上栖綴人 先生が送るファンタジー作品、シリーズ第4巻。場を 「アレイザード」 に
移し、「BABEL」 の人々も巻き込んだ新章へと突入していきます。
(イラスト/卵の黄身 先生)
【 http://www.hobbyjapan.co.jp/hjbunko/lineup1102.php#novel110203 】
今まではどちらかと言えば武芸で押してきた “暁月” が政治的策謀が渦巻く場面に
おいてもしたり顔で獅子奮迅の働きをみせてくるところが展開としてとても熱いです。
熱くさせるのは女性の体も、というのが異世界に渡っても彼らしいところで。
そんな彼に想うところがあり過ぎるに余りある “リスティ” と “美兎” の、互いに
対する印象や心揺れ動く機微がロマンスの雰囲気を存分に醸し出しております。特に
自分の身が御身だけのものではない、という立場がそれを引き立てているように思います。
魔族と人との関係、あるいは 「シェルフィード」 「アレクラスタ」 「ディスディア」 の
三国が抱える思惑や渦を巻く陰謀の数々といった世界観としても面白くなってきた感が強く
これは良い化け方をしているな、と期待を寄せているところです。次巻も楽しみにしてます。
2011年02月12日
2011年02月05日
『六畳間の侵略者!?(7)』
個人的な想いとしては 「アニメ化を決めて欲しいタイトル」 である 健速 先生の
圧縮系ラブコメ第7巻。“晴海” さんに焦点が当たる注目の展開を見せます。
(イラスト/ポコ 先生)
【 http://www.hobbyjapan.co.jp/hjbunko/lineup1102.php#novel110204 】
これまでに見せてきた思わせぶりな設定が少しずつ形を成してきたような雰囲気を
感じさせてくれる展開でいやが上にも期待が高まります。“晴海” さんはそういう
立ち位置でしたか。“ティア” との機微の対比も見せ方が上手いな、と思いました。
また、これまでに巻き込まれた六畳間の面々とのあれやこれやな騒動を思い返して
“孝太郎” 自身がその心に培ってきた感情、あるいは思いの変遷に気がついた描写が
彼らの関係を新たな土台に押し上げた象徴でもあったのかな、とも思いました。
ラストのこれまたうらやまけしからん関係を築いたっぽい “孝太郎” の空白の時間も、
“ルース” さんの特訓の成果も、六畳間の女性陣が抱く想いの行方も気になるところで
続巻の刊行が早くも待ち遠しい限り。ますます面白くなってまいりました。
圧縮系ラブコメ第7巻。“晴海” さんに焦点が当たる注目の展開を見せます。
(イラスト/ポコ 先生)
【 http://www.hobbyjapan.co.jp/hjbunko/lineup1102.php#novel110204 】
これまでに見せてきた思わせぶりな設定が少しずつ形を成してきたような雰囲気を
感じさせてくれる展開でいやが上にも期待が高まります。“晴海” さんはそういう
立ち位置でしたか。“ティア” との機微の対比も見せ方が上手いな、と思いました。
また、これまでに巻き込まれた六畳間の面々とのあれやこれやな騒動を思い返して
“孝太郎” 自身がその心に培ってきた感情、あるいは思いの変遷に気がついた描写が
彼らの関係を新たな土台に押し上げた象徴でもあったのかな、とも思いました。
ラストのこれまたうらやまけしからん関係を築いたっぽい “孝太郎” の空白の時間も、
“ルース” さんの特訓の成果も、六畳間の女性陣が抱く想いの行方も気になるところで
続巻の刊行が早くも待ち遠しい限り。ますます面白くなってまいりました。
『バカとテストと召喚獣(9)』
TVアニメの第2期放送を今夏に決め、OVA上下巻も発売予定とその勢いを崩さない
井上堅二 先生の大人気ラブコメディ、最新の第9巻が刊行されております。
(イラスト:葉賀ユイ 先生)
【 http://www.enterbrain.co.jp/fb/pc/08shinkan/08shinkan.html#_04 】
“明久” と “雄二” のハイタッチ。イラストとしても、シナリオ展開としても
爽快感のある場面でございました。今回は “雄二” の戦略、謀略も成功率が低い
流れでしたし、ここぞというときの “明久” の頑張りが格好良かったと思います。
それにしても今巻はこれまでに輪を掛けてデザイナーさんに助けられた感じの内容
だったかなぁ、と思います。“雄二” の戦略に関する説明しかり、テストの問題
しかり、フォント弄りしかり。ホントにご苦労様です、という印象を受けました。
もう女の子にしかみえない “秀吉” の扱いや “姫路” さんの前向きな姿勢を
見ていると 「やはり面白いなぁ、バカテスは」 と感じざるを得ません。次巻は
短編集を刊行予定ということでまた様々な逸話が見られるものと期待しております。
井上堅二 先生の大人気ラブコメディ、最新の第9巻が刊行されております。
(イラスト:葉賀ユイ 先生)
【 http://www.enterbrain.co.jp/fb/pc/08shinkan/08shinkan.html#_04 】
“明久” と “雄二” のハイタッチ。イラストとしても、シナリオ展開としても
爽快感のある場面でございました。今回は “雄二” の戦略、謀略も成功率が低い
流れでしたし、ここぞというときの “明久” の頑張りが格好良かったと思います。
それにしても今巻はこれまでに輪を掛けてデザイナーさんに助けられた感じの内容
だったかなぁ、と思います。“雄二” の戦略に関する説明しかり、テストの問題
