貴島煉瓦 先生のコミック連載もスタートし、ドラマCD(前編)の発売を2月23日に
控える 玩具堂 先生のお悩み解決学園ストーリー。第2巻が満を持しての登場です。
(イラスト:籠目 先生)
【 http://www.kadokawa.co.jp/lnovel/bk_detail.php?pcd=201008000073 】
国語の問題はちょうど似たような主旨のテストをやらされたこともあってとても
印象に残る内容でした。その意図を瞬く間に見抜く “仙波” も相変わらずですが
さらに裏読みして依頼者の悩みを解決に導く “なるたま” も中々のもの。
“竹田” 会長が特別ゲストと銘打つ 「オムライス死体遺棄事件」 の依頼者は
書き下ろし小説 「Young lambs to sell!」 を読まずしてもその人間関係は明白
だったりしますが、そこから垣間見える “仙波” の心情の変化が見ものです。
スポ魂的な展開もあったりして柔軟な話運びが出来るのも学園生活ならでは、と
言ったところでしょうか。“三月” の開き直り具合や、何より会長が密かに抱える
思惑も気になるところで、これまた続きが楽しみなシリーズになってきました。
2011年02月12日
『レンタルマギカ 魔法使いの妹、再び』
三田誠 先生が送る異種魔術格闘戦も 「大魔術決闘(グラン・フェーデ)」 を前に
ひとまずの休息。義妹の再来日を描く小編ほか3本を収録した短編集の登場です。
(イラスト:pako 先生)
【 http://www.kadokawa.co.jp/lnovel/bk_detail.php?pcd=200909000032 】
“アディリシア” が手に取った “イツキ” の手が、「大魔術決闘」 に至るまでの
過程があったにしても消えることの無い繋がりを残している。更に言えば未来がある。
それを暗喩しているかのようでした。pako 先生の挿絵も質感があって印象的でした。
「魔法使いを罰する魔法使い」 としての活動を続ける “穂波” と “猫屋敷” は
〈協会〉 の思惑に触れ、その中で自分自身とも向き合うことになってまた一段と、
特に精神面での強さが増している様子。「大魔術決闘」 にどう活かすのか注目です。
“オズワルド” と “隻蓮” の珍妙なる縁から紐解かれる 〈ゲーティア〉 の過去、
そして “勇花” が “アディリシア” に告げた現実が去来する場面を見れば、目前に
迫る決戦の時をいやが上にも感じさせてくれます。次巻も大いに期待しております。
ひとまずの休息。義妹の再来日を描く小編ほか3本を収録した短編集の登場です。
(イラスト:pako 先生)
【 http://www.kadokawa.co.jp/lnovel/bk_detail.php?pcd=200909000032 】
“アディリシア” が手に取った “イツキ” の手が、「大魔術決闘」 に至るまでの
過程があったにしても消えることの無い繋がりを残している。更に言えば未来がある。
それを暗喩しているかのようでした。pako 先生の挿絵も質感があって印象的でした。
「魔法使いを罰する魔法使い」 としての活動を続ける “穂波” と “猫屋敷” は
〈協会〉 の思惑に触れ、その中で自分自身とも向き合うことになってまた一段と、
特に精神面での強さが増している様子。「大魔術決闘」 にどう活かすのか注目です。
“オズワルド” と “隻蓮” の珍妙なる縁から紐解かれる 〈ゲーティア〉 の過去、
そして “勇花” が “アディリシア” に告げた現実が去来する場面を見れば、目前に
迫る決戦の時をいやが上にも感じさせてくれます。次巻も大いに期待しております。
『黒のストライカ(2)』
十文字青 先生が送る漆黒の学園異能バトルラブコメ第2巻は “椋郎” に訪れる
体の異常 ── 性衝動の増大と元婚約者の登場で幕を開けます。
(イラスト:硯 先生)
【 http://www.mediafactory.co.jp/bunkoj/books.php?id=27083 】
十文字 先生はテキストで、硯 先生もイラストでぐいぐいと攻めてきています。
何を? というのは言わずもがな、ではありますがそんな状況下において“椋郎” が
悶々とする様子はまさに人としての彼と夜魔としての彼、二つのせめぎ合いそのもの。
彼の苦悩を知ってか知らずか、ここぞとばかりに仕掛けてくる“蝦夷井” のアプローチ
や “蔵島” の対抗意識あふれる行動、さらには “シャーリー” の登場も相まって
彼のヘタレ具合が二重の意味合いで印象付けられる展開であったと言うべきでしょう。
まぁ、それを補うかのように “シャーリー” の窮地を救う活躍ぶりも目を見張るところ
かと思います。“タチヤナ” の話がやや横に置かれた感じでしたので次巻ではその点も
進展がみられることを期待しつつ刊行を待つことに致します。
体の異常 ── 性衝動の増大と元婚約者の登場で幕を開けます。
(イラスト:硯 先生)
【 http://www.mediafactory.co.jp/bunkoj/books.php?id=27083 】
十文字 先生はテキストで、硯 先生もイラストでぐいぐいと攻めてきています。
何を? というのは言わずもがな、ではありますがそんな状況下において“椋郎” が
悶々とする様子はまさに人としての彼と夜魔としての彼、二つのせめぎ合いそのもの。
彼の苦悩を知ってか知らずか、ここぞとばかりに仕掛けてくる“蝦夷井” のアプローチ
や “蔵島” の対抗意識あふれる行動、さらには “シャーリー” の登場も相まって
彼のヘタレ具合が二重の意味合いで印象付けられる展開であったと言うべきでしょう。
まぁ、それを補うかのように “シャーリー” の窮地を救う活躍ぶりも目を見張るところ
かと思います。“タチヤナ” の話がやや横に置かれた感じでしたので次巻ではその点も
進展がみられることを期待しつつ刊行を待つことに致します。
『神なる姫のイノセンス(3)』
鏡遊 先生の学園ラブコメ第3巻。落ちた 「ヒメ神」、新たに登場する 「ヒメ神」
との絡みが波乱万丈な “祐貴” の女学院生活に新たな騒動を巻き起こします。
(イラスト:鶴崎貴大 先生)
【 http://www.mediafactory.co.jp/bunkoj/books.php?id=27085 】
今巻は新たな 「ヒメ神」 の紹介と、攻略済みの 「ヒメ神」 との交流を深める流れに
終始したこともあって話としては大きな動きは無く。しかしながら 鶴崎 先生の挿絵に
後押しされるラッキー・スケベ的なシチュエーションには事欠かないワケで。
今回 “祐貴” に接触してきた “千華” “慧” “朱音” の3人もこれまた一癖二癖
あるキャラクターのようで。中でも “千華” は “貴理” と少なからず因縁がある
みたいですので 「ヒメ神」 の件を抜きにしても気になるところではあります。
・・・何よりも 「失墜の星(ダウン・フォール)」 の能力もありますし。おおよそ予想の
つく力のようなので私個人と致しましては大いに期待している次第です、ハイ。次巻は
“朱音” にスポットが当たりそうなので進展の行方としても楽しみにしたいと思います。
との絡みが波乱万丈な “祐貴” の女学院生活に新たな騒動を巻き起こします。
(イラスト:鶴崎貴大 先生)
【 http://www.mediafactory.co.jp/bunkoj/books.php?id=27085 】
今巻は新たな 「ヒメ神」 の紹介と、攻略済みの 「ヒメ神」 との交流を深める流れに
終始したこともあって話としては大きな動きは無く。しかしながら 鶴崎 先生の挿絵に
後押しされるラッキー・スケベ的なシチュエーションには事欠かないワケで。
今回 “祐貴” に接触してきた “千華” “慧” “朱音” の3人もこれまた一癖二癖
あるキャラクターのようで。中でも “千華” は “貴理” と少なからず因縁がある
みたいですので 「ヒメ神」 の件を抜きにしても気になるところではあります。
・・・何よりも 「失墜の星(ダウン・フォール)」 の能力もありますし。おおよそ予想の
つく力のようなので私個人と致しましては大いに期待している次第です、ハイ。次巻は
“朱音” にスポットが当たりそうなので進展の行方としても楽しみにしたいと思います。
『はぐれ勇者の鬼畜美学[エステティカ](4)』
上栖綴人 先生が送るファンタジー作品、シリーズ第4巻。場を 「アレイザード」 に
移し、「BABEL」 の人々も巻き込んだ新章へと突入していきます。
(イラスト/卵の黄身 先生)
【 http://www.hobbyjapan.co.jp/hjbunko/lineup1102.php#novel110203 】
今まではどちらかと言えば武芸で押してきた “暁月” が政治的策謀が渦巻く場面に
おいてもしたり顔で獅子奮迅の働きをみせてくるところが展開としてとても熱いです。
熱くさせるのは女性の体も、というのが異世界に渡っても彼らしいところで。
そんな彼に想うところがあり過ぎるに余りある “リスティ” と “美兎” の、互いに
対する印象や心揺れ動く機微がロマンスの雰囲気を存分に醸し出しております。特に
自分の身が御身だけのものではない、という立場がそれを引き立てているように思います。
魔族と人との関係、あるいは 「シェルフィード」 「アレクラスタ」 「ディスディア」 の
三国が抱える思惑や渦を巻く陰謀の数々といった世界観としても面白くなってきた感が強く
これは良い化け方をしているな、と期待を寄せているところです。次巻も楽しみにしてます。
移し、「BABEL」 の人々も巻き込んだ新章へと突入していきます。
(イラスト/卵の黄身 先生)
【 http://www.hobbyjapan.co.jp/hjbunko/lineup1102.php#novel110203 】
今まではどちらかと言えば武芸で押してきた “暁月” が政治的策謀が渦巻く場面に
おいてもしたり顔で獅子奮迅の働きをみせてくるところが展開としてとても熱いです。
熱くさせるのは女性の体も、というのが異世界に渡っても彼らしいところで。
そんな彼に想うところがあり過ぎるに余りある “リスティ” と “美兎” の、互いに
対する印象や心揺れ動く機微がロマンスの雰囲気を存分に醸し出しております。特に
自分の身が御身だけのものではない、という立場がそれを引き立てているように思います。
魔族と人との関係、あるいは 「シェルフィード」 「アレクラスタ」 「ディスディア」 の
三国が抱える思惑や渦を巻く陰謀の数々といった世界観としても面白くなってきた感が強く
これは良い化け方をしているな、と期待を寄せているところです。次巻も楽しみにしてます。