「PROJECT 六畳間の侵略者!?」 の成功を祈念して止まない 健速 先生の最新巻。
これで侵略者が一巡することになる “クラノ=キリハ” へと焦点が移ります。
(イラスト/ポコ 先生)
【 http://www.hobbyjapan.co.jp/hjbunko/lineup1010.php#novel101002 】
“ルース” がすっかり武闘派に(笑)。彼女の気持ちを昇華させるイベントが
必要なのかも知れません。そんなアグレッシブな彼女をも下すことが出来る
大家さん、こと “静香” も謎多き格闘家と化してますけど。
本編では “キリハ” の六畳間侵略に込められた意図が明らかになることで、普段
他のメンバーより大人びて見える彼女も年相応に恋する乙女であることが分かります。
初恋の相手はもしや・・・と勘ぐりを入れたくなるのは決して不自然なことじゃないはず。
あと、戦隊モノへの愛ゆえに少々キャラが壊れ気味の “孝太郎” にも注目。なにも
そこまでまくし立てなくても、という気もしましたが至って正論ばかりでしたので
否定することも無く。というか「サンレンジャー」はどこへ向かうのだろうか。(^^;
さて、それぞれがそれぞれに好感度フラグを順当に立ててきたところで次巻は
“晴海” さんに話が振られそうな予感。そう思うと過去に見せてきた数々の
思わせぶりな伏線がどう回収されるのか激しく見ものだなぁ、と思う次第です。
2010年10月09日
『レイセン File2:アタックフォース』
『お・り・が・み』 『戦闘城塞マスラヲ』 の流れを汲む 林トモアキ 先生の新シリーズ
第2巻は 「神霊班」 の一員として新生活を営む “ヒデオ” の波乱万丈ぶりに迫ります。
(イラスト:上田夢人 先生)
【 http://www.kadokawa.co.jp/lnovel/bk_detail.php?pcd=200907000023 】
・・・とか言いながら、全編通して “葉多恵” さんがオイシイところをごっそりと
もっていったような気がします。いつ、どんな場面でも暗躍するそのしたたかさは
まさに海千山千を体現するかのようで。ある意味やりたい放題なのが凄いところ。
その対極的とも言うべき出番の少なさを見せたのが、我らが神殺しの巫女 “睡蓮”。
新たなる敵対集団 「アタックフォース」 の登場もあってだいぶ食われましたけど
見せるところはちゃんと魅せてきましたのでひとまず良しとしましょう。
“ヒデオ” も強化合宿に参加してパワーアップ・・・・したと思うんですがまだまだ
不遇な立場にあるのはあまりお変わりなく。そろそろハッタリ以外の武器も、と
思っていたら 「ソレか〜!」 と楽しませてくれる 林 先生の引き出しに期待です。
第2巻は 「神霊班」 の一員として新生活を営む “ヒデオ” の波乱万丈ぶりに迫ります。
(イラスト:上田夢人 先生)
【 http://www.kadokawa.co.jp/lnovel/bk_detail.php?pcd=200907000023 】
・・・とか言いながら、全編通して “葉多恵” さんがオイシイところをごっそりと
もっていったような気がします。いつ、どんな場面でも暗躍するそのしたたかさは
まさに海千山千を体現するかのようで。ある意味やりたい放題なのが凄いところ。
その対極的とも言うべき出番の少なさを見せたのが、我らが神殺しの巫女 “睡蓮”。
新たなる敵対集団 「アタックフォース」 の登場もあってだいぶ食われましたけど
見せるところはちゃんと魅せてきましたのでひとまず良しとしましょう。
“ヒデオ” も強化合宿に参加してパワーアップ・・・・したと思うんですがまだまだ
不遇な立場にあるのはあまりお変わりなく。そろそろハッタリ以外の武器も、と
思っていたら 「ソレか〜!」 と楽しませてくれる 林 先生の引き出しに期待です。
『パパのいうことを聞きなさい!(4)』
『迷い猫オーバーラン!』 と双璧を成す、松智洋 先生の大人気シリーズ第4巻。
“美羽” の実母である “サーシャ” の来訪で小鳥遊家の面々が心揺さぶられます。
(イラスト/なかじまゆか 先生)
【 http://dash.shueisha.co.jp/_papa/#b04 】
先日、「スーパーダッシュ文庫編集部」 より公式小冊子をいただきましたが、あれは
良い出来でした、ホント。まさに 「Digital Lover」 の同人誌のような雰囲気が満載で。
ファンなら一度は目を通しておく価値はあるかと思います。オススメです。
さて、本編は 「実母との家族関係」 「“祐理” との家族関係」 「“祐太” との家族関係」
に心悩ませる “美羽” に焦点が当てられています。何とも重い背景下に置かれた彼女の
繊細な機微を丁寧に描写できていると思います。ドラマのシナリオにも使えそうな勢い。
そんな “美羽” と、彼女の姿を見てまた思い悩む “祐太” たち。彼らを支える “栞” や
“仁村”、“莱香” の言動にも注目です。「情けは人の為ならず」などとよく言いますが
人は関係し合って生きていく、と陳腐かもしれませんが大事なことを感じさせてくれました。
最後に気持ちの整理を付けた “美羽” が実母と向き合う場面も心打つものがあり、安定した
話運びに満足以外の言葉は浮かんできません。“ひな” も少しずつ心の成長を見せている
ところがまた良い感じで。“祐太” の気苦労が絶えない家族生活、その続きが楽しみです。
“美羽” の実母である “サーシャ” の来訪で小鳥遊家の面々が心揺さぶられます。
(イラスト/なかじまゆか 先生)
【 http://dash.shueisha.co.jp/_papa/#b04 】
先日、「スーパーダッシュ文庫編集部」 より公式小冊子をいただきましたが、あれは
良い出来でした、ホント。まさに 「Digital Lover」 の同人誌のような雰囲気が満載で。
ファンなら一度は目を通しておく価値はあるかと思います。オススメです。
さて、本編は 「実母との家族関係」 「“祐理” との家族関係」 「“祐太” との家族関係」
に心悩ませる “美羽” に焦点が当てられています。何とも重い背景下に置かれた彼女の
繊細な機微を丁寧に描写できていると思います。ドラマのシナリオにも使えそうな勢い。
そんな “美羽” と、彼女の姿を見てまた思い悩む “祐太” たち。彼らを支える “栞” や
“仁村”、“莱香” の言動にも注目です。「情けは人の為ならず」などとよく言いますが
人は関係し合って生きていく、と陳腐かもしれませんが大事なことを感じさせてくれました。
最後に気持ちの整理を付けた “美羽” が実母と向き合う場面も心打つものがあり、安定した
話運びに満足以外の言葉は浮かんできません。“ひな” も少しずつ心の成長を見せている
ところがまた良い感じで。“祐太” の気苦労が絶えない家族生活、その続きが楽しみです。
『神なる姫のイノセンス(2)』
早々に増刷が決められるなど、人気の高さを窺わせる 鏡遊 先生の学園ラブコメ第2巻。
7人の才媛をモノにする運命を強制される “神堂祐貴” の明日はどっちだ!?
(イラスト:鶴崎貴大 先生)
【 http://www.mediafactory.co.jp/bunkoj/books.php?id=26099 】
ということで今巻は積極的なアプローチを仕掛けてくる “澪” がターゲット。
「わたしだけに愛を!」 の章立てが 「王」 と 「ヒメ神」 の特異な関係性を
改めて如実に表していたように思います。まさに愛憎は紙一重、の世界。
すでに 「落ちた」 状態にある “かなみ” のヤキモチ焼きなところやデレっぷり。
あるいは 「影ヒメ」 としての位置付けにある “ハルカ” がいつの間にかMっぽく
傾いていたり、と “澪” 以外にも上手く焦点を当てて話が進んでいます。
「王の声(オーバーロード)」 という能力だけでなく、単純に身体能力としても
女性より上にある “祐貴” が 「ヒメ神」 たちと接する様子は決してヘタレではなく
男らしい感じがするのは昨今の主人公像とは一線を画すようで常々新鮮に思うところ。
次は誰を 「落とす」 ことになるのか。引き続き注目です。・・・それにしても 鶴崎 先生の
イラストは毎度毎度、反則的に可愛らしくてもうどうしたらいいのかと言わざるを得ません。
7人の才媛をモノにする運命を強制される “神堂祐貴” の明日はどっちだ!?
(イラスト:鶴崎貴大 先生)
【 http://www.mediafactory.co.jp/bunkoj/books.php?id=26099 】
ということで今巻は積極的なアプローチを仕掛けてくる “澪” がターゲット。
「わたしだけに愛を!」 の章立てが 「王」 と 「ヒメ神」 の特異な関係性を
改めて如実に表していたように思います。まさに愛憎は紙一重、の世界。
すでに 「落ちた」 状態にある “かなみ” のヤキモチ焼きなところやデレっぷり。
あるいは 「影ヒメ」 としての位置付けにある “ハルカ” がいつの間にかMっぽく
傾いていたり、と “澪” 以外にも上手く焦点を当てて話が進んでいます。
「王の声(オーバーロード)」 という能力だけでなく、単純に身体能力としても
女性より上にある “祐貴” が 「ヒメ神」 たちと接する様子は決してヘタレではなく
男らしい感じがするのは昨今の主人公像とは一線を画すようで常々新鮮に思うところ。
次は誰を 「落とす」 ことになるのか。引き続き注目です。・・・それにしても 鶴崎 先生の
イラストは毎度毎度、反則的に可愛らしくてもうどうしたらいいのかと言わざるを得ません。
『まぶらほ 〜じょなんの巻 なな〜』
築地俊彦 先生の 『まぶらほ』 最新巻。「月刊ドラゴンマガジン」 に掲載の5本と
書き下ろし番外編 「もうちょっとメイドの巻」 を収録した1冊となっております。
(イラスト:駒都えーじ 先生)
【 http://www.kadokawa.co.jp/lnovel/bk_detail.php?pcd=201005000573 】
今まで何かと一歩後ろに引いて “夕菜” たちが “和樹” を取り合っているのを
見ていた感じの “玖里子” さん。ここにきて本来の目的を果たさんが如く一気に
「kiss 編」で歩を詰めてきてお話としてもテンションを上げてきた雰囲気です。
また 「続・kiss 編」 ではいつもと様子の違う “和樹” を巡って女性陣も態度に
変化が見られる中で見せたあの引き具合。自暴自棄となるか、ジェノサイド・ルートへ
突入するかとても気になるところです。希望としては後者ですが。(ぇ
「メイドの巻」 も安定した話運びを見せる 「MMM」 の様子が楽しめるところ。
それにしても 『まぶらほ』 より前に連載していた作品が 『スレイヤーズ』 のみとは。
当時を知っているだけに、月日がそれだけ流れたのかと思うと少し複雑な心境です。(^^ヾ
#新シリーズは 異識 先生がイラスト担当か・・・。それだけで買いそうだなぁ。
書き下ろし番外編 「もうちょっとメイドの巻」 を収録した1冊となっております。
(イラスト:駒都えーじ 先生)
【 http://www.kadokawa.co.jp/lnovel/bk_detail.php?pcd=201005000573 】
今まで何かと一歩後ろに引いて “夕菜” たちが “和樹” を取り合っているのを
見ていた感じの “玖里子” さん。ここにきて本来の目的を果たさんが如く一気に
「kiss 編」で歩を詰めてきてお話としてもテンションを上げてきた雰囲気です。
また 「続・kiss 編」 ではいつもと様子の違う “和樹” を巡って女性陣も態度に
変化が見られる中で見せたあの引き具合。自暴自棄となるか、ジェノサイド・ルートへ
突入するかとても気になるところです。希望としては後者ですが。(ぇ
「メイドの巻」 も安定した話運びを見せる 「MMM」 の様子が楽しめるところ。
それにしても 『まぶらほ』 より前に連載していた作品が 『スレイヤーズ』 のみとは。
当時を知っているだけに、月日がそれだけ流れたのかと思うと少し複雑な心境です。(^^ヾ
#新シリーズは 異識 先生がイラスト担当か・・・。それだけで買いそうだなぁ。