しかり、フォント弄りしかり。ホントにご苦労様です、という印象を受けました。
もう女の子にしかみえない “秀吉” の扱いや “姫路” さんの前向きな姿勢を
見ていると 「やはり面白いなぁ、バカテスは」 と感じざるを得ません。次巻は
短編集を刊行予定ということでまた様々な逸話が見られるものと期待しております。
『ココロコネクト ミチランダム』
ファミ通文庫ドラマCDレーベル 「FB CollectDrama」 SPキャンペーンの対象作。
庵田定夏 先生が送る愛と青春の五角形コメディ 「ココロコ」 第4巻の登場です。
(イラスト:白身魚 先生)
【 http://www.enterbrain.co.jp/fb/pc/08shinkan/08shinkan.html#_05 】
今回 〈ふうせんかずら〉 が仕組んできた 「感情がランダムで筒抜けになる」 現象に
置かれても 「文化研究部」 の5人は 「普通に生活しよう」 と生活を続け、だから
こそ “太一” は自分の気持ちに正直なままで “伊織” へ告白したワケで。何とも潔い。
ただ、「普通」 という言葉の意味、「普通である」 という姿勢に人一倍敏感な彼女
だったからこそ頑なに拒否の姿勢を示すほど「壊れていった」 という話の流れは流石
だなぁ、と感じました。等身大の人格がしっかりと描かれている気がして。
そして 「壊れた」 原因を突き止め、解消しようと挑み、撃沈していく残りのメンバー
の中でその糸口を掴むのはやはり “稲葉”。自身も悩み、もがきながらも体当たりで
心をぶつけていくその様子は眩しいほどに、羨ましいほどに青春していたと思います。
5人の絆も更に強く、深く。恋愛感情も一歩、二歩と進んでいく展開が楽しみな本作。
次巻は短編集を予定しているそうで楽しみです。〈ふうせんかずら〉 の変化する思惑を
垣間見るのはひとまず置いておいてどんな挿話が上梓されるのか、期待しておきます。
庵田定夏 先生が送る愛と青春の五角形コメディ 「ココロコ」 第4巻の登場です。
(イラスト:白身魚 先生)
【 http://www.enterbrain.co.jp/fb/pc/08shinkan/08shinkan.html#_05 】
今回 〈ふうせんかずら〉 が仕組んできた 「感情がランダムで筒抜けになる」 現象に
置かれても 「文化研究部」 の5人は 「普通に生活しよう」 と生活を続け、だから
こそ “太一” は自分の気持ちに正直なままで “伊織” へ告白したワケで。何とも潔い。
ただ、「普通」 という言葉の意味、「普通である」 という姿勢に人一倍敏感な彼女
だったからこそ頑なに拒否の姿勢を示すほど「壊れていった」 という話の流れは流石
だなぁ、と感じました。等身大の人格がしっかりと描かれている気がして。
そして 「壊れた」 原因を突き止め、解消しようと挑み、撃沈していく残りのメンバー
の中でその糸口を掴むのはやはり “稲葉”。自身も悩み、もがきながらも体当たりで
心をぶつけていくその様子は眩しいほどに、羨ましいほどに青春していたと思います。
5人の絆も更に強く、深く。恋愛感情も一歩、二歩と進んでいく展開が楽しみな本作。
次巻は短編集を予定しているそうで楽しみです。〈ふうせんかずら〉 の変化する思惑を
垣間見るのはひとまず置いておいてどんな挿話が上梓されるのか、期待しておきます。
『パパのいうことを聞きなさい!(6)』
松智洋 先生のドタバタアットホームラブコメ第6巻。近付くバレンタインデーに
思う所のある小鳥遊家や 「ロ研」 メンバーの様子が描かれております。
(イラスト/なかじまゆか 先生)
【 http://dash.shueisha.co.jp/_papa/#b06 】
“菅谷” さんが可愛らしくて驚く。流石は なかじま 先生、と言う他にありません。
「とらのあな おまけ小冊子」 でキャラクター・デザインが決まるまでのエピソードが
載っておりますが 「なるほど〜」 という内容でございました。
今巻は “莱香” の普段の言動が如何にして形成されてきたか、という経緯が見所の
話運び。バレンタインや大学での生活が一区切りを迎える時期を目前にして思う所の
ある彼女の機微が見られたのは新鮮でしたし、人格が深堀り出来て良かったと思います。
“祐太” も主人公属性よろしく想われる所があることに気付いた “空” “美羽” の
気を揉む、というか気を許せない様子は微笑ましく映るものがありました。次巻は短編集
とのことでどのような小編が出てくるか楽しみにしておきたいと思います。
思う所のある小鳥遊家や 「ロ研」 メンバーの様子が描かれております。
(イラスト/なかじまゆか 先生)
【 http://dash.shueisha.co.jp/_papa/#b06 】
“菅谷” さんが可愛らしくて驚く。流石は なかじま 先生、と言う他にありません。
「とらのあな おまけ小冊子」 でキャラクター・デザインが決まるまでのエピソードが
載っておりますが 「なるほど〜」 という内容でございました。
今巻は “莱香” の普段の言動が如何にして形成されてきたか、という経緯が見所の
話運び。バレンタインや大学での生活が一区切りを迎える時期を目前にして思う所の
ある彼女の機微が見られたのは新鮮でしたし、人格が深堀り出来て良かったと思います。
“祐太” も主人公属性よろしく想われる所があることに気付いた “空” “美羽” の
気を揉む、というか気を許せない様子は微笑ましく映るものがありました。次巻は短編集
とのことでどのような小編が出てくるか楽しみにしておきたいと思います。