読ませていただいております。
(イラスト/KeG 先生)
【 http://asciimw.jp/search/mode/item/cd/A1001520 】
【 http://asciimw.jp/search/mode/item/cd/A1004250 】
【 http://asciimw.jp/search/mode/item/cd/A1009200 】
「死の図書館」 の司書 “リヴル” が何とも可愛らしい。職務に忠実であるが故の
真面目さと、そこから少しも表情を変えることなく打ち放たれる突拍子も無い台詞の
数々とのギャップがまさに。第3巻はそこに輪を掛けた感じでした。
話としては 「死書」 を取り戻す、という背景をもとに “イツキ” が自身に背負った
幼なじみに対する業と事あるごとに向き合っていかなければならない宿命を描くのが軸
でしょうか。「法廷」 での話はそのあたりが如実に表されていたように思います。
「死の図書館」 に関わる人物が、様々な経緯をもって増えていく中で “イツキ” は
どう折り合いをつけていくのか、“エレシュキガル” の様子も気にしつつ、引き続き
動向を追っていきたいと思うシリーズです。次巻も楽しみにしておきます